国連は26日、イランの地震の救援活動のため、テヘランの国連事務所から職員を派遣した。国連災害評価調整(UNDAC)も現地入りし、救援活動の調整を行う。また、人道問題調整事務所(OCHA)は緊急援助資金としてイラン政府に9万ドル(約970万円)の拠出を決めた。アナン事務総長は犠牲者への弔意を表明し、各国に支援を呼びかけた。
AP通信によると、ドイツでは、99年のトルコ地震の際も活躍したTHW(技術救助機関)がチャーター機で現地入りの準備を進めている。
AFP通信によると、英国のストロー外相も「我々は被災者とともにある」との声明を発表。イラン外相との電話協議の後、「できる限りの支援をする」と話した。カナダのグラハム外相も支援の用意を表明した。
また中国の国営新華社通信によると、胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席は、イランのハタミ大統領に見舞いの電報を打った。
サウジアラビアは、ファハド国王が薬品や輸血用血液などを携行した医療チームの派遣を指示。イランとの間に領土問題を抱えるアラブ首長国連邦(UAE)や、クウェートも支援策の検討を進めている。
(12/27 15:48)
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