米ホワイトハウスは27日、イランで起きた大地震の被災者らの救援に当たる民間人の専門家チーム約200人を現地に派遣するほか、医薬品約68トンを配布すると発表した。派遣されるのは、生存者の救出活動や緊急医療、災害対応の専門家らで、第1陣はイラン現地時間の28日未明に被災地に到着した。
米政府は、米大使館占拠人質事件を機に80年以来、イランと外交関係を断絶しており、国際機関を通じた間接支援ではなく、専門家を直接派遣するのは極めて異例。さらに、アーミテージ国務副長官がイランの国連代表部(ニューヨーク)に電話で犠牲者への哀悼と人道支援の用意を伝えるなど、「直接対話」に積極的な姿勢を見せている。
専門家チームには、医師ら民間人のほか、国際開発局(USAID)、連邦緊急事態管理庁(FEMA)、国務省の職員も加わり、国連や国際支援機関と協力して、救援活動に当たる。
(12/28 20:25)
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