川口外相は29日、イラン南東部ケルマン州の古都バムを襲った大地震の救援活動の一環として、国際緊急援助隊派遣法に基づき防衛庁に協力を要請、同庁は被災民のテントや毛布などを運ぶため航空自衛隊C130輸送機2機の派遣を決めた。
防衛庁によると、C130輸送機2機は30日に小牧基地を出発。シンガポールで国際協力機構(JICA)が備蓄している毛布やテント、ビニールシートなど数トンを積み込み、来年1月1日にイランのケルマンに到着する予定だという。
同法に基づき日本が自衛隊を派遣したのは、98年のホンジュラスでのハリケーンや、99年のトルコ地震、01年のインド地震の際で、C130輸送機や海自輸送艦による救援物資輸送のほか、医官の派遣を実施してきた。
川口外相は29日夕、イランのハラジ外相と電話で協議し、お見舞いの言葉を述べるとともに自衛隊機の派遣を含む日本の支援を説明した。ハラジ外相は日本の緊急支援に対する謝意を表明した。
(12/29 20:53)
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