日本レスキュー協会(本部・兵庫県伊丹市)の救助隊員6人は30日までに大地震に襲われたイラン南東部のバムに入り、救助犬3頭を使うなどして、犠牲者の遺体19体を見つけ、収容した。生存者の救出も試みたが、見つけることは出来なかった。一行は31日に現地を離れ、帰国の途につく予定だ。
遺体は初日の28日に12体、2日目に4体、3日目に3体を発見した。現地ではイラン軍と現地の人々と相談しながら生存者のいる可能性が高い場所を中心に捜索したという。
隊員の一人、真野充弘さん(31)は「現地の建物の構造が倒壊しやすく、土で埋もれてしまうため、においが上がらず、犬も苦労していたようだ。今後の課題です」と話していた。隊員は口々に「捜索自体が難しい現場で普段とは違う注意が必要だった」と話した。慎重にやることを心がけたが、生存者が見つからず、残念そうな表情だった。
捜索は連日、朝8時から夜7時ごろまで続けていたという。
(12/30 23:46)
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