イラン大地震を生き延びた2人の女性が、相次いで女児を出産。久々の明るいニュースとして町中に伝わった。
ファルザネ・ザレさん(21)は12月31日、ザハローちゃんを出産した。初産だった。
激震で家の天井が崩れ落ちた。夫が体の上に覆いかぶさって身重の妻を守った。夫の兄ががれきの中からすぐに掘り出してくれ、夫とともに奇跡的に助かった。ウクライナ赤十字の手当てを受け、仮設テントの簡易ベッドの上で出産した。
ファルザネさんは「地震で全財産とたくさんの親類、知人を失った。でも慣れ親しんだこの町が復興していく様子を見せながら、娘を育てたい。地震のことをずっと覚えていたい」と話した。
マリアム・バゲリーさん(22)も31日、オミディちゃんを産んだ。
ウクライナ赤十字の責任者セルゲイ・コルマコフさん(52)は「テント生活で十分な診療器具や暖房器具もないが、4人の医師が交代で万全の態勢で見守っている。2人の赤ちゃんは被災地の希望だ」と語った。
(01/03 09:57)
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