大地震のあったイランのバムで7日、57歳の男性が12日ぶりに救出された。男性は衰弱が激しく、搬送先の病院で自分の名前を告げた後、意識を失ったという。被災者らは「神が奇跡を起こした」と喜んでいる。
担当医によると、男性の名前はジャリールさん。7日午後4時ごろ、倒壊した家屋周辺で住民ががれきの整理をしていた際に発見したという。ジャリールさんはバム市外の住民で、震災前に体の不調を訴え、バム市内の知人宅に滞在しながら病院で治療を受けていたという。
現在、ウクライナからやってきた医療チームが点滴などで栄養補給し、治療を続けている。シャドゥヌシュ医師(30)は、骨折などの外傷はないものの水分不足で衰弱が激しく、「いっときも目が離せない状況」と言う。
救出された現場周辺の住民がジャリールさんの親族を見つけ出し、妻に連絡をとった。8日夕方現在、妻がバムに向かっているという。
(01/08 22:23)
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