国連査察団は18日午前(日本時間夕)、ブッシュ米大統領のイラクに対する最後通告を受け、バグダッドから空路でキプロスに退避した。前日、国連本部のアナン事務総長がイラク国内の査察団、人道支援関係者、イラク・クウェート国境の非武装地帯で活動する停戦監視団の要員らに速やかな退去を命じたため。
AFP通信によると、56人の査察官を含む136人の国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)と国際原子力機関(IAEA)のスタッフは同日朝、2陣に分かれて空港を出発した。査察団の植木安弘広報官は「残念ながらわれわれは去らねばならない。これは高いレベルで行われた決定だ」と語った。
(03/18 19:05)
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