小泉首相は18日夜、ブッシュ米大統領がイラクに対して最後通告をしたことを受けて、首相官邸で安全保障会議と経済関係閣僚会合を開き、国内の警備体制強化や経済安定策などの本格的な検討に着手した。同日昼に米国の方針を支持すると表明した理由については「ブッシュ演説で(猶予を)48時間と通告している。今の時期にはっきりした態度を表明したほうがいいのではないかと(考えた)。政治判断です」と首相官邸で記者団に語った。
首相は安保会議で「政府が一丸となって対応していく。在留邦人の安全確保、重要施設の警備強化、入国管理体制の強化など、国民の安全確保は重要な課題だ」などと指示した。
引き続き開いた経済関係閣僚会合では、「我が国と世界の経済システムに混乱が生じないよう、国民の不安を惹起(じゃっき)することのないよう、万全の対策をとってほしい」と述べた。
首相はその後、支持決定の判断にあたって北朝鮮問題を考慮したのかとの記者団の質問に「当然入ってきますね。大量破壊兵器の脅威にどう対応するか」と答えた。
(03/19 00:37)
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