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米英軍は、地上軍の主力が集中するクウェートからイラクに向け、兵力を東西に分けた二正面作戦を展開する見通しが強まっている。東側から米海兵隊と英軍が共同でイラク南部の都市バスラと周辺の油田制圧を目指し、西側からは陸軍主力の部隊が一気に首都バグダッドに攻め上るとのシナリオだ。
12日午後、米海兵隊第1海兵師団が駐留するキャンプ・コヨーテに数百人の英陸軍第7旅団が現れた。海兵隊の誇る数十両の水陸両用車両を見学。操作やミサイルの射程などの詳しい説明を受けた。
幹部は「作戦上の分担を検討したり、友軍の同士打ちを防いだりするための措置だ」と述べた。
クウェートを南北に走る国道80号の東側に陣取る米海兵隊と英軍は、水陸両路でバスラ攻略の主力を担う可能性が高い。一方、国道の西側に駐留する米第101空挺(くうてい)師団と第3歩兵師団、さらに第5軍団はバグダッドを目指すとみられる。
この作戦は、水際作戦が得意な海兵隊と油田などの急襲制圧にたけた英軍を組み合わせて、バスラ攻略と周辺の油田制圧を狙い、その後はチグリス川沿いの湿地帯を北上させる。一方、陸軍部隊はユーフラテス川の西に広がる乾燥地帯をまっすぐ北上する想定だ。
米軍などは湾岸戦争では50万人以上の戦力で、一気にクウェート市と背後のイラク軍をたたく戦術を採用した。今回の戦力は当時の半分の約25万人と少ないが、イラク軍の戦力は当時の3割程度に弱体化したとされる。さらに今回はイラク軍が南部に兵力を集中させる兆候がないことから、一気にバグダッド、バスラの2大拠点を落とす方法が米英軍首脳の間で採用されたとみられる。
米軍幹部は「空爆で敵軍の通信・防空能力を破壊した後、地上戦開始から10日間でバグダッド以南をすべて制圧する短期戦を目指して立案されたものだ」と明かした。
ただ、こうした作戦は北部のトルコに展開する予定だった最精鋭の米陸軍第4師団が、イラク軍の共和国防衛隊などを北部に引き付けている間に行うという前提で考えられており、トルコ駐留の可否によって変更を余儀なくされる可能性も残されている。
(03/19 08:19)
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