在日本イラク大使館は19日、米英の攻撃に反対してイラク入国を希望する日本人18人に新たに査証(ビザ)の発給を始めた。大使館側は「本人の意向を尊重している」と話している。
今月11日にも「人間の盾」を志願する日本人8人にビザが発給され、少なくとも5人がイラク入りした。
関係者によると、新たに発給が決まった18人は全国各地から個別に申請していた市民らで、多くは一両日中の出発を予定している。さらに、別の十数人についても、発給への手続きがイラク本国との間で進められているという。
バグダッドに滞在する「人間の盾」関係者は国際電話で、「17日にイラク側と交渉し、日本人には『盾』ではない自由なビザを出してくれることになった」と話した。
外務省によると、イラクには18日現在、NGOや報道関係者を含む31人の日本人がいる。前日から総数は7人減ったが、新たに市民3人が入国した模様だという。
外務省邦人保護課は「対イラク攻撃が不可避の情勢となり、極めて危険だ。『盾』が配置されている施設によっては、鉄格子が入っている所もある。出発はぜひ思いとどまっていただきたい」と警告している。
(03/19 15:50)
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