ブッシュ米大統領は18日、イラク戦争の開戦から1年を前にケンタッキー州フォートキャンベルの米軍基地を訪れ、陸軍第101空挺(くうてい)師団などを前に演説した。その中で「戦争は続いている」と指摘、「私たちは攻め続ける」とも述べ、対テロ戦を遂行する方針を強調した。
ローラ夫人と一緒に同基地を訪れたブッシュ大統領は「1年前の明日、米軍はサダム・フセイン体制を終わらせるためイラクに進軍した」と振り返った。さらに「君たちは地球上で最も暴力的な二つの体制を倒すことに貢献した」と述べ、アフガニスタンのタリバーン政権とイラクのフセイン政権を壊滅させたことの意義を強調した。
そのうえで「違った形の戦争が続いている。きのう目の当たりにしたように、テロリストたちは自由に向けて歩を進めるイラクを阻もうと死に物狂いだ」と、17日にバグダッドで発生した爆弾テロを非難。「テロリストたちは自由なアフガン、自由なイラクを憎み、標的にしている」と語り、両国の再建の必要性を内外に訴えた。
同師団は、イラク戦争のほか湾岸戦争やベトナム戦争などで激戦地に投入されることで知られ、ブッシュ大統領は「米国は君たちに恩義がある」と語り、兵士たちのイラク戦争での労をねぎらった。
(03/19 11:07)
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