AFP通信によると、イラク北部の都市モスル付近で28日、同国暫定内閣のナスリーン・バルワリ公共事業相の車列が銃撃を受け、警備員3人が死亡、1人が負傷した。公共事業相にけがはなかった。
バルワリ公共事業相は、暫定内閣の唯一の女性閣僚で、同内閣5人のクルド人閣僚の1人。米ハーバード大ケネディ行政大学院で学位を取った後、イラクの国連機関に勤務した。クルド民主党(KDP)当局者は事件を同相に対する「暗殺未遂」と述べた。
AP通信によると、公共事業相は北部ダフークで開かれた会合に出席してモスルに戻る途中だった。警備員らの乗っていた車が銃撃を受け、公共事業相の乗っていた車は直接銃撃を受けなかったという。
モスルでは同日、発電所で外国人技師の警備に当たっている英国人とカナダ人2人が銃撃され死亡した。こうした攻撃は、イラクにおける米国主導の復興の動きを妨害する動きと見られる。
(03/29 12:18)
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