ブルガリアのスビナロフ国防相は7日、イラクでブルガリア人兵士が米軍の誤射とみられる銃撃で死亡した、と発表した。イラクでは4日にも、武装勢力から解放されたイタリア人記者の乗った車両が米兵から銃撃を受け、1人が死亡する事件が起きたばかりだ。
発表によると、ブルガリア兵らは4日夜、イラク中部ディワニヤにある基地から約50キロ離れた地点を巡回中、イラク人の乗った車両を止めるため、空に向かって威嚇射撃した。この直後に別の方向から銃撃され、複数の銃弾を受けてガルディ・ガルデフ兵士(30)が死亡したという。
国防相は「発砲があった同じ方角の、150メートルほど離れたところに米軍部隊がいた。調査結果は、米軍の誤射によるものと信じるに足るものだ」と述べた。
兵士の死亡についてブルガリア国防省は5日、「巡回中、自動小銃と迫撃砲で攻撃された」と発表した。AFP通信によると、その後、同国軍のウェブサイト上に匿名で「無線通信地を守ろうとした米兵による誤射で死んだ」などとする書き込みがあったという。国防相の発表は、この「内部告発」を認める形になった。
ブルガリアはイラクに約480人の部隊を展開中。今回を含めて、駐屯基地への自爆攻撃などで計8人が死亡している。
(03/07 21:06)
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