イラク北部モスルで10日、イスラム教シーア派住民を狙ったとみられる自爆テロがあり、AFP通信によると47人が死亡、80人以上が負傷した。
モスク(イスラム教礼拝所)に隣接する集会所で、反米強硬指導者ムクタダ・サドル師派のモスル代表の葬儀が行われており、多くの参列者が集まっていた。犯人は、その葬儀会場の中で自爆したという。
目撃者は「突然、爆発が起き、火の玉が飛び散った。多くの人たちが犠牲になった」と話した。米軍が周囲を封鎖した。
イラクでは1月末の国民議会選挙でシーア派が勝利した後、同派に対するテロや襲撃事件が続発している。昨年夏まで米軍と激しい戦闘を続けたサドル師派だが、選挙では同師支持者が立候補し、一定の議席を確保している。
モスルはイラク第3の都市で、イスラム教スンニ派住民が多い。昨年11月の米軍によるファルージャ総攻撃の後、武装勢力によるテロや警察署攻撃が急増していた。米軍やイラク治安部隊が掃討作戦を繰り返しているが、襲撃はおさまっていない。
(03/11 09:23)
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