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日本の世界遺産

バリアリーフ保護区(ベリーズ) 守れ世界遺産―海外から(5)

2005年11月14日15時07分

 真っ白な砂浜。エメラルドグリーンの海。小型飛行機の眼下に、群青色の巨大な穴が現れた。

サンゴ礁の中にぽっかりと穴があいたようなブルーホール。現地の人々には「海の怪物の寝床」と呼ばれている=ベリーズで、チャーター機から

カメラに近寄ってきたマナティー。海草を主食にしている=ベリーズで

  

 中米ベリーズのバリアリーフ保護区。中でも最も神秘的なのがブルーホールだ。海底鍾乳洞が崩れてできたと言われる穴は直径約300メートルで深さは約130メートル。一帯は、海洋生物の楽園だ。

 しかし海域管理機構責任者のバージニア・バスケスさん(46)は「保護資金が足りない」と打ち明ける。

 人口28万人、国民総生産11億ドル余りのベリーズでは基礎調査の費用すらままならないという。

 そこで出た妙案が、海外の研究者へのフィールド開放だ。大学や国際NGO、国連機関の研究者を誘致する。条件として結果を共有することにし、保護策に役立てる。

 全地球測位システム(GPS)によるマナティーの行動追跡調査、サンゴが白くなって死ぬ「白化現象」の分布……。どれも自国の予算だけでは実現できなかった研究だ。

 バスケスさんは最後に付け加えた。「この海での研究テーマは山ほどある。日本の方も、ここで研究をしませんか」

    ◇

 〈ベリーズのバリアリーフ保護区〉 ユカタン半島南部に南北200キロあまりにわたって延びるサンゴ礁群で、オーストラリアのグレートバリアリーフに次いで世界第2の規模。生態系や景観が評価され、96年に世界自然遺産に登録された。様々な魚類やイルカ、マナティーなどが生息する。

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