8日に公開された衆院議員の資産公開では、民主党4人、自民党2人の計6人が日本航空株を持っていた。日航株は同社の会社更生法の適用申請を受け、無価値になる予定で、議員らの口からは嘆き節が漏れた。
伊東良孝氏(自民)は1万株を保有。伊東氏の説明では、09年2月ごろ、日航への応援と株主優待券を利用するために1株200円程度で購入。株価急落に気をもみながらも、支援のつもりで売却を踏みとどまった。日航の100%減資が実施されれば約200万円の出資金も、将来の優待券の権利も失う。「株主責任とはいえ、優待券目当ての個人株主も多い。わずかでも権利を残してほしかった」と話す。
松本龍氏(民主)は今回の資産公開で最多の3万4713株を報告。松本氏によると、20〜25年前に日航関係者から頼まれて購入し、そのまま保有を続けている。「あんなに下がるとは……。紙切れになっちゃったよ」とこぼした。
4千株を報告した津島恭一氏(民主)は06年に購入した株を今年1月15日に売り、90万円余りの損失が出たという。
このほか和田隆志氏(民主)が6千株、谷田川元氏(同)が2千株、鳩山邦夫氏(自民)が945株の保有を報告した。(白木琢歩)