日本航空が3日発表した2011年4〜6月期の連結決算は、売上高が2549億円、営業利益が171億円、純利益は127億円だった。会社更生手続き中だった前年同期との単純な比較はできないが、使用機材の小型化や利用者の単価が上がったことで、前年並みの利益水準を確保した。
4〜6月の国際線の旅客数は震災の影響が大きく、前年より42.3%減の136万2378人だった。搭乗率も11ポイント減の61.1%。国内線も旅客数、搭乗率ともに前年水準を下回った。
しかし、座席の安売りをやめたことなどが寄与して客単価が国際線で28%、国内線で13%改善した。人件費などのコスト削減に加え、円高で燃料調達費も減ったことで利益率が大幅に改善。前年同期の営業利益(180億円)に近い利益となった。12年3月期は、営業利益757億円の目標を掲げている。稲盛和夫会長は「今の状況でいけば、なんとか計画を上回ると思う」と話した。