イラクでの日本人3人人質事件で、3人が解放される前日の日本時間14日午後9時ごろ、在京のカタール大使から「人質の解放がもうすぐだから準備を急いで欲しい」との情報が外務省に伝えられていたことが、関係者の話でわかった。15日未明には、仲介者を通じて犯行グループから「3人をどこに降ろしたらいいのか」との連絡が日本側に入ったという。
政府は、カタールにはアラビア語の衛星テレビ局アルジャジーラの本拠があることから、情報の確度が高いと判断していたが、この時には具体的な動きにはつながらなかったという。
一方、これとは別に15日夕、「3人は午後6時に解放されそうだ」との一報が米英の暫定占領当局(CPA)から政府に伝えられたことが関係者の話でわかった。
結果として、この情報が3人の15日夜の解放に結びついたとみられる。
一方、外務省幹部によると、解放された3人が犯行グループから渡された手紙に、人質にとられた状況などについて話したら殺害する、との趣旨の内容が記されていたという。3人は犯行グループから「サラヤ・ムジャヒディン・アンバル(アンバル州の聖戦士軍団)」の署名がある声明文を受け取っているとされる。
(04/16 15:29)
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