イラクで人質にされた日本人が解放後、「今後も活動を続けたい」などと発言したことが波紋を広げている。16日、外務省を訪れた3人の家族らに対し、川口外相は「これだけ大勢の人の努力があっての命ですから大事にしていただきたい」と、ソフトな表現ながら「苦言」を呈した。
川口外相は、今井紀明さんの父隆志さん(54)と兄の洋介さん(23)、高遠菜穂子さんの弟修一さん(33)ら4人を出迎え握手。修一さんは「ありがとうございます」と言おうとしたが言葉にならず、顔をくしゃくしゃにして頭を下げた。
川口外相は「さぞかしご心痛だと思っていた。解決できて、うれしく思っている」。一方で、3人の活動について「イラクが平和になって丸腰のNGOが活躍できる状況になった時こそ、(3人の)行動がイラクの役に立つんじゃないか」と話した。
面会後、洋介さんは「感謝と、すいませんという気持ちを伝えた」と言い、修一さんは「失礼な言動があったと自覚しているので、謝罪した。心温まるお言葉を頂いた」と話した。
3人の「自己責任」を問う声が出ていることについて、修一さんは「自己責任という言葉の重さ。当然責任はあると思う」と話した。
(04/16 21:29)
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