山口県で870戸が浸水 西日本の大雨被害
2005年07月03日
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周囲を泥水に囲まれた集落も見られた=3日午後5時30分、山口県柳井市で、本社ヘリから |
梅雨前線の影響で山口県柳井市では3日、午前9時まで7時間にわたって1時間雨量が24〜50ミリの激しい雨が降った。36戸が床上浸水、床下浸水は764戸にのぼった。市内に通じる国道188号は午後9時まで市街地を中心に通行止めとなった。JR山陽線も柳井駅を含む区間が始発から夕方まで運転を見合わせた。南側にある周防大島町でも34戸が床下浸水するなど同県内で計約870戸が床上・床下浸水した。
下関地方気象台によると、柳井市では、降り始めの1日正午から3日午後4時までの総雨量が397ミリ、周防大島町でも373ミリを観測した。
柳井市は市街地で3日未明から道路の冠水が始まった。午前7時ごろには道路は大人の腰を超える水位に達し、立ち往生する車が出た。午前9時前にはJR柳井駅近くの地下通路のエレベーターで、女性(48)が腰まで水につかった状態で閉じこめられたが、消防のレスキュー隊が救出した。
同市は午前10時半、災害対策本部を設置。一時は22人が自主避難し、うち2世帯4人が市の施設で一夜を明かすことになった。
周防大島町ではがけ崩れや停電で町内4カ所の集落が孤立した。
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