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村木氏「最高検の動きの早さに正直驚いている」

2010年9月21日23時44分

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 厚生労働省元局長、村木厚子氏(54)は21日夜、朝日新聞の取材に、「最高検の動きの早さに正直驚いている。検察組織の中にも危機感を持った人がおり、早急に事件化した、と思いたい」と語った。

 さらに、「彼はお金をもらう目的でこんなことをしてしまったわけではない。検察という組織全体で、背景を含めて検証してほしい」「一連の捜査や公判で明らかになった、裏付け捜査や取り調べメモの廃棄など様々な問題が、今回の逮捕で隠れてしまってはいけない」とも述べた。

 無罪確定については、「ほっとしたし、解放されたと思っている。約1年3カ月ぶりに自由になれた気持ち。まだ実感がわいてこない」と弾んだ声。復職したことには、「厚生労働省と相談しながら、リスタートを切りたい」と語った。

 村木氏の代理人、弘中惇一郎弁護士は「早急な逮捕は、検察への逆風を感じ取った結果だろう。特捜部の功名心、ストーリーに合わせた証拠集めなどの土壌が、今回の改ざんを生み出したと考える」と語った。そのうえで、「早い逮捕で一番危惧(きぐ)するのは、捜査手法など組織の問題が忘れ去られ、個人犯罪と認定されることだ」と指摘した。

 一方、村木氏の共犯として逮捕された厚労省元係長、上村勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=は、代理人の弁護士を通じ、「公的証明書を偽造した私の立場からは何も言えることはありません」とのコメントを出した。

 上村被告の代理人の弁護士は「郵便不正事件では、検察ストーリーに沿うような調書の取り方が問題となったが、現場で指揮をした前田検事の指示だったのではないか、とも疑ってしまう。物証や鑑定結果といった客観証拠の信用を検察自らがおとしめた。弁護士らは今後も、証拠の信用性の吟味を十分にしなければならない」と話した。

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