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花王とカネボウは31日、カネボウの化粧品事業を花王が買収する方向で調整していると発表した。両社は3月末に共同出資会社をつくり化粧品事業の統合を目指していたが、金額面で折り合いがつかなかったことや、経営を花王に一本化した方が効率化すると判断、方針を転換した。買収額は4000億円前後の見込み。2月中にも正式契約する。花王は単独で資生堂に次ぐ化粧品2位となる。カネボウは化粧品の看板を下ろし、高機能の繊維やシャンプー、食品などに特化する企業として生き残りをはかる。
花王は3月末にも新会社を設立し、カネボウから化粧品事業を買い取る。「レヴュー」「テスティモ」などの商標権や販売会社を含めて9000人強の従業員も引き継ぐ。花王の化粧品事業の売上高は758億円(03年3月期)から3000億円規模に膨らむ。
一方、カネボウは化粧品事業の売却で得る資金で、03年9月中間決算で629億円に達した債務超過の解消や、約5200億円の有利子負債の圧縮を急ぐ。
両社が昨年10月に発表した基本合意ではカネボウが3月に化粧品事業を分社し、花王が49%を出資。07年に花王の化粧品事業を新会社に統合すると同時に製造と販売の2社に分ける複雑な案だった。
統合交渉は、カネボウの化粧品事業の評価額を巡ってカネボウと花王の差が埋まらず、難航した。両社が対等の立場で化粧品事業にかかわると効率的な経営ができないのではないかとの懸念もあった。
カネボウは一気に化粧品事業を売却し、財務体質を立て直すしか道はないと判断し、完全売却へと傾いた。花王も、対等な統合よりは資金を上積みしてでも完全に買収したほうが主導権をもって事業を進められると判断した。
(01/31 11:07)
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