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産業再生機構とその支援を受けて経営再建に乗り出すカネボウが26日、5月に分離・発足させる化粧品新会社の社長に、系列子会社リサージ社長の知識賢治氏(41)を起用する方針を決めた。化粧品事業に精通しているうえ、若さもカネボウのイメージ回復に効果があると判断された。ただ、盤石と見られていた化粧品事業の財務体質は傷んでおり、取引先の不安も収まっていない。課題は山積している。
知識氏は、30〜40代の女性を対象とする化粧品専門店向けスキンケアブランド「リサージ」を成功させた。企画段階からかかわり92年に販売を開始。売上高は着実に伸び04年3月期は130億円を超える見込み。
業界でも「リサージ」は専門店向け専用ブランドのさきがけ。洗顔と化粧液のシンプルな組み合わせと、詳細な顧客管理も知識氏の提案という。週末はビジネススクールに通い、「何事も多角的に見ることが大事」というのが口癖だ。
「こんな適材がいるとは思わなかった。うちの査定チームの大手柄」。大株主になる産業再生機構の関係者は手放しで評価する。カネボウ側からは「もう少し上の年次から選んでほしい」との声が寄せられたが、「再生に打ってつけ。若返りにもなる」と一本釣りした。
ただ、課題は多い。03年9月末時点で48億円の資産超過とされた化粧品事業だが、機構の調査では470億円の債務超過状態。販売の現場でも、専門店が商品の仕入れを解約したり、他メーカーの仕入れを増やしたりする動きもある。
首都圏のある化粧品専門店主は「知識さんは適任だと思うが、不安は消えていない。なんとか若い客を呼ぶ商品を出してほしい」と訴える。
(03/26 23:36)
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