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不況と少子化のなかでも玩具メーカーが売り上げを堅調に伸ばしている。大人向けの商品開発や、積極的な海外展開など新たな市場の開拓が実を結んでいるためだ。ヒット商品の有無で業績が左右される体質からの脱却を図るために、他業態を巻き込んだ合併・買収(M&A)など多角化も盛んだ。
20日、東京都内のホテルで開かれたタカラの決算説明会には、電気自動車のQカーや原動機付き自転車など大人向けの「玩具」がずらりと並んだ。佐藤慶太社長は「総合ライフエンターテインメント企業を目指す」として、幅広い年齢層に向けた商品戦略を続ける方針を説いた。
国内で30万個以上が売れた犬語翻訳機の「バウリンガル」や万能カラオケ用マイク「e−kara」など、99年に発足した大人向けの生活遊具事業の売上高は119億円となり、女の子向け玩具の2倍近くにまで成長した。
バンダイは、現在売上高の約2割を占める海外向け玩具の比率を、将来的に5割にまで増やす方針だ。
03年3月期決算では過去最高の経常利益。「仮面ライダー龍騎」など男児キャラクターものの国内販売に加えて、ゲームソフト「ドラゴンボールZ」の海外販売が大きく寄与した。97年に大ブームとなったたまごっちの第2弾を出す計画で、「世界同時発売して、国内と海外で同等の売り上げを目指す」という。
赤字が続いていたトミーは主力のミニカー「トミカ」の販売減をくい止めようと、高級「トミカ」の販売に2年前から力を注ぐ。価格は従来品の2倍の700円だが、父親に照準を合わせた。前期の売上高は4億円とトミカ全体の1割を占めた。富山幹太郎社長は「文具や楽器など流通経路の拡大のためにも周辺事業を強化する」と言う。
事業の幅を広げるため、M&Aも盛んだ。タカラは3月にプリント倶楽部で知られるゲームソフト会社のアトラスへの出資を発表。バンダイも今月、破綻(はたん)した製菓メーカーの東ハトに出資した。高須武男社長は「バンダイのよさをいかしつつ、ノウハウをもつ他業態とは積極的に連携を進める。この数年間が生き残りのカギになる」と話す。
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◆玩具大手3社の連結決算
売上高 経常損益 当期損益
バンダイ 2449( 7.5) 264(20.2) 126( 19.0)
タカラ 856(29.2) 61(21.2) 39(▼33.0)
トミー 737(14.5) 1( ―――) ▼13( ―――)
(単位は億円。カッコ内は前期比増減率%、▼はマイナスまたは赤字、―は比較不能)
(05/20 23:47)
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