ことば談話室
あたらしく生まれたり、いつのまにか消えてしまったりする言葉。なにげなく口にするけど、ふと気になりだすと、なんだか心にひっかかる言葉。「どうして、こんな言い回しになったのかな」「昔はこんな使い方じゃなかったのかも」。辞書や本をひっくり返し、時には専門家にも聞いてみる。調べて、見て、考える「談話室」。ほんの小さな部屋ですが、お時間があれば、くつろいでみてください。
子どものころからあまりテレビを見ない筆者だったが、いまでも心に残っているCMがある。 大滝秀治による「流氷を故郷とした人々がいた」というセリフで始まるナレー…続きを読む
◇時刻表に見つけた流れ星 「一番星」。「広辞苑」では「かつて菅原文太が演じた主人公が映画中で使用したトラックおよび主人公の愛称」と書いているはずもなく「夕方…続きを読む
「めばちこ」ができた――患者から初めて聞いたとき、ある医師は「印象の強い不思議なことば」と感じ、またあるスタッフは「魚の名前かな」と思ったそうです。出身が地…続きを読む
「USB」と聞いてみなさんは何を思い浮かべますか? パソコンに差し込んでデータをやりとりするUSBメモリーでしょうか? スマートフォンを充電するケーブル? …続きを読む
◇18人の精鋭 「フナッシー頑張れー!!」 同僚らの掛け声の後、ANAのグランドスタッフ、船津英里子さん(28)の審査が開始された。ANAは昨年12月、グ…続きを読む
◇航空会社の「顔」に迫る 「新聞社で編集作業に携わる我々は、言葉を紡ぎ、言葉の力で表現し、情報やメッセージを伝えるのが仕事である」と、数回このコーナーで述べ…続きを読む
正月に京都のお寺に大雪が降っている写真を見て、幻想的ですてき!と思うと同時に交通機関の乱れも心配になりました。降るといえば、昨年御嶽山の噴火で頂上を真っ白に…続きを読む
菅原道真、藤原道長、平清盛、源頼朝。日本史で習ったり、ドラマで見たりした有名人たち。彼らの名前には共通点があります。「すがわら“の”…続きを読む
校閲センター内にあるフォント部門で、文字を作ったり管理したりする仕事をしている筆者。最近では紙面で使われる見出し用の平仮名や片仮名、拗促音(ようそくおん)の…続きを読む
◇花子の語尾に触発されて 12月。一年を振り返る時期になりました。皆さんの今年のニュースは何でしたか? 私の今年の言葉的ニュースは、春から秋に放送されたNH…続きを読む
◇まさに寝耳に水 突然飛び込んでくる大きなニュースには慣れているつもりでも、突然の衆議院の解散総選挙には驚きました。11月初旬に「解散風」が吹き出してから、…続きを読む
ある日テレビのドラマを見ていると、ポスターの中に「うだつ」とひらがなで書いてありました。少したってから「ああ、『うだつが上がらない』という言い回しがあったな…続きを読む
1年ほど前からチェロを習っています。弦楽器の演奏経験はゼロでしたが、同じく初心者の仲間とのグループレッスンは、子どもの頃のピアノのお稽古のような「やらされて…続きを読む
去る11月3日、「ゆるキャラグランプリ2014」の結果発表があった。私が応援していた「しまねっこ」は大健闘の7位……というのはさ…続きを読む
「踊る阿呆(あほう)に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン」というのは徳島・阿波踊りの掛け声です。「踊る阿呆」と言われても怒る人はあまりいないでしょう。大…続きを読む
「お父さん、一緒に遊ぼう!」 休みの日の夕方、妻が夕食の準備などをしている間、暇をもてあました長女(6歳、小1)が時々、ゲームの相手をせがむ。「どうぶつし…続きを読む
「態勢か体制か? 委譲か移譲か?……この場合どっちだっけ」。朝日新聞の記者が、原稿で漢字の使い分けや言葉遣いなどで迷ったとき、ま…続きを読む
ロンドンでこの夏あった世界最大級のワイン品評会の日本酒部門で、平田酒造場(岐阜県)の「熟成古酒 飛騨の華 酔翁(すいおう)」が、出品された日本酒725銘柄か…続きを読む
取材先であいさつや名刺交換をすると、気遣いもあってか、「毎年『甲子園』楽しみにしてます」と言ってくださることがある。「『普門館』へ行くことが目標でした」とい…続きを読む
「万歳して盛り上がる西武の応援スタンド」。西武ドームでのプロ野球西武―ロッテ戦を伝える写真の説明文です。スポーツ面の校閲担当としてこう書かれた原稿に遭遇した…続きを読む