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人権・校閲

こちら人権情報局

人は遊びたいときは遊ぶやろ

〈特に注記のない場合、新聞記事の日付などは東京本社最終版です〉
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■今週のことば
「人は遊びたいときは遊ぶやろ。障害者も同じ。体が不自由だからといって、我慢しなければならないのはおかしい」=和歌山地裁で和解が成立した障害者自立支援法訴訟の原告・大谷真之さん(2010年4月10日和歌山版

大谷真之さん拡大報告集会で支援者から花束を贈られる大谷真之さん(右端)

 障害者に福祉サービス利用料を原則1割自己負担させる障害者自立支援法は憲法違反だとする訴訟は、3月24日、さいたま地裁で初の和解が成立。その後も各地で和解が続いている。
 脳性小児まひによる障害がある大谷真之さん(35)が国と和歌山市を相手に自己負担分の返還などを求めた訴訟も9日、和歌山地裁で和解が成立。大谷さんは「勝利的和解だが、まだまだ力は抜けない」と話した。「障害の有無に関係なく幸せに暮らせる社会」を目指す闘いはこれからも続く。

滋賀県内の8人も和解(4/16)
障害者自立支援法訴訟 京都でも和解(4/14)
道内でも和解 障害者自立支援法訴訟(4/8)

■今週の注目記事

「碍」の常用漢字追加は見送り(4/14)
 13日に開かれた文化審議会国語分科会の漢字小委員会で固まった。6月の文化審議会で正式に決まり、文部科学相に答申される。
 小委員会では、「障害者」ではなく「障碍(しょうがい)者」と書けるよう、常用漢字入りを望む声が強い「碍」の扱いが集中的に議論されたが、追加は見送られた。ただし、障害という表記の見直しに取り組む政府の「障がい者制度改革推進本部」が今後、障碍という表記が望ましいと決めた場合は、再検討することにしている。

 毎日新聞(4/13夕刊)、産経新聞(4/14)には、精神障害者団体の方の、「『碍』はなじみが薄いので、常用漢字になったとしても差別や偏見の解消にはつながらない。むしろ『がい』という平仮名表記の使用が進むことを望む」という談話が載っていました。

路上に高齢者・妊婦らの専用駐車スペース 19日から(4/15夕刊)
 病院などに近い駐車禁止の一般道路に、高齢者や妊娠中の女性、障害者らの運転する車が駐車できる専用スペースを全国で1148台分確保したと、警察庁が15日に発表した。改正道路交通法が施行される19日から運用を始める。警察署に申請して、標章の交付を受ける必要がある。

◎日朝の懸け橋 奪わないで 高校無償化の除外(4/14)=オピニオン面〈私の視点〉、法政大国際文化学部4年・成美香さん。

◎中東欧 極右政党に勢い 少数ロマ人排斥訴え(4/14)
 ハンガリーの政党。極右勢力にありがちな反ユダヤ主義や外国人排斥を声高に訴えず、市民の差別意識や反感が根強い少数派ロマ人の「犯罪の抑止」を前面に掲げるのが特徴だ。07年には民間支持団体「ハンガリー防衛団」を設立。ロマ人が多く住む村に押しかけ、ロマ人排斥の示威活動を繰り返した。

◎生活面で連載中の「あなたの安心」。今週は「バリアフリー 初めの一歩」でした。
1.骨折を機に、風呂に手すり=改修を考え始める時期は?(4/10)
2.手軽な用具も利用して=福祉用具のメリットは?(4/11)
3.まずは小さな改修から=住宅改修の注意点は?(4/13)
4.事故の多い風呂場を点検=浴室のどこが危険?(4/14)

 読売新聞には「福祉用具サイトに利用者の声 開発・改良に生かす」という記事がありました(4/13)。意見や相談、困ったことなどをインターネット上で書き込めるサイトができたとのこと。「福祉用具ニーズ情報収集・提供システム」です。

■asahi.com>マイタウンから

【茨城】
汗かく喜び 障害者に(4/8)
 水戸市のNPO法人「蛍の会」が障害者とともに納豆の原料となる大豆づくりに取り組んでいる。

【福井】
女性管理職の割合 全国最低(4/8)
 福井県の女性は、就業率や共働き率ではともに全国1位だが、管理職や地方議員や県の審議会委員の割合は平均以下――。こんな実態が、県の調査で分かった。

【愛知】
瀬戸に市立養護学校(4/10)
 瀬戸市の市立瀬戸養護学校「さくらんぼ学園」で開校記念式典。「なんとか近くに養護学校ができないか」という構想が生まれて20年、小学校の空き教室を利用してやっと実現した。

ハンセン病回復者支援(4/8)
 ハンセン病の回復者を支援し続けた一宮市の住職画家、故・真野正志さんの遺作を集めた「善さんの言葉」展が、市立豊島図書館のロビーで開かれている。

【京都】
詩人・尹東柱の裁判記録 地検に「調査を」(4/9)
 尹東柱(ユン・ドンジュ)は戦時中にハングルで詩を書いたことが「朝鮮独立運動にあたる」として治安維持法違反の疑いで逮捕され、獄中で亡くなった朝鮮出身の詩人。その記念碑建立を目指す市民グループが、刑事裁判記録や所持品が残されていないかについての調査を京都地検に申し入れた。

【岡山】
看護師目指し研修/長島愛生園(4/8)
 ハンセン病の国立療養所「長島愛生園」(瀬戸内市)で、2人のインドネシア人女性が日本の看護師資格を目指して勉強している。

■読書面から
「黒船前夜 ロシア・アイヌ・日本の三国志」(渡辺京二著)=3/7の日経新聞、東京新聞、3/14の毎日新聞にも書評が載っていました。

「治りませんように べてるの家のいま」(斉藤道雄著)=精神障害を患うひとびとの共同体「べてるの家」。「治ることにしがみつかなくていい、病気のままのわたしが自分だから」。3/14の毎日新聞、4/4の読売新聞と東京新聞にも書評。また、4/9東京新聞夕刊には統合失調症の患者である作家・森実恵さんが紹介されていました。

「この世は二人組ではできあがらない」(山崎ナオコーラ著)=男と女という「二人組」を超えて、緩やかに世界とつながっていくことはできるのか?→4/14毎日新聞文化面に山崎さんのインタビュー記事が載っています。

※「文学界」(5月号)の特別対談「1968から2010へ」(小熊英二×高橋源一郎)に、差別の問題について触れたところがあります。1970年ごろから考えられてきた、豊かなマジョリティーが貧しいマイノリティー(障害者、女性、被差別部落、在日コリアン、アジアの人々など)を搾取しているという構図が、2006年ぐらいから通用しなくなり、「俺たちプレカリアートの方が恵まれていない」「在日は特権を持っている」という言い方が出てきた、ということです。

■映画
「第9地区」=アカデミー作品賞候補作。宇宙人(人間より弱い!)が難民となって、地球人に蔑視されているという設定で、人種差別や移民迫害問題を連想させる映画のようです。朝日4/9夕刊、4/16夕刊、AERA4/12号、読売4/2夕刊、4/9夕刊に映画評など。