メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

人権・校閲

こちら人権情報局

もう楽になっていいよ。来てくれてありがとう。

〈特に注記のない場合、新聞記事の日付などは東京本社最終版です〉
〈asahi.com内の記事へのリンクについて=日付の古いものは表示されないことがあります〉

■今週のことば
「もう楽になっていいよ。来てくれてありがとう」=東京・山谷で「きぼうのいえ」を運営する山本美恵さん(2010年4月24日土曜be「どんな人も死を全うできる」きぼうのいえ運営・山本雅基さん、美恵さん) 

山本雅基さん、美恵さん きぼうのいえ運営 (フロントランナー)拡大最期の3日をここで過ごした人の葬儀。屋上の「聖家族礼拝堂」に並ぶ遺影の表情は、どこかなごみに満ちている=東京・山谷

 屋上に礼拝堂が設けられた4階建て21室の「きぼうのいえ」は、末期がんなど深刻な病気を抱え、身寄りも行き場もない人たちの終(つい)のすみか。優先されるのは、自分の人生に、どう片を付けたいのかという入居者の気持ちだという。

 旅立つとき、最期に美恵さんがかけることばが、「もう楽になっていいよ。来てくれてありがとう」。「どんな人も、きっと死を全うできるんだという希望の光を一人でも多くの人に見てもらえれば」(雅基さん)

 「きぼうのいえ」は山田洋次監督の映画「おとうと」のモデルにもなりました。

→山本雅基さんの本は「東京のドヤ街・山谷でホスピス始めました。『きぼうのいえ』の無謀な試み」(実業之日本社、2006)、「山谷でホスピスやってます。」(実業之日本社、2010)。

「大いなる看取り山谷のホスピスで生きる人びと」 [著]中村智志(2008年5月25日書評掲載)

東京・山谷、増える要介護者 行き場なく長期滞在に(4/24)

もう天国とは歌えんねぇ(ニッポン人脈記)釜ケ崎有情:1(2010年3月1日)

■今週の注目記事

都道府県議会で初、女性議長誕生へ 福岡の田中氏(4/28)
東北新幹線に女性運転士/JR東で初(4/28)
 「女性初の・・・・・・」がニュースになることは少なくなってきたように思いますが、まだ進出していない分野もあるようです。なお、JR東海では、すでに約40人の女性が運転士として乗務しているとのことです。

◎問われ続ける薬の安全 サリドマイド薬害 昭和史再訪(4/24夕刊)
 被害者の一人で、映画「典子は、今」に主演した白井のり子さんは、「映画が公開された1981年ごろは、人の目を気にして家から一歩も出ない障害者が周りにいた」と話しています。障害者の生活を助けたり、街に出られるようにしたりする仕組みも整っていませんでした。朝日新聞記事データベースで調べてみると、「バリアフリー」ということばが頻繁に使われるようになるのは、1990年代半ば以降のようです。
 白井さんは養護学校への入学すら断られ、母親が付き添うという条件付きで小学校に入学します。1968年のことです。下記の「障害児も一緒に学ぶには・・・・・・」の記事にあるように、40年以上が過ぎた今でも、学校の環境整備は足りないようです。

障害児も一緒に学ぶには「校舎整備など12兆円」と試算(4/27)
 障害者制度の見直しを進めている障がい者制度改革推進会議が26日開かれ、特別支援学校などに通う障害児を一般教室に就学させるための費用の試算が示された。文部科学省が試算したもので、最大で総額12兆円、軽度の障害児に限定すれば1兆円余りが必要になるという結果になった。

◎連載「神の子たちの経済成長」(4/26~4/30夕刊)
 インドのカースト制度で最底辺の階層ダリット。インド独立の父ガンジーは反差別の意味を込めて「神の子」と呼んだ。経済成長は彼らに何をもたらしたのか。

(1)最下層から はい上がれ
   差別にひるまず、不動産業から会社再建を手がけるまでになった女性。姓を変えることで出自を隠して出世した男性。

(2)新産業でも根深い差別
   IT業界でも高級幹部はほとんど上位カースト。ダリットを排除する傾向が存在する。

(3)被差別民を優先採用
   代表的な財閥タタ・グループは、社会全体の格差を是正するための積極的な試みを始めている。

(4)貧困の村 頼みは出稼ぎ
   多くは未熟練の労働者として働く。村では「あの子が働きに出たおかげで、ようやく1日3食たべられるようになった」と母が言う。

■asahi.com>教育から

【静岡】発達障害抱える子の受け皿 特別支援高、設置を 母親ら、川勝知事に要望(4/22)
 自閉症やADHD(注意欠陥多動性障害)などの発達障害を抱える幼稚園児の母親らがこのほど、「新たなタイプの特別支援高校の創設」を求める要望書と署名簿を川勝平太知事らに手渡した。「中学以降の受け皿がきわめて少ない発達障害児たちのために、一日も早い設置を」と訴えている。

※「週刊東洋経済」(5/1-8号)=「クスリ全解明+先端医療」という特集のなかで発達障害が取り上げられています。ADHDには有効な治療薬もあるが、周囲の無理解で起こる二次障害を防ぐための心理的社会的な支援がより重要との趣旨です。

【奈良】奈良教組など、教職員用冊子作成 セクシュアル・マイノリティー支援に(4/23)
 性同一性障害などに悩むセクシュアル・マイノリティーの子どもたちを支援しようと、奈良教職員組合などが「教職員のためのセクシュアル・マイノリティサポートブック」を作った。教職員組合がセクシュアル・マイノリティーに関する冊子を作成したのは珍しく、2月から県内の幼稚園や小中高校、組合員などに配布している。

■asahi.com>マイタウンから

【岩手】ものづくり通し個々の自立支援(4/24)
 知的ハンディがある人がつくったものを販売し、自立を支援する試みが始まった。北上市の「まごころ工房」は、野菜や花、ジャム、漬物、アクセサリーなど自作の製品を販売。花巻市では授産施設「こぶし苑(えん)」が苑内の産地直売所で販売する「3年みそ」の口開けをした。

【群馬】障害ある大学生 夢へ自立の一歩(4/23)
 重い障害のある2人が、今春県内の高校を卒業し、そろって筑波大学に進学した。一人は人間学群障害科学類で学問として「障害」を学ぶ。もう一人は翻訳家になる夢を持ち、人文・文化学群比較文化学類で、言葉の背景になっている外国の文化を学ぼうとしている。

【千葉】「命の輝き」共鳴のCD(4/24)
 手足の不自由な市原市の倉田知典さん(40)の詩に、てんかんと闘うシンガー・ソングライターのNatukoさん(41)=横浜市=がメロディーを付けた曲「水鏡(みずかがみ)」などが収録されたCDを、Natukoさんとその仲間たちが自主制作した。タイトルは「命の輝き」。5月2日には、都内で発売記念イベントがある。

【滋賀】さをりに織り込んだ人生(4/22)
 高知市に住む重度の知的、身体障害を持つ女性とその母が、生まれ故郷の滋賀県で初のさをり織りの母娘(おやこ)展を開いた。

【関西】けが?虐待? 子どものあざ、「疑い」は迷わず児相へ(4/22)
 単なるけがか、虐待か。医療機関、学校現場はどうすべきなのか。虐待によるあざを見抜くポイントはあるのか。

【和歌山】「障害は個性」と感謝を語りかけ(4/26)
 脳梗塞(こうそく)で言葉と利き腕の自由を失い、聴覚障害を抱えながら左手で絵を描く京都市在住の河村武明さん(42)=ペンネーム「たけ」=が24日、和歌山市で講演会を開いた。「『死んだ方がマシ』と思っていた障害も、今では『おいしい』。障害は個性で、与えられたことを感謝すべきだ」と訴えた。

【兵庫】義肢でハイチ支援/はりま(4/27)
 ハイチ大地震で手足を失った被災者の社会復帰を支援しようと、相生市の義肢装具士、八尾直毅さん(29)が28日、現地へ向けて出発する。

【広島】障害者支援事業所、ジェラートの移動販売(4/23)
 障害のある人たちに働く喜びを感じてもらおうと、福山市の障害者支援事業所が24日、ジェラートの移動販売を始める。

【鳥取】集え 球追う新戦力 車いすバスケ(4/22)
 山陰唯一の車いすバスケットボールチームが鳥取にある。12月の全日本選手権中国地区予選を目指すが、新たな戦力を求めて仲間を募っている。

【鳥取】障害者らがナシの袋がけ(4/27)
 県園芸試験場にあるハウス栽培のナシ園で26日、県内の障害者福祉施設の利用者らがナシの小袋かけ作業をした。障害者が働く場を農業分野にも広めようと図る県の「農福連携モデル事業」の一環。

【島根】自死遺族の会 定例会5カ所に(4/22)
 家族を自殺で亡くした遺族でつくる自助グループ「しまね分かち合いの会・虹」が5月から、体験や思いを語り合う定例会「分かち合いのつどい」の会場を5カ所に増やす。これまでは松江と出雲、浜田の3会場だったが、大田と益田会場が加わる。

【愛媛】障害者と健常者がゴミ拾い交流(4/26)
 障害者と健常者が一緒にゴミを拾うことを通して、お互いに尊重しあう心を養うことを目的とした「第4回ウォーくりーん」が25日、松山市の大街道商店街であった。今回は愛媛FCの選手やスタッフも参加した。

【高知】県議会 傍聴席に手話通訳(4/27)
 県議会の議会運営委員会は26日、6月9日に開会予定の本会議から、事前申し込みがあれば傍聴席に手話通訳者を置くことを決めた。全国ではすでに28都道府県で導入されており、29番目。申し込みの方法など詳細は5月中旬までに決める。

【福岡】手こぎ1000キロ九州一周(4/22)
 脳性まひによる障害がある福岡市出身のプロレスラー、永野明さん(34)が、手を使ってこぐ自転車で九州一周に挑む。「障害者スポーツのすそ野を広げたい」との思いを胸に、1千キロを12日間で走り抜くつもりだ。24日にJR長崎駅前を出発、5月5日にJR博多駅前にゴールする予定。

【熊本】追放の共産党員ら 人権救済申し入れ(4/23)
 太平洋戦争後の占領期に共産党員や支持者が職場から追放された「レッドパージ」で、官公庁や企業を解雇された県内に住む82~98歳の10人の共産党員やその遺族が22日、政府や企業などに対して人権救済を勧告するよう県弁護士会に申し立てた。

【鹿児島】(聞きたい!)県警初の女性警部 米倉さん(4/22)
 「警察学校で女性教官に『女性であることを忘れずに、女性であることに甘えるな』と教えられた。厳しかったが、あの厳しさがあったからここまで来られた」

■今週の本
「祖国と母国とフットボール ザイニチ・サッカー・アイデンティティ」[著]慎武宏=4/25読書面に書評。「韓国籍」「朝鮮籍」「日本国籍」、JリーグとKリーグ、北朝鮮代表と日本五輪代表。様々な「境界」に位置する在日コリアンを、国際化するサッカーというスポーツを通して描くことで、国家や国籍、アイデンティティーについて改めて考えさせられました。