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人権・校閲

こちら人権情報局

全員に好かれなくていい

〈特に注記のない場合、新聞記事の日付などは東京本社最終版です〉
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■今週のことば
「世の中のすべての人があなたを好きにならなくても、3人でも好きになってくれればいいでしょう?」=8歳のときに来日した女優、イラン出身の女優サヘル・ローズさんが高校の国語の先生に言われた言葉。中学でいじめられて声を出さなくなっていたが、その言葉に吹っ切れて、思ったことを話すようになった(2010年6月28日夕刊「はぐ--ニッポンに暮らす」から)

推奨)サヘル・ローズさん2(右向き)拡大サヘル・ローズさん=6月14日、東京都渋谷区、川村直子撮影

 外国の子にとって、学校はただ勉強をする場所ではなく、「日本社会で生き抜くために、自分はどうしていけばいいのか」という答えを見いだすための場所です。両親が日本語ができないために学校の悩みを理解してもらえない子も多い。だからこそ、教師の役割は大きいのです。 「日本語が話せるようになったら、問題解決」ではない。クラスで起きていることに目を背けないで、子どもたちに話しかけてほしい。それは、日本の子にとっても、意味のあることだと思います(サヘル・ローズさん)。

◎「はぐ--ニッポンに暮らす」=外国から来た子どもたちが、学校や地域で増え続けている。日本で育った子と、互いに個性を生かしあって学んでいくには、どうしたらいいのかを考えるシリーズ(夕刊)。

1.全員に好かれなくていい(6/28)=イラン出身の女優、サヘル・ローズさん

2.非行の過ち オレは語る(6/29)=全国の学校を講演して回っている、日系ブラジル人の具志アンデルソン飛雄馬さん

3.言葉わからず「学校イヤ」(6/30)=クルド人一家の小学生の子

4.就学前から「多文化」実践(7/1)=日系ブラジル人の子どもたちを預かる保育所

5.先生のタマゴ 共に学ぶ(7/2)=教諭を目指す学生たちが、外国から来た子に日本語を教える

■今週の注目記事

◎工場の煙 希望のはずが 四日市ぜんそく(7/1夕刊)=環境面「えこ事記」。7月のテーマは「四大公害」です。
 公害に対して、科学が未成熟だったことが、被害を拡大させた。経済優先で工場を集中させ、お年寄りや子どもら弱者を中心に著しい被害を出す。汚染源とされた企業は病気との因果関係を認めず、対策は後手に回った。

◎亡き息子の名、やっと碑に 事故の記憶 沈黙守った母語る 沖縄・宮森小、米軍機墜落から51年(7/1)
 沖縄県石川市(現うるま市)の宮森小学校に1959年、米軍嘉手納基地の戦闘機が墜落した事故から6月30日で51年を迎えた。児童11人、住民6人が犠牲になったとされる事故に、もう1人の犠牲者がいた。やけどの後遺症に苦しみ、17年後に23歳で亡くなった新垣晃さん。校内の慰霊碑に今年、その名が刻まれた。沈黙を守ってきた母親のハルさん(81)が、初めて事故の記憶を語った。

◎沖縄差別 超えるには 身近な疑問から歴史築く(7/1夕刊)=前嵩西一馬(まえたけにし・かずま)・早稲田大学客員講師

障害者雇用の義務拡大 改正法施行(7/1)
 1日から改正障害者雇用促進法の一部が施行。従業員の1.8%以上の障害者を雇うよう、企業に義務づけた法定雇用率の計算に、新たに短時間労働者が対象に加わるため、流通や外食などパートやアルバイトを多く雇う企業は対応を迫られている。

◎増えるか イクメン 改正育児・介護休業法きょう施行(6/30)
 「3カ月くらい、がっつり育休を取りたいんですけど」。日本ヒューレット・パッカードに勤める一ノ関陽介さん(30)は昨年3月、妻の妊娠を伝えると同時に、思い切って上司にこう言った。上司は一瞬戸惑ったようにも見えたが、こう答えてくれた。「どうすれば取れるか、一緒に考えよう」

○「男性も時短、育児楽しむ 中小、『イクメン』支援の機運」(日経新聞6/30夕刊)は、中小企業にも時短や在宅勤務など、ワークライフバランスに取り組むところが目立つようになってきたことを取り上げています。また、「育休 夫婦取得がお得」(東京新聞7/1)は、年収が同額なら互いに半年ずつ取得した方が税負担が減って、妻だけの場合より手取りが増えるという大和総研の試算を紹介しています。

◎(ひと)橘勇佑さん サッカー・ワールドカップのピッチに立つ知的障害者選手(6/28)
 7月3日、準々決勝の前座試合に「日本代表」として出場する。知的障害者が著名人とつくるチーム同士の一戦。参加32カ国から選ばれた。京都の知的障害者チームのストライカーだ。サッカーって何?と尋ねると、「僕の親友」と答える。

いじめ 傍観しない 生徒が防止活動 専従の教員 メール相談(6/27)
 「友だちへのいじめを止められなかった」。こんな内容の遺書を残して6月7日、川崎市の市立中学3年の男子生徒が自殺した。友人が昨年からいじめられ、それをかばったことで自分にも矛先が向けられたという。いつまでも無くならない「いじめ」。標的が自分に変わる恐怖から、やめさせようと踏み出せないことも多い。「間接的な加害者」かもしれない傍観者にならず、問題を解決するにはどうすればいいのか。

◎百年の明日 ニッポンとコリア 戦争と分断
 ・60年会えないのか 3カ国 兄弟生き別れ 離散家族、再会は遠く(6/30)
 ・在日も銃とった 同胞社会、残った亀裂(7/1)
 ・南北越える渡り鳥 「民族の象徴」を保護(7/2)

○「朝鮮戦争 もう一つの離散家族 戻れぬ・・・在日義勇軍」(東京新聞6/27)もこの問題についての記事です。

※「百年の明日 ニッポンとコリア」シリーズは、Astandの「WEB新書」で読めます。

1.光化門復元に未来託す
2.関釜航路、歴史の証人
3.民族の文字ハングル、歴史の鏡
4.「親日派」の歴史に探る未来
5.墓と遺影に刻んだ「家族」

■今週の本

◎「母―オモニ―」(姜尚中著、集英社)=6/24夕刊文化面「『在日』母に重ねた足跡 姜尚中さんが初の小説
 東京大学教授(政治学)の姜尚中さん(59)が、初めての小説「母―オモニ―」を発表した。戦後の混乱期を熊本で生き抜いた在日韓国人1世の男女と、在日2世として生きるその子供たちの葛藤(かっとう)という、自伝的要素の強い作品だ。

◎「ビッグイシューの挑戦」(佐野章二著、講談社)=6/27読書面に書評

■asahi.com>マイタウンから

【福島】女子サッカーW杯、来年ですね(6/28)
 サッカー日本女子代表、鮫島彩さん(23)。「私は、相手ゴール前でボールを受けた時など、ゴールをアシストしようとするあまり、シュートより味方選手の位置の方を気にしてしまうことが多かったんです。以前から試合ビデオを見て気づいてはいたのですが。ミャンマー戦(初戦)のハーフタイムで、後半どうするべきか色々考えているうちに思い出し、好機を見逃さず自分で積極的にシュートしようと言い聞かせました」「意識してやったことが形になり、結果を出せたのでうれしかったです。これからもどんどんシュートを打っていきます」

【栃木】出所者の就職 その現状は/職の有無と再犯(6/26)
 「刑務所を出て仕事がなかったというのは、社会のどこかに不備があるのでは」。宇都宮地裁で開かれた、ある裁判員裁判で男性裁判員がこんな疑問を投げかけた。目の前には、出所後、暴力団に戻ってしまったという被告がいた--裁判員裁判が始まって1年。自分たちが刑を決めた被告の人生はその後、どうなるのか。裁判員が心配する出所者の就職の現状と課題を探った。

【群馬】ロボットスーツ 歩行支援に一役(6/23)
 高齢者や足に障害がある人の歩行を支援する福祉用ロボットスーツ「HAL(ハル)」の機能を紹介する催しがこのほど、前橋市下小出町2丁目の福祉施設「デイサービスおりおん」であった。

【東京】夢抱えPC再生 障害者の自立、企業協力(6/30)
 障害者の自立をサポートする江戸川区のNPO「むく」が、中古パソコン(PC)を再生させる「PC工房」(小松川1丁目)を立ち上げた。ソフトウエアや中古PCを寄贈してくれる企業が見つかったことで実現した。再生されたPCは、非営利団体へ寄贈する。

【福井】子育てパパ体験聞かせて 県が募集(6/24)
 子育ての楽しみを父親に知ってもらい、夫婦が協力して子どもを育てる意識を高めようと、県が「お父さんの子育て体験談」を募集している。育児中か育児体験のある県内在住の男性が対象。

【愛知】絵好き20歳 小さな個展(6/28)
 交通事故の後遺症に苦しみながらも、好きな絵を描き続けている青年がいる。名古屋市西区大野木の水上卓哉さん(20)。震える利き手に代わり、左手で絵筆を握る。

【大阪】「引きこもり」素顔に迫る(6/28)
 元引きこもりやニートの若者たちの素顔に迫った写真展「引きこもりから社会へ」が、30日まで大阪市北区のニコンプラザ大阪で開かれた。若者の自立を支援するNPO法人「ニュースタート事務局」で活動していた神奈川県大和市の永冨恵子さん(31)が撮影した40点を展示。永冨さんは「彼らの笑顔を見て悩んでいることを知ってもらうことで、社会復帰しやすい環境になってほしい」と話している。

【奈良】自立支援法 実現なき「廃止」戸惑い(6/26)
 障害者の福祉サービス利用に原則1割の負担を課した障害者自立支援法。障害者らから批判を受け、鳩山前政権は「廃止」の方針を打ち出したものの、実現しないまま。関係者から戸惑いの声が上がっている。

【和歌山】大逆事件から100年/新宮(6/21)
 明治天皇暗殺計画を理由に社会主義者らが弾圧された「大逆事件」で無期懲役になり、獄中自殺した真宗大谷派の僧侶・高木顕明を追悼する「遠松忌(えんしょうき)法要」が20日、事件まで住職を務めていた新宮市の浄泉寺で営まれ、門徒や市民ら約200人が参列した。事件で高木は同派から追放処分を受け、1914年6月24日、秋田刑務所で自殺した。同派は96年、非戦平等を訴えていた高木への処分を取り消して謝罪し、名誉回復を図った。

【和歌山】大逆事件から100年(6/20)
 「闇を翔(かけ)る希望」をテーマにした「大逆事件100年フォーラム」が19日、新宮市新宮の市民会館で開かれた。天皇暗殺計画を理由に社会主義者らが弾圧された事件の教訓や犠牲者の復権について、評論家の佐高信さんらが聴衆約600人に語りかけた。

【山口】「母と妹養う」 16歳の挑戦(6/26)
 県立宇部総合支援学校高等部2年、松本将誉(まさたか)君(16)=宇部市=が同市内の茶畑での「現場実習」に挑戦し、25日、2週間の実習を終えた。松本君は発達障害の一種とされる学習障害(LD)。母親は「社会に出るのは難しいかな」と思っていたという。だが、昨年夏に脳腫瘍(しゅよう)で倒れた父親に代わり「僕が母と妹3人を養う」と、卒業後は農業の道を選ぶことを決めた。

【大分】高齢者虐待に専門職チーム/別府市が対策(6/29)
 別府市が、高齢者虐待対策として専門職チームを設置する。浜田博市長が28日の記者会見で明らかにした。浜田市長は「別府市が特別多いというわけではないが、全国でいたましい事件が起きており、何とか対応したいと思った」と話している。