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人権・校閲

こちら人権情報局

日本に絶望してほしくない

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■今週のことば
「日本に絶望してほしくない。国籍に関係なく教育の機会は平等にあるはずだから」=NPO法人「中学・高校生の日本語支援を考える会」代表の樋口万喜子さん(2010年7月7日神奈川版「共生の道 未来開く/2010参院選/揺れず踊らず 有権者の視線」から)

P(3) 「勉強機会は平等だから」、外国籍受験生支える樋口万喜子さん拡大外国籍の中高生に、受験に必要な日本語や教科を教える樋口万喜子さん(右から2人目)ら=横浜市神奈川区鶴屋町2丁目

 日本語教師になるための実習で訪ねた日本語教室で会ったベトナム難民の中学生に言われた、「いとこは米国を選んで医者になった。自分は高校にも行けるかどうか。米国を選べばよかった」という言葉が、無性に悲しくて、日本人として恥ずかしかった。「今は外国籍の子どもは特殊じゃない。政治は、もっと積極的に共生の手だて、仕組みを考えるべきだ。複数の言語、複数の文化を身につけた子どもたちは、グローバル化の中で、必ずキーパーソンになるはずだから」

参議院選挙に向けて、人権問題につながる各地の有権者の声を集めてみました。

最低賃金、安心買えぬ(6/30)
高校授業料無償化/暮らしの現場から(7/6)=山形
暮らしの不安 出口は(7/4)=山形
雇用・子育て/公約の現場で~6年を託して(7/2)=埼玉
弱者を無視するのか 寿日雇労組員(7/7)=神奈川
貧困の社会 考えて 刑法学ぶ元会社員(7/6)=神奈川
雇用/公約の現場で(7/3)=静岡
不安 外国人も若者も(7/7)=愛知

自殺対策--命絶つ3万人、届かぬ光(7/3)
自殺率全国一の県から 政治は命を大切にしているのか(7/3)=秋田

子育て支援--手当、喜んでいいものか(7/4)
子育て/くらしはどこへ(7/7)=福島
母親が働ける環境整備を(7/7)=奈良
育児環境「整備考えて」(7/6)=奈良
女性宰相 誕生はいつ(7/7)=京都
私が総理なら 家事代行サービス会社社長(7/4)=徳島
育児ママ 1票切実(7/1)=福岡

普天間のしこり 沖縄(6/29)
「米軍基地の存在はとても不思議」豪の教授が沖縄を語る(7/8)=新潟
小松も沖縄も少数派(6/30)=石川
普天間 議論置き去り(7/7)=愛知
普天間 かすむ論戦(7/5)=沖縄
普天間どこいった?(7/5)=沖縄

受け皿なき高齢患者(7/1)
認知症、一票は(7/9)=神奈川
選挙公報点訳 障害者支える(7/6)=岐阜
被爆地の1票 誰に託す(7/7)=長崎
弱者に優しい社会求め 阿久根問題契機に(7/1)=鹿児島

■今週の注目記事

◎水俣病 公害認定まで9年(7/8夕刊)=環境面「えこ事記」。7月のテーマは「四大公害」です。
 1956年5月に公式確認。59年、熊本大学医学部の研究班が「有機水銀」にたどりつく。しかし、国がチッソの工場排水中のメチル水銀を原因とする公害病と公式見解を発表したのは、68年9月になってからだった。「科学がいかに汚染者サイドの防御の武器としても強力なものかを示している」という指摘もある。認定基準をめぐって、行政と患者団体の争いは今も続いている。

新潟水俣病第4次訴訟、和解協議入り 地裁勧告受け(7/8夕刊)
 新潟水俣病と認められていない被害者らでつくる「新潟水俣病阿賀野患者会」(新潟市、山崎昭正会長)の会員125人が国と原因企業の昭和電工に損害賠償を求めている新潟水俣病第4次訴訟で8日、新潟地裁の草野真人裁判長が和解を勧告し、協議が始まった。

チッソ「分社化」に向け、特定事業者に指定 環境省(7/6)
 環境省は6日、水俣病の原因企業チッソ(本社・東京)を被害者への補償を担う親会社と、事業を担当する子会社とに分ける「分社化」に向け、「特定事業者」に指定した。分社化によって、将来的に親会社が清算されることについては「原因企業が消滅してしまう」と、被害者の一部から反発の声があがっている。

セメンヤ、女性として1年ぶり復帰 「再び競技に戻れて興奮」(7/8)
 昨夏にあった陸上の世界選手権女子800メートルで優勝しながら、性別疑惑で大会に出場できなくなっていたキャスター・セメンヤ(南アフリカ)が女性として約1年ぶりに競技に復帰することになった。「再び競技に戻れることで興奮している。私に関する議論とは闘っていく」

「不法移民取締法は違憲」米司法省、アリゾナ州を提訴(7/7夕刊)
 米司法省は6日、米アリゾナ州で成立した不法移民取締法は違憲だとして施行差し止めを求める訴訟を連邦地裁に起こした。4月に成立したアリゾナ州の新法は、州内の移民が身分証明書を携帯していないだけで刑法犯とし、また不法滞在が疑われる場合には、合法移民か否かを調べる義務を州の警察官らに課した。取り締まりを強め、不法移民が住みにくい環境を作る狙い。

アイスランドに初の同性婚首脳(7/5)
 同性愛を公表していたアイスランドのシグルザルドッティル首相(68)がこのほど、長く連れ添ってきたパートナーの女性作家と正式に結婚した。ロイター通信によると、同性の配偶者を持つ初の国家首脳になるという。

■今週の本

◎「お父やんとオジさん」(伊集院静著、講談社)=7/4読書面で紹介。読売新聞7/5夕刊、日経新聞7/7夕刊に著者インタビュー
 読書面の評者は姜尚中さん。「『私には難しいことはわかりません。……しかし共産主義よりも民主主義よりも大切なのは家族じゃないんですか』。この言葉に宗次郎の、そして作者の思いが託されている。人は生きるために生まれてきたのだ。生きていれば、希望がある。この祈りにも似た言葉に、本作のすべてが凝縮されている」。姜さんの「母-オモニ-」とほぼ同時代の在日コリアンの家族を描いた物語です。もっとも、伊集院さんは読売新聞のインタビューに「家族を守ろうとした普通の父親の話を書いたつもりです」と答えているのですが。

■asahi.com>マイタウンから

【北海道】B型肝炎原告団支援 学生が札幌でシンポ(7/2)
 集団予防接種の注射器の使い回しなどでB型肝炎に感染したとして患者らが国を訴えている集団訴訟の原告団を支えようと、大学生のグループ「オレンジサポート北海道」が3日、札幌市内でシンポジウムを開いた。

【北海道】B型肝炎和解協議 国が新提案(7/7)
 「全く進展はなかった」――。集団予防接種の注射器の使い回しで、B型肝炎ウイルスに感染したとして北海道の原告71人が国に損害賠償を求めたB型肝炎北海道訴訟の初めての和解協議。国は患者の救済範囲について、「母子手帳を持つ原告患者」とする従来の主張を事実上広げることはなかった。「あくまで原告全員救済」を主張する原告団は激しく反発した。

【栃木】児童虐待 10年で10倍以上(7/3)
 児童虐待防止法が施行されて今年で10年。施行当時7件だった県警の認知件数は10倍以上に増えている。認知件数が増えた背景について、県警は「虐待の定義が社会的に認知され、水面下のものが表に出てきたのではないか」とみる。

【茨城】中国人留学生の過労死認定 劣悪な労働環境浮き彫りに(7/3)
 潮来市のめっき加工会社で働き、急死した中国人実習生が2日、労働基準監督署から長時間の残業による「過労死」と認定された。外国人実習生の受け入れが全国2番目に多い茨城県で、実習生の置かれた環境の劣悪さが改めて浮き彫りになった。

【神奈川】横浜マ、障害ある子対象にサッカー教室開催(7/3)
 障害のある子どもたちを対象にしたサッカー教室「キヤノンJリーグエンジョイプログラム」がこのほど、横浜市西区の横浜F・マリノスの練習場で開かれた。JリーグとキヤノンがJリーグ各クラブの協力を得て開き、今回で13回目。県内に住む8~14歳の17人が参加し、マリノスのコーチ10人からドリブルやパスの基本を学んだ。

【長野】動く小指1本「自分に何ができるか」 在宅雇用を考える(7/1)
 重度障害者の在宅雇用セミナーが6月26日、重度障害者35人を在宅勤務で雇用している「沖ワークウェル」(本社・東京)の主催により佐久市内で開かれた。同社に在宅社員として勤める、元車いすシンガー・ソングライターの土屋竜一さん(45)の著書「日本でいちばん働きやすい会社」の出版記念として企画された。

【愛知】海の楽しさ知って 障害ある子向けサーフィン教室 田原(7/4)
 サーフィンを通して障害がある子どもたちに海の楽しさを知ってもらおうと田原市の赤羽根西海岸で3日、サーフィンスクール「Ocean’s love」があった。同市内の特別支援学級に通う小中高生ら12人が参加。ボランティアのサーファーの熱心な指導で波に乗る感覚を楽しんだ。

【関西】「犬の毛で汚れる」バス運転手 盲導犬連れの女性に発言(7/2)
 岡山市内の路線バスの運転手が、盲導犬を連れた視覚障害者の女性に対し、犬連れでの乗車をいやがるような発言を繰り返した疑いがあることが1日、わかった。女性からの相談を受けた関西盲導犬協会(京都府亀岡市)がバス会社に改善を申し入れ、その後はなくなったという。

【熊本】知的障害者が全力演奏(6/30)
 福岡を拠点に活動する知的障害者のプロバンド「JOY倶楽部ミュージックアンサンブル」が7月3日、熊本市でコンサートを開く。メンバーらは本番に向けて練習に励んでいる。キーボードなどを担当する山鹿市出身の田中秀明さん(23)は「(自分に)負けないくらいがんばるぞ」と意気込む。

【宮崎】県内の児童虐待、過去最多の365件 ネグレクト39%(6/30)
 県こども家庭課は、2009年度に県内の3児童相談所に寄せられた児童虐待に関する相談件数をまとめた。前年度比約1.27倍、過去最多の365件に達していた。内訳は、育児・養育の放棄「ネグレクト」が39.2%、殴るけるといった身体的虐待が35.1%、言葉による暴力など心理的虐待が20.3%。性的虐待も5.5%あった。