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人権・校閲

こちら人権情報局

「チャレンジド」と呼ぶわけは

〈特に注記のない場合、新聞記事の日付などは東京本社最終版です〉
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■今週のことば
「あえて『チャレンジド』と呼ぶのは『障害者、障がい者』という言葉には『その人に何かを期待する』イメージが全くないからです」=社会福祉法人「プロップ・ステーション」理事長 竹中ナミさん(2010年7月9日「耕論『強い社会保障』って?」から)

◎年金を受け取ったり介護を受けたりしている高齢者や子育て中の女性も、社会に支えられながらも、環境が整えば社会を支える側に回る力を秘めている、と竹中さん。支えられる側の人がどんどん支える側になって初めて、本当に必要なセーフティーネットのための財政的な裏づけもできるという考えです。「今まで『何もできない』と思われていた人たちが、自分の力でお金を得て『他人に期待される人生』に踏み出すことが、何千億円を稼ぐよりも、ずっと世の中を元気にするかもしれない。他人に期待されない人生ほど、むなしいものはないですから」

○「貧困放置で社会費用増加」(毎日新聞7/9)で、反貧困ネットワーク事務局長・湯浅誠さんも、ネットカフェで暮らす若者、母子家庭、独居高齢者を放置した場合にかかる費用と、集中的な生活・就労支援をした場合の税・社会保険料納付額の差について述べています。厚生労働省の試算によると、100人をしっかりサポートすれば、最大で93億円の効果が出るとのことです。

■今週の注目記事

無声の練習 心通う(7/8秋田版)
 五城目(ごじょうめ)高校野球部のグラウンドから週に1度、球児たちの声が消える。硬球を打つ金属バットや捕球する際のミットの音だけが響く。難聴の投手・小松祐樹君(3年)の気持ちを理解しようと、4月から取り組んでいる無声の練習だ・・・・・・「声なくしたら心見えた」(7/15大阪本社版)にも、五城目高校と小松君が登場しています。「いつも音のない世界にいる自分ですが、心と心が通いあっている気持ちでした」

◎女性苦しめた新潟水俣病(7/15夕刊)=環境面「えこ事記」。7月のテーマは「四大公害」です。
 新潟水俣病では、胎児性患者が1人しか確認されていない。新潟県は、新潟水俣病の発覚当初から、頭髪の水銀値が50ppm以上の女性78人に、妊娠しないよう「受胎調節」を指導していた。女性の負担は大きかった。妊娠中の女性は、出産が近づくにつれ不安が募る。夫らから出産を反対され、中絶や避妊手術を選んだ女性もいた。家庭の幸せを奪った。地元の斎藤恒医師は「これも水俣病が生んだ悲劇だった」と話す。

◎「初の字がまだとれません日本国」(7/15朝日川柳)
 ・日銀、初の女性支店長(7/12夕刊)
 ・日本初の旅客機女性機長(7/3、7/9)
 ・東京都内初の女性JR駅長(6/23、7/13)
 ・つくばエクスプレス、初の女性運転士(7/8茨城版)

◎百年の明日 ニッポンとコリア 家族・第3部=シンガー・ソングライター尹漢信さんと家族の物語
 ・アボジの故郷どこ 「北朝鮮で余生」94歳帰国(7/14)
 ・日本人オモニ 私の誇り(7/15)
 ・3つの故郷 自分の原点(7/16)

※「百年の明日 ニッポンとコリア」シリーズは、Astandの「WEB新書」で読めます。
1.光化門復元に未来託す
2.関釜航路、歴史の証人
3.民族の文字ハングル、歴史の鏡
4.「親日派」の歴史に探る未来
5.墓と遺影に刻んだ「家族」
6.経済の交わり、隣国を結ぶ
7.100歳ハルモニ、波乱の人生

◎あなたの味方 きっといる 全盲女性の「ひととき」に激励(7/14大阪本社版)
 盲導犬と一緒にバスに乗ったら、ほかの乗客から「降りろ」と怒鳴られた--苦い思いを、ひととき欄(6/2大阪本社版)に投稿した全盲の女性に、励ましが多数寄せられた。盲導犬の制度上の位置づけや、周りの人はどうしたらよいのかといったアドバイスと合わせて紹介した。

W杯「私の代表」どう選ぶ? 国籍考える機に・・・教材作成(7/12)
 サッカーのワールドカップ(W杯)を機に、NPOの開発教育協会(東京都文京区)が「日本代表チームをつくろう!」と題した教材をつくった。選手に求める条件として、サッカーの力量のほか「日本を愛している」「日本語が話せる」「配偶者が日本人」など23種類のカードを用意、自分が監督なら何が必要と思うかを話し合うことで、国籍や人種差別について考えてもらおうというものだ。ホームページからの無料のダウンロードは2500件を数える。

■今週の本

◎「被差別部落の暮らしから」(中山英一著、朝日選書)=部落差別なくす教育に尽力、中山英一さん死去(7/14)
 中山さんは、長野県の被差別部落出身。1974年まで25年間、部落解放同盟県連書記長などを務め、自殺などの差別事件500件を扱う。差別に取り組む教育の大切さを痛感し、全国同和教育研究協議会常任委員として各地で講演した。

◎「娘に語る祖国」(つかこうへい著、光文社)=つかこうへいさん死去(7/12)、天声人語(7/14)
 亡くなったつかこうへいさんが在日韓国人だったのはよく知られていた。本名は金峰雄(キム・ボンウン)さんという。平仮名のペンネームを使っていることに、同じ在日の人からよく「祖国の名誉にかけて本名を名乗るべきだ」と手紙をもらったそうだ▼平仮名は、漢字の読めない母親のためだった。つかさんが小学生のころ、母親が「小学校に通って字を習いたい」と言いだした。「恥ずかしいから来ないでくれ」と反対した。その償いを一生かけてしなくてはならないと、20年前の『娘に語る祖国』(光文社)で打ち明けている(天声人語)。

■asahi.com>マイタウンから

【北海道】若者の就労支援へ 合宿6カ月(7/8)
 引きこもりやニートの若者の社会復帰を支援するため、余市町のNPO「青少年自立支援センター・ビバハウス」は、就労を目指した合宿生活による半年間の生活・職業訓練を行う。

【茨城】ダウン症の長男、つむいだ命の詩 母が歌いCDに収録へ(7/7)
 ダウン症の長男が書いた詩に全盲のシンガー・ソングライターが曲を付けた「とびら」。命の素晴らしさを表現した歌を収めるCDの製作を、牛久市在住のジャズボーカリスト、ソラリス・エイコさんが進めている。

【山梨】匿名・黙読…性犯罪被害者に配慮 甲府地裁で裁判員裁判(7/14)
 強盗強姦(ごうかん)未遂や監禁などの罪に問われた被告(44)に対する裁判員裁判が13日、甲府地裁(深沢茂之裁判長)で始まった。性犯罪を扱う県内初の裁判員裁判。検察側は被害者を匿名にしたり、供述調書の一部を裁判員に黙読させたりして、被害者のプライバシーや感情に配慮した。

【山梨】特定候補投票 入所者に干渉容疑(7/13)
 参院選の期日前投票で、笛吹市の障害者授産施設の入所者に特定の候補者への投票を働きかけたとして、公職選挙法違反(投票干渉)の疑いで逮捕された福祉施設「美咲園」施設長(49)が、容疑を認めていることを県警が12日に発表した。期日前投票所へ、施設に入所する知的障害者10人を連れて行き、選挙区と比例区の候補者名を書いたメモを手渡して、投票させた疑いが持たれている。

【静岡】ブラジル人に心のケア窓口 ポルトガル語で対応 浜松(7/13)
 厳しい雇用情勢や生活環境などが原因で不安を抱えるブラジル人らを対象に、浜松市精神保健福祉センターが今月から、市多文化共生センター(同市中区砂山町)にメンタルヘルスの相談窓口を開設。ブラジル人の心理学専門家がカウンセラーとして対応する自治体の窓口の設置は、県内初めてだという。

【静岡】重ねた命の証し、卒寿祝いに句集 下田の女性へ娘3人(7/6)
 体が不自由な90歳の母がベッドの上で作った俳句109句を、3人の娘が手作りで卒寿祝いの句集にした。タイトルの「あかし」は、娘たちが「俳句を通じて多くの人たちとつながる灯(あかし)」と名付けた。思わぬ贈り物に、母は「私が生きた証し」と喜んでいる。「臥す身にも三寒四温ありにけり」「押されては花人となる車椅子」

【奈良】療育病院で演奏会(7/9)
 ジャズボーカリストの鈴木重子さんが8日、奈良市の東大寺福祉療育病院でミニコンサートを開いた。入所する障害児ら約60人を前に童謡など4曲を披露した。

【兵庫】支え合って命守ろう 防災地図手引配布(7/10)
 昨年8月9日の台風9号による豪雨災害で犠牲者18人と行方不明者2人が出た佐用町で、集落や小学校区ごとに防災マップをつくる取り組みが始まった。町は「支え合いマップ作成マニュアル」をつくって、140余りの各自治会や小学校区ごとに13ある地域づくり協議会に配った。マップづくりを通じて、災害時要援護者支援のネットワークが総合的に築けるようになっている。

【鳥取】再犯走らせぬ環境作りを 高齢・障害ある元受刑者を支援(7/6)
 刑期を終えて出所した高齢者や障害者が福祉サービスを受けられるよう支援する、県地域生活定着支援センター(鳥取市伏野)の運営が今月始まった。住む場所や受給できる公的な支援を探し、再犯に走らせない環境作りを目指す。

【山口】名物「甘露醤油」のケーキ、大好評 柳井・福祉作業所(7/9)
 柳井名物の「甘露醤油(しょうゆ)」を焼き込んだパウンドケーキを、柳井市柳井の福祉作業所「ワークショップ白壁」が売り出した。甘じょっぱい味としっとりした食感で、週に1度の販売日は昼前に大半が売り切れる人気だ。「白壁」はNPO法人つばさ(牛野新三郎理事長)が運営。知的障害者ら約20人が通う。

【福岡】「太郎が恋を…」栗原さんが講演(7/5)
 小郡市教委は10日、直方市出身のテレビドラマプロデューサーで作家の栗原美和子さんを招き、市文化会館大ホールで、同和問題をテーマにした講演会「プロデューサーと猿まわし芸人 私たち夫婦にできること」を開く。栗原さんは、被差別部落出身であることを公表した猿回し芸人の村崎太郎氏と3年前に結婚。その経験をもとに小説「太郎が恋をする頃までには…」を発表した。

【長崎】虐待相談、市町窓口で増加 児童相談所より身近(7/10)
 県内の児童相談所(こども・女性・障害者支援センター)への児童虐待相談件数が2009年度、197件となり、前年度から88件(30.9%)減ったことが、県の調査で分かった。市町への相談件数が490件と、前年度から109件(28.6%)増えていることから、児童相談所よりも身近とされる市町への相談が増えたことが要因とみられる。

【長崎】認知症支えるサポーター、1万人突破 若年層の参加課題(7/7)
 認知症の人や家族を見守る「認知症サポーター」制度が県内で急速に普及している。2007年度には認定者数が589人だったが、09年度には1万5452人となり、目標の1万人を上回った。市町が養成講座の回数を増やして認知症への理解促進を進めたほか、1時間半の講座を1回受けるだけで認定される手軽さも要因だという。サポーター制度は、認知症の人を地域全体で支えようと、05年度に厚生労働省が始めた。