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人権・校閲

こちら人権情報局

もう一度居酒屋に

〈特に注記のない場合、新聞記事の日付などは東京本社最終版です〉
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■今週のことば

「最後にもう一度居酒屋に行きたい」。簡易宿泊所が立ち並ぶ横浜市の寿地区で、腎臓がんの男性が言った。医師やボランティアらと居酒屋に行き、よく笑い、よく話した。男性は、サンマを一匹食べることができた。翌月、長く1人で生きてきた男性は、人生の最後にできたかけがえのない「友達」に見守られながら、静かに旅立った。 (2010年11月5日付神奈川版「寿地区『孤独死』させない」から)

寿地区「孤独死」させない 医師ら「みまもりボランティア」 /神奈川県拡大「ヘルパーさんとはもう会った?」。チームが集まった初のカンファレンスで、山中修医師(左から2人目)は腎臓がんの男性(右から2人目)の様子を気遣う=横浜市中区

 もしも、余命が短いと分かったら……。最期に食べたいものを口にし、思いを伝え、住み慣れた場所で「その日」を迎える。家族がいなければ実現が難しいそんな願いをかなえるため、簡易宿泊所が立ち並ぶ横浜市中区の寿地区で、医師やボランティアらがチームを組んで活動している。チームで見守りを始めて3年。人生の最終章で孤独から逃れることのできた人は30人を超える。

■今週の注目記事

■育休

【広島】平日に短時間取得中 知事がメッセージ(11/5)
 「育児休暇」を取っている湯崎英彦知事が4日、育休への思いを込めたメッセージを発表した。「『育休はよいもの、男女を問わず可能な限り積極的に取得すべきもの』という価値観を訴えたい」と、社会全体で子育てに取り組む大切さを改めて示した。湯崎知事は第3子となる次男が生まれた10月26日以降、長女(4)の幼稚園への送り迎えなどで、主に平日に30分~3時間程度、育休を取っている。

※日本経済新聞(11/11夕刊)に湯崎知事インタビュー「『イクメン』議論を歓迎」。

■スペシャルオリンピックス

スペシャルオリンピックス、大阪で開幕(11/6大阪本社版)
 知的障害がある人たちの健康促進や交流を目的としたスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス(SO)日本・夏季ナショナルゲーム」が5日、大阪で開幕した。各都道府県地区から9~71歳の選手約1050人が参加。仲間たちとともに日頃の練習の成果を大舞台で披露する。

■世界身体障害者野球日本大会

【多摩】左腕の好守巧打 世界へ(11/2)
 6~7日に神戸市で開かれる身体障害者野球の世界大会に出場する日本代表22人の1人に、国立市が拠点の「東京ブルーサンダース」から外野手の島田泰幸さん(39)=群馬県太田市=が選ばれた。「出られない選手の分も一生懸命やる。どんな形でも塁に出たい」と意気込む。

【兵庫】世界身体障害者野球日本代表 岩崎広司監督(11/4)
 身体障害のある人たちの各国代表チームが世界一を目指す「第2回世界身体障害者野球日本大会」(日本身体障害者野球連盟主催、入場無料)が6、7日に神戸市須磨区のスカイマークスタジアムで開催される。2006年の前回大会に続き、連覇を誓う日本代表の岩崎広司監督(60)に、意気込みを聞いた。

◎日本が連覇 野球・世界身体障害者日本大会 7日
 第2回大会最終日は、神戸・スカイマークスタジアムで決勝があり、日本は敗者復活で勝ち上がってきた米国を5回コールドの10―0で退け、2連覇を果たした。今大会で吉田聡子三塁手が女子で初めて出場を果たした。
 先天性の腰の痛みを抱える吉田選手は、障害者チームの神戸コスモスに所属。今春の全国大会で14連覇した強豪の三塁手だ。パワーとスピードは男子に劣ると自覚するが、軽快な守りは評価が高い。小学4年生から少年野球に入った。女子のクラブチームで全国大会準優勝の実績もある。だが、2003年に突然、腰が痛み出した。医師から野球をやめるよう勧められた。「障害者になったというより、もう野球ができない、というのがショックだった」。毎日のように痛んでも、あきらめられない。翌年、障害者野球に飛びこんだ。

■観光とバリアフリー

【福島】進めバリアフリー 11月に福島で初ツアー、参加者募集(10/30)
 障害のある人や高齢者が観光を楽しめるよう、NPO法人「ふくしまバリアフリーツアーセンター」と福島市観光物産協会は11月10日に、市内の観光を楽しむモニターツアーの実施を企画している。モニターの声を基に、地域全体のバリアフリーに対する意識を高める狙いもある。

【群馬】村道の利用、提案へ(11/2)
 尾瀬を足の不自由な人や高齢者にも楽しんでもらいたいと、身体障害者団体などでつくる「富士見下―富士見峠間の身障者等の利用のあり方検討委員会」が10月29日、片品村で現地調査をした。課題をまとめ、来年3月に予定されている尾瀬国立公園協議会に「村道の利用計画書」を提出する。

【富山】自転車2人乗り「解禁を」 視覚障害者ら体験会(11/1)
 目に障害のある人が、前後に2組のサドルとペダルがある自転車で2人乗りを楽しむ体験会が31日、射水市黒河の太閤山ランドであった。県内では2人乗りでの公道走行は県の規則で禁止されており、企画した県視覚障害者協会などは「環境に優しく、一般の人も楽しめる」と解禁を求めている。

■イベント

日韓併合100年、つながるライブ 慶大生・平尾さん、原宿とソウルで /神奈川県拡大ZIN-SILのメンバー。中央が平尾喜昭さん=東京都渋谷区
日韓つながれ、慶大生ライブ「力あわせる様子見て」(11/10神奈川版)
 平和をテーマにしたチャリティーライブを毎年開催している、慶応大学3年の平尾喜昭さん(22)が日韓併合条約100周年の今年、日本と韓国でのライブを企画した。両国のプロ・アマ4組が出演する。平和とは何かを問う映像作品も上映し、歌と映像のコラボレーションを目指す。平尾さんは「負の歴史から始まった両国の若者が力を合わせる様子を見てほしい」と話す。原宿アストロホールで、13日午後6時半開演予定。チケットは3千円。韓国でのライブは来春、ソウルで。

◎写真展「おんな――立ち止まらない女性たち 1945―2010」
 横浜市中区の日本新聞博物館で13日~12月26日。8月以降に東京、京都で開かれた巡回展の最後となる。11月23日には、写真家の常盤とよ子氏を招き、講演会「私のデビュー時代――底辺に生きる女性を見つめて」を開く(定員120人、申し込み先着順)。入場料は一般・大学生500円、高校生300円、中学生以下無料。問い合わせは、日本新聞博物館(http://newspark.jp/newspark/)まで。

■映画

◎「ふたたび swing me again」=11/12夕刊「『作品に出会え感謝』財津一郎」で紹介
 死期の迫るハンセン病元患者が半世紀ぶりにジャズ仲間と再会し、ライブステージに立つ。重い人生をおくった主人公を演じた財津一郎は、香川県の国立療養所、大島青松園での撮影を通して、ハンセン病に対する差別や偏見を学んだ。13日から各地で公開。映画公式サイトは http://futatabi.gaga.ne.jp/

■本

◎「銃・病原菌・鉄」(ジャレド・ダイアモンド著、草思社)=11/1文化面11/7読書面で紹介
 (書いたきっかけは)「白人ばかりがなぜ売れる品物を次々に作り出せるのか」というパプアニューギニアの男性の素朴な問いかけだった。広く信じられているのは「白人がほかのどの人種よりもすぐれているから」とする説。著者はこれを「19世紀の人種差別意識そのもの」と退け、「遺伝子レベルで精査すると白人と非白人の間に優劣の差はない。わずかに肌や髪の色が違うだけ」と論じた。(文化面から)

◎6人の容疑者(ヴィカース・スワループ著、武田ランダムハウスジャパン)=10/31読書面で紹介
 本書は、ミステリーなんて読まないと言っているあなたにとって、インドを知る格好の教材になるだろう。6人の人生の変転に、驚き、笑い、泣き、しているうちにインドの抱える社会問題を丸ごと学ぶことになる。カースト制という身分差別、カーストが違う男女の結婚において花嫁が身内に殺される名誉殺人、政治腐敗、若者の失業、少数民族への差別、そしてテロなど。(書評から)

■asahi.com>マイタウンから

街角きらり /北海道拡大手稲区のマスコットキャラクター「ていぬ」の顔をかたどった「ていぬくん」パン=札幌市手稲区
【北海道】好評、「ていぬくん」  札幌(11/2)
 札幌市手稲区の障害者授産施設「ていね・さくら館」で製造、販売している、同区のマスコットキャラクター「ていぬ」の顔をかたどったパンが人気だ。その名も「ていぬくん」。通所者らの手作りで、店頭に並ぶのは1日10個前後。同館のほか毎週水曜にはJR手稲駅のコンコースで出店販売しているという。

【青森】障害ある子らに「新幹線試乗会」プレゼント JR東労組(11/4)
 障害のある子どもに開業前の新幹線の旅を楽しんでもらおうと、県内の特別支援学級に通う児童・生徒にJR東日本労働組合盛岡地方本部が3日、特別試乗会をプレゼントした。

【山形】特別支援学校の通学補助広がる(11/7)
 特別支援学校に通う小、中高校生の通学を支援する自治体が広がりつつある。県内全体で13校と絶対数が少なく、遠隔地に進学せざるを得ないケースも多いだけに、公的な補助が進路選択や通学の大きな支えだからだ。しかし障害者自立支援法の支援枠に限界もあり、支援の内容や利用者の負担は自治体によって様々なのが実情だ。

【茨城】282人の力作展示 特別支援学級と養護学校が合同展(11/6)
 取手市、守谷市、利根町の小中学校の特別支援学級と、つくばみらい市の県立伊奈養護学校の子どもたちの合同作品展 「つばさ展」。紙粘土で仕上げた工作「森林公園の遊び」など、38校計282人の力作が並んでいる。

【神奈川】外国籍生徒 留学生を 質問攻め(11/9)
 県立座間総合高校に通う外国籍生徒が8日、川崎市多摩区の専修大学生田キャンパスを訪れ、留学生ら同大学の外国籍学生に大学生活などについて聞く「ランチミーティング」をした。参加した生徒は中国、ベトナム、ブラジル、ウクライナ国籍を持つ2年生の計10人。

【神奈川】安心築いた自信作 障害者施設の食パン(11/8)
 横浜市緑区北八朔町にあるパン工房「しろくまのパン屋さん」。昼前になると、たくさんのパンが焼き上がる香ばしいにおいが漂う。一番人気は「大吟醸パン職人」と名付けられた食パン。焼きたてを手でちぎると、中はもっちりとしてしっとり。口に入れると、濃厚なのに優しい味わいが広がる。

【福井】生活保護支援に弁護士と司法書士がタッグ(11/8)
 生活保護を受けたくても、複雑な申請手続きや受給基準に戸惑う人が多いことから、県内の弁護士と司法書士の有志が7日、助言や相談に応じる支援団体「北陸生活保護支援ネットワーク福井」を発足させた。制度や手続きに詳しいメンバーが連携し、困っている人たちの「駆け込み寺」の役割を目指す。

【山梨】空き缶リサイクルで働く意義学ぶ わかば支援学校高等部(11/4)
 県立わかば支援学校(南アルプス市)の高等部に通う生徒たちが、空き缶やペットボトルなどを集めるリサイクル活動に取り組んでいる。知的障害など障害のある生徒たち一人ひとりが、分別や洗浄などの担当に分かれ、期待される役割を果たしている。同校がこの取り組みを始めてから15年。自らの障害に向き合い、社会のなかで働く意義を学ぶ場になっているという。

【岐阜】特別支援学校生、作品をブランド化 12月から発売(11/7)
 特別支援学校の生徒が作った作品を販売するブランドを、JR岐阜駅前の「岐阜シティ・タワー43」1階のセレクトショップ「MERgE」と特別支援学校が協力して立ち上げた。12月1日から販売を始める。 ブランド名は「MERGE&HOPES」(マージ・アンド・ホープス)。企画した県教育委員会は「生徒に希望を持って欲しいという願いを込めた」と話す。

【岐阜】知的障害者の作品個性豊か(11/4)
 各務原市の「まちかどギャラリーにらめっこ」で、知的障害者の美術作品展「ゆっくりつくる展」。縦1メートル、横2・6メートルの紙に描いたクジラや、木片とマカロニを用いた工作など25点が、それぞれの個性を主張している。

【滋賀】売り上げの一部で難病患者支援 県庁に支援の自販機(11/9)
 売り上げの一部が難病患者らの活動に提供される清涼飲料水の自動販売機が県庁に設置された。売り上げの約2割が患者やその家族の医療相談会、交流会の後押しなどに活用される。

障害者の絵画、色鮮やか54点 和歌山・みその商店街 /和歌山県拡大「絵本ぐるぐる」店内に展示された作品=和歌山市美園町5丁目
【和歌山】障害者の絵画、鮮やか54点 みその商店街で展覧会(11/9)
 障害者の描いた絵画を集めた展覧会が、JR和歌山駅近くのみその商店街にある絵本が読める雑貨店「絵本ぐるぐる」(和歌山市美園町5丁目)で開かれている。県内のNPO活動を支援している「わかやまNPOセンター」が主催。

※障害者の芸術について、毎日新聞(東京、11月7日付2面)で、精神科医の斎藤環さんが書いています。「作家と“関係”し、作品を“発見”する視線があって、はじめて作品は成立する」

【和歌山】24時間介護「不要」 ALS訴訟 和歌山市が意見書(11/6)
 24時間介護が必要なのに和歌山市が決めた重度訪問介護サービスの時間は短すぎるとして、難病の男性患者2人が同市を相手に決定の取り消しなどを求めた裁判で、和歌山地裁は5日、第1回審尋を開き、双方の意見を聴いた。市側は「患者2人には24時間介護の必要性がない」とする意見書を提出した。

【大分】元県盲人協会会長吉野英明さん旭日単光章(11/4)
 10月29~今月1日に千葉市などであったアジア太平洋盲人福祉会議に自発的に出席した。視覚障害者がどのように権利拡大に取り組んでいるかを報告する場だ。「発展途上の国では、まだまだ視覚障害者に対する差別が根強いと感じた。日本も十分とは言えない」。これまで視覚障害者の社会参加や社会的な地位向上に地道に取り組んできた。