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人権・校閲

こちら人権情報局

一度でいいから働きたい

〈特に注記のない場合、新聞記事の日付などは東京本社最終版です〉
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■今週のことば

「一度でいいから働いて、稼いだお金で母さんに好きなものを買ってやりたい」。ある10代の少年から、そう訴えられて約束した、自らも筋ジストロフィーという難病を患う山下ヤス子さん。「もっと夢を持たないと。勤め先を探すから待ってて」。同じ病気の子どもたちのために作業所を始め、今、五つの福祉施設を経営している(2010年11月14日宮崎版「筋ジス患いながら、5施設経営」)

福祉の道、筋ジスの私の道 「まほろば福祉会」山下ヤス子さん、保健文化賞 /宮崎県拡大山下ヤス子さん。理事長とはいえ、専用の部屋はなく、ほかの職員と机を並べる=宮崎市跡江

 社会福祉法人「まほろば福祉会」(宮崎市)の理事長、山下ヤス子さん(62)が第62回保健文化賞を受賞した。筋ジストロフィーを患って10代で死を覚悟し、無一文から結婚、出産。30代で同じ病気の子どもたちのために作業所を始めた。「重度の障害があっても働ける」――そんな話が広まったのか、山下さんの作業所には、ほかの子どもたちも来るようになった。 「全国一高い工賃」という目標を掲げ、仕事を得ようと、九州や東京を営業で駆け回った。「やってみて駄目ならまた考えればいい。人のためでなく、楽しいから、自分のためにやっているんです」。「決して不幸ではない」と言う山下さんの目標は100歳まで生きることだ。

■今週の注目記事

外国人の車など狙う不審火相次ぐ 「出て行け」の張り紙(11/15大阪本社版)
 14日午前1時50分ごろ、福井市日光2丁目のマンション駐車場でブラジル国籍の男性会社員(49)のワゴン車から出火、エンジン付近や車内の一部が焼けた。けが人はなかった。福井県警によると、車に外国人を中傷する内容の紙が張られていたという。福井市では9月上旬から、外国人の乗用車や料理店を狙った不審火が続いており、今回で4件目。福井署は放火事件とみて調べている。9月10日と10月20日の火事では、現場のインド料理店とイスラム教礼拝所に「外人 get out(出て行け)」と書かれた紙が張られていたという。
福井でブラジル人の車焼ける(11/16福井版)

大分国際車いすマラソン、洞ノ上が日本人トップの2位(11/15西部本社版)
 第30回記念大分国際車いすマラソン大会が14日、大分市で開かれ、男子フルマラソン(クラス「T34/53/54」)はスイスのマルセル・フグ選手(24)が1時間23分28秒で、初優勝した。日本人選手は福岡県の洞ノ上浩太選手(36)が最上位の2位に入った。女子フルマラソン(クラス「T34/53/54」)は、アメリカのアマンダ・マクグローリー選手(24)が1時間44分38秒で2回目の優勝を果たした。
実力者結集、国際車いすマラソン 初の賞金制で白熱(11/16大分版)
14歳の挑戦 夢は世界の舞台(11/16大分版)

発達障害の生徒専門の支援校 徳島県が2012年開校(11/13大阪本社版)
 徳島県は2012年4月、発達障害がある生徒のうち心身症やうつ病などの精神疾患がある生徒を受け入れる特別支援学校「みなと高等学園」を設置する。就労支援が目的。文部科学省の特別支援教育課は「発達障害がある生徒を専門的に教育する学科は珍しい」としている。県教育委員会によると、同校は12年4月、徳島県小松島市にオープンする「発達障害者総合支援ゾーン」内に開校し、中学を卒業する生徒や、高校の中退者が入学対象。4学科あり、「商業ビジネス」「情報デザイン」で発達障害がある生徒を各8人、「生産サービス」「流通システム」で知的障害がある生徒を各8人受け入れる。

ボランティア団体の活動に光 フリーペーパー創刊(11/9大阪本社版)
 関西圏のボランティア団体をおしゃれに、格好よく紹介するフリーペーパーが創刊された。地道な活動をたくさんの人に知ってもらおうと、デザインを工夫し、ボランティアに新たなイメージを吹き込んでいる。「ユナイテッド・トゥモロー(UT)」(事務局・兵庫県三田市)。フリーで広告制作を手がける尾関栄二さん(47)が編集長を務める。 ホームページ(http://united-tomorrow.com/)でもダウンロードできる。

■映画

◎「1985年 花であること」(11/17東京版)
 在日外国人からの指紋採取を題材にしたドキュメンタリー映画「1985年 花であること」が20日、東京都千代田区猿楽町2丁目の在日本韓国YMCAで上映される。在日コリアンや日系ブラジル人らが日本に暮らす外国籍住民の出入国管理の問題点について話し合うパネル討論もある。上映会は午後5~8時、参加費800円(学生500円)。

「どんぐりの家」上映会(11/18茨城版)
 ろう障害に加え知的障害など重複障害者のための共同作業所設立のために立ち上がった家族らを描く山本おさむさんの漫画をアニメ映画化した「どんぐりの家」の上映会が21日、茨城県桜川市の大和ふれあいセンター・シトラスである。モンゴルで上映しようしていた留学生たちの活動に共感した市民の力で実現した。上映会は午後1時から。

暗闇と無音の道、支えて 盲ろう者の門川さん、体験を映画に /大阪府拡大手話をする手を触って言葉を理解する「触手話」で取材に答えてくれた門川さん(左)。画面は映画の一場面=大阪市天王寺区上之宮町
暗闇と静寂の中で何思う 盲ろう者の門川さんが映画製作(11/12大阪版)
 暗闇と静寂の中で、何を感じ、何を思うのか――。目と耳が不自由な「盲ろう者」を主人公にした自主製作映画が完成した。製作したのは盲ろう者の門川紳一郎さん(45)=大阪市北区。青年時代の体験をもとに脚本を書いた。「この映画で盲ろう者のことを知り、支えてくれる人が増えるきっかけになれば」と話している。タイトルは「道ゆかば」。盲ろう者が人生という「道」を歩んで行くには周りの理解とサポートが必要、という思いを込めた。

知的発達障害 映画で理解を(11/12神奈川版)
 横浜市神奈川区を拠点に自閉症やダウン症など障害を抱える子どもの母親が中心となって、障害への理解を広めようと活動しているグループがある。障害を描いたドキュメンタリー映画を無料上映し、情報交換をする、という地道な活動ながら、支援者は少しずつ広がっている。

◎「彼女の名はサビーヌ」(11/19神奈川版)
 フランスのドキュメンタリー映画の秀作を集めた「ドキュメンタリー・フォーカス01」が20日から、横浜市のシネマ・ジャック&ベティで始まる。上映作の一つ「彼女の名はサビーヌ」(2007年)は、女優でもあるサンドリーヌ・ボネールが自閉症の妹の姿を愛を込めて25年間追い続けた作品。第60回カンヌ国際映画祭監督週間で国際批評家連盟賞を受けた。詳しくは http://www.jackandbetty.net/furansudokyument.html で。

■イベント

「ひめゆり」平和への祈り届け 巡回展、最終地の大阪へ
非戦の祈り だから、今(11/17大阪版)
 太平洋戦争末期の沖縄戦で病院に動員され、多数の犠牲者が出た「ひめゆり学徒隊」の遺品や生存者の証言映像などを紹介する「ひめゆり 平和への祈り―沖縄戦から65年」展(ひめゆり平和祈念資料館、朝日新聞社など主催)。大阪市浪速区浪速西3丁目の大阪人権博物館(リバティおおさか)で。12月26日まで。

あふれる笑顔、心身育つ 発達遅滞の子ども受け入れ 今井さん、成果を一冊に/群馬県拡大「遊び・食事・睡眠」という生活リズムを規則正しくさせる保育方針を実践する今井さん(右)。だから、遊びの時間は目いっぱい体を動かす=10月、前橋市ぬで島町
■本

◎「生活とあそびで育つ子どもたち」(丸山美和子監修、今井寿美枝編著、大月書店)=(11/12群馬版「発達遅滞の子ども受け入れ19年、成果出版」

 前橋市ぬで島町の児童デイサービス施設「チャイルドハウス・ゆうゆう」の朝は騒がしい。自閉症や発達の遅れを抱える就学前児童を受け入れる保育施設だが、園児にも親にも職員にも大声と笑顔が絶えない。そんな「ゆうゆう」の魅力や成果を、今井寿美枝施設長(56)が一冊の本にまとめた。

■asahi.com>マイタウンから

【宮城】できたてのうどん、療護施設でふるまう(11/10)
 白石市大鷹沢大町の身体障害者療護施設「不忘園」を9日、白石麺(めん)類組合(芝辻長伍組合長)が慰問し、入所者に出来たての天ぷらうどんを振る舞った。芝辻組合長は「献身的な介護をしている職員の皆さんにも敬意を表します」と話し、入所者は「おいしい」と喜んでいた。

【秋田】児童虐待、実例知って未然に防げ 秋田で180人研修会(11/12)
 児童虐待への対応方法を学ぶ研修会が11日、秋田市東通仲町の秋田拠点センター「アルヴェ」であった。秋田市や児童相談所など17機関でつくる市要保護児童対策地域協議会の主催で、保育士や民生委員ら約180人が参加した。

【山形】盲導犬と一緒に歩いたよ(11/17)
 最上町の富沢小(阿部敏彦校長、児童75人)に16日、盲導犬がやって来た。日本盲導犬協会の啓発活動で、普及推進部の五十嵐富士子さんが協会のPR犬ヴィンスの訓練の模様などを披露した。

【福島】知的発達障害者のスポーツ大会、12年に県内で初開催(11/17)
 知的発達障害者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス」の第5回冬季大会が、2012年に県内で初めて開かれると、NPO法人スペシャルオリンピックス日本(有森裕子理事長)が16日、発表した。翌年に韓国である世界大会に出場する代表選手の選考も兼ねた大会となる。

【茨城】「桜の郷」への移転断念(11/10)
 建物の老朽化が進む県の肢体不自由児施設「県立こども福祉医療センター」(水戸市吉沢町)の新施設建設計画について、橋本昌知事は9日の県議会一般質問で、県住宅供給公社が茨城町に造成した「桜の郷」に移転する案を断念し、現在地の隣に整備する方針を表明した。県は破産した同公社の保有地活用につながる移転案を進めてきたが、同センターに隣接する県立水戸養護学校の保護者らの強い反対を受け、方針転換した。

【埼玉】「市民後見人」の活動 県内でもはじまる(11/10)
 判断能力の低下した高齢者や障害者の財産管理などをする制度の担い手を増やそうと、地域住民が「市民後見人」となる取り組みが始まっている。支援態勢など課題はあるが、身寄りのない人の家族代わりとして寄り添う充実感に、やりがいを感じる人たちもいる。

【東京】ピュアな発想 縦横(11/17)
 芸術教育を受けていない人たちが思うままに自己を表現する芸術「アール・ブリュット」を知ってもらおうと、中野区の社会福祉法人が中野ブロードウェイ(中野5丁目)など区内2カ所で展覧会を開いている。区内の知的障害者ら約20人の絵画や、フランスのパリで開かれた「ジャポネ展」に出品中の作家の作品も紹介している。アール・ブリュットは「加工されていない生(き)の芸術」を意味するフランス語。

【神奈川】左足で描く 鮮やかな世界(11/19)
 ほぼ全身がマヒする重い障害と闘いながら、わずかに動かせる左足を使って絵を描いている座間市の池田和枝さん(57)の絵画展が同市座間の座間神社「ギャラリー杜(もり)」で開かれている。「いつも笑って元気よく生きたい」と題した初めての個展で、油性フェルトペンで描いた独特のタッチの人物画や花、抽象画など20点を展示した。入場無料で21日まで。

【神奈川】「日本語わかると学校楽しい」 外国人の子支援事業1年(11/17)
 南米系などの外国人が多く住む横浜市鶴見区で、言葉の壁がある子どもらが学校に通うのを支援する「虹の架け橋教室」が始まって1年がたった。文部科学省が全国で実施している就学支援事業で、子どもらは学校やNPOで日本語の学習指導を受けている。

【富山】飲み物買って犯罪被害者支援 警察施設内の自販機(11/10)
 県内の警察施設に置かれている自動販売機の売り上げの一部が9日から、事件・事故の被害者を支援する目的で寄付されることになった。同種の自販機は全国の18道府県の施設に308台が設置されているが、北陸地方では初めてという。

【岐阜】在住外国人向けHP、生活情報充実 質問コーナーも(11/17)
 県国際交流センターのホームページ(http://www.gic.or.jp)に、外国人向けの新たな行政情報が掲載され始めた。言葉の壁で、ごみ出しなどの日常生活に必要な情報が届きにくい外国人から寄せられた質問に対する答えが紹介されている。県と同センターが掲載したもので、担当者は「内容を充実させていきたい」と話している。

【愛知】アビリンピック「金」 刈谷市長に受賞報告(11/10)
 横浜市で10月に開かれた第32回アビリンピック(全国障害者技能競技大会)の「機械CAD(キャド)種目」で金賞を獲得したアイシン精機の玉寄(たまよせ)涼さん(25)=沖縄県出身=が9日、本社のある刈谷市の市役所を訪れ、竹中良則市長に報告した。

【三重】育休体験の伊勢市長「妻から感謝された」 市政に抱負も(11/14)
 10月と11月に計3日間「育児休暇」を取った伊勢市の鈴木健一市長(34)が13日、津市で開かれた男女共同参画フォーラムで、育休について語った。育休を取ったことで、若い母親から子育ての意見をもらいやすくなり、自分からも聞きやすくなったと言う。「普段は朝から晩まで家にいない」という市長の育休に、妻から「いてくれることが精神的にありがたい」と感謝されたという。

【三重】不登校支援ネット設立へ NPO・行政・医療機関が連携(11/12)
 不登校など課題を抱える子どもたちが途切れない支援を受けられるようにと、県内の関係機関が、「みえ不登校支援ネットワーク」を設立する。NPOや行政、医療機関が連携し、総合的な支援をめざすもので、全国でも先駆的な取り組みという。

色々な表現 楽しんで 福山、障害者らの作品展示 /広島県拡大会場内には様々な「顔」が並び、来場者を楽しませている=福山市西町2丁目のふくやま美術館
【広島】様々な表現楽しんで(11/18)
 障害や年齢の枠にとらわれず、多様な人の芸術作品を一堂に展示する「第18回陽と風と…顔」展が、福山市西町2丁目のふくやま美術館で開かれている。「とっておきの芸術祭inふくやま実行委員会」(西山堅太郎委員長)の主催。21日までで、入場無料。

【佐賀】性犯罪被害 受け止めて(11/14)
 犯罪被害者から話を聞いて支援のあり方を考えてもらうフォーラムが13日、佐賀市内であった。性犯罪事件に巻き込まれた東京都の女性(35)が実名で講演。約250人が耳を傾けた。

【熊本】音なき画風にろう者の誇り(11/16)
 聴覚に障害がある熊本市の画家、乘富(のりとみ)秀人さん(41)が16日から同市花畑町の崇城大学ギャラリーで個展「音のない青の世界 ―デフアート(ろう者の芸術)展―」を開く。作品を通じ、「ろう者であること、手話があることに誇りを持ってほしい」とのメッセージを投げかけたいという。12月4日まで。入場無料。