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人権・校閲

こちら人権情報局

通訳する機械じゃない

〈特に注記のない場合、新聞記事の日付などは東京本社最終版です〉
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■今週のことば

法廷通訳人・丁海玉(チョン・ヘオク)さんは、ただ単語を置き換えただけでは伝わらないニュアンスや意味のずれを「言葉のきしみ」と呼ぶ。その音に耳をすまし、詩をつくる。「私は通訳する機械じゃない。思い悩む時、詩が私を守ってくれるのです」 (2010年11月22日夕刊大阪本社版「法廷の壁 訳せぬ心の内 法廷通訳人の在日2世が詩集」から )

出版された「こくごのきまり」 法廷通訳人の丁海玉さんが詩集拡大出版された「こくごのきまり」。詩人の金時鐘(キム・シジョン)さんが帯文を寄せた

 18年間、関西の裁判所で法廷通訳を務めてきた在日韓国人2世の丁海玉さん(50)=堺市=が、詩集「こくごのきまり」(土曜美術社出版販売)を出版した。「言葉の壁に苦しむ人のために」と選んだ道だが、一語一語、正確な翻訳が求められる法廷では、通訳の感情が入り込む余地はない。二つの「こくご」を使い分けながら、一人の人間として、悩み、揺れ動く思いが詩に表現されている。タイトルの「こくご」という言葉には、「様々な立場、国籍の人にとっての母語」という意味を込めた。

■今週の注目記事

首長育休論争 橋下・湯崎知事が首相官邸で「和解」(11/23)
 首長の「育児休暇」取得を巡り意見が対立していた湯崎英彦・広島県知事(45)と橋下徹・大阪府知事(41)が22日、東京の首相官邸で開かれた全国都道府県知事会議の場で「和解」した。両知事によると、この日、知事会議の開会前に橋下知事が湯崎知事に歩み寄り、第3子誕生について「おめでとうございます」と祝福。「色々と議論が盛り上がって良かったですね」などと言葉を交わし合ったという。

長男・善大君らと練習する山下美里さん/まひ3年、歩行器とマラソンへ拡大長男の善大君らと歩行練習をする山下美里さん=大阪市西淀川区
下半身まひの女性、マラソン挑戦 歩行器に人工筋肉(11/20夕刊)
 3年前には下半身まひでベッドから動けなかった32歳の女性が、23日に京都府福知山市であるマラソン大会の3キロの部に歩行器をつけて出場する。東京理科大と歩行器メーカーが共同開発した人工筋肉付き歩行器での訓練が回復のきっかけだったという。「元気になった姿を見てほしい」と挑戦を楽しみにしている。

「障害があると強い」 風間深志さん、冒険終え都内で報告会(11/19=asahi.com)
 冒険家の風間深志さん(60)の南北アメリカ大陸縦断成功を記念し、18日夜、都内で祝賀報告会が開かれた。障害を持つ仲間たちとともに、4カ月かけて1万7000キロを走破した風間さんが、道中の苦労や喜びを語った。風間さんは「これでようやく、自分のケガが終わったという気持ち。障害はあっていい。ある分だけ強い。今はそう思っています」と話す。

言葉なき叫び 届いた 「意思伝達装置 販売続けて」(11/18大阪本社版)
 重い病気や障害などで言葉を話せない人たちが言いたいことを伝える「意思伝達装置」のメーカーが今年解散し、危機感を募らせた利用者の親たちが、装置の存続を求めて10万人分にのぼる署名を集めた。事業を引き継いだ別の会社が新製品を発売すると決定し、利用者らはひと安心する一方、「代替がきかない必需品」として、故障対応など従来通りの支援体制を望んでいる。装置の名は「レッツ・チャット」。頭や指など身体の動く部分でスイッチを操作し、文章をつづれる。

■映画

全国初 バリアフリー映画祭(11/26佐賀版)
 障害がある人も楽しめる「バリアフリーさが映画祭」が26日、佐賀市内で始まる。副音声や字幕を多用した邦画やアニメ映画の計9作品が上映される。県障害福祉課によると、バリアフリー映画に特化した映画祭は全国で初めて。上映作品は次の通り。(1)武士の家計簿(2)ニセ札(3)おくりびと(活動弁士による副音声)(4)耳をすませば(同)(5)ぐるりのこと。(6)牛の鈴音(7)猫の恩返し(8)老人と海(9)酔いがさめたら、うちに帰ろう。

■イベント

働き盛りの認知症知って 12月につくばでフォーラム(11/20茨城版)
 「認知症フォーラムinいばらき」が12月5日、茨城県つくば市で開かれる。9回目の今回は、働き盛りの世代で症状が現れる「若年性認知症」がテーマだ。発症した人と介護する家族が苦しみや悩みを会場に向けて発表する場もある。午後1時から、つくば市竹園2丁目のエポカルつくば大ホールで。無料。事前申し込みも不要。問い合わせは県長寿福祉課へ。

■本

元教員、認知症母の介護明るく描く 御浜町の倉本さん(11/19三重版)
 認知症の実母を介護した経験を書き留めた随筆「元気で長生き」(文芸社)を、三重県御浜町下市木の元教員倉本牧雄さん(75)が出版した。妻と二人三脚で取り組んだ介護の苦労を、明るいタッチでつづった。

■asahi.com>マイタウンから

【岩手】性犯罪被害者の思い、歌に乗せて 女性ユニットがライブ(11/24)
 自分を責めないで あなたは悪くない――。 盛岡市のいわて県民情報交流センターで21日に開かれた性暴力防止イベント「voice」。内閣府が推進する「女性に対する暴力をなくす運動週間」に合わせ、県男女共同参画センターが企画した。このイベントで、透き通るようなハーモニーに乗せて、性犯罪被害者の思いを訴えた2人がいる。愛知県を中心に活動する女性アコースティックユニットの「PANSAKU(パンサク)」。被害を乗り越えて前向きに生きようというメッセージを、全国に届けている。

【宮城】演劇通じ、障害者の社会参加を(11/19)
 演劇を通じ、障害者の社会参加を進める活動をする「劇団ファットブルーム」。5年目を迎え、障害者と地域のつながりを深めようと、新たな活動を模索している。劇団は「演じるのが目的ではなく、演劇を通して障害者の生活の質を上げることが目的」という。4作目の公演となる今回、「見に来てくれた人との交流の場を」と、初めて公演後にトークタイムを設けた。

【宮城】シューカツ、外国人留学生を支援(11/19)
 大学生の就職活動が本格的に始まるなか、日本で就職を希望する県内の外国人留学生も情報集めに走っている。2012年春に卒業予定の学生がすでに動き出す日本独特の「シューカツ」。不安を抱える留学生たちに多くの情報を提供しようと、このほど留学生グループ主催の就職支援講座が開かれた。

【埼玉】生活不安や心の病、相談乗ります 自殺防止へ専門家ケア(11/19)
 生活不安や心の病を抱える人の悩みを、法律やメンタルケアなどの複数の専門家らが一度に聞いて自殺防止を図る取り組みが、さいたま市で続いている。スタートから7カ月。利用者の数は予想以上で、事務局は「さまざまな分野の専門家が相談に乗ることで解決に導きたい」としている。

【神奈川】ゲームセンター 障害者らが体験(11/24)
 街中にあるゲームセンターの楽しさを足が不自由な障害者らにも体験してもらおうと、横浜市港北区の障害者スポーツ文化センター横浜ラポールで23日、無料体験イベントが開かれた。県アミューズメント施設営業者協会の協力で、ゲーム機18台が同施設に貸し出された。今年で13回目を迎え、約560人が来場した。

【神奈川】車いすで挑んだ6キロ/小田原の江藤さん、愛犬と「完歩」(11/22)
 第12回城下町おだわらツーデーマーチ(小田原市、日本ウオーキング協会、朝日新聞社など主催)が21日、閉幕した。突き抜ける青空の下、小田原城址公園に集まった延べ1万1760人(昨年1万2187人)が、秋の西さがみ路を満喫した。小田原市前川の江藤美知子さん(59)は車いすで、愛犬のりん太郎君と6キロコースに挑んだ。子どもの頃、ポリオにかかり、下半身が不自由に。「こんな長い距離は初めてで不安。でもゆっくり街を楽しみます」

サッカー、懸命に 知的障害のある人や家族ら、ツエーゲン選手と交流 金沢/石川県拡大ツエーゲン金沢の選手とサッカーを楽しむ参加者ら=金沢市太陽が丘2丁目
【石川】ツエーゲン選手とプレー スペシャルオリンピックスデイ(11/22)
 知的障害のある人やその家族らがボランティアとともにスポーツを楽しむ「スペシャルオリンピックスデイ」が21日、金沢市太陽が丘2丁目の「太陽丘スポーツ倶楽部 Do wish」であり、約100人の参加者がサッカーJFL・ツエーゲン金沢の選手たちと一緒に汗を流した。

【山梨】点字絵本で星と対話(11/23)
 「目が不自由な人にも、星について知ってもらいたい」。そんな思いから、県立科学館を中心に活動する市民グループ「星の語り部」のメンバーらが、点字の絵本「ねぇおそらのあれなあに?」を制作した。絵の部分にも樹脂で凸部分を作り、点字のように確かめることができる工夫を凝らしている。メンバーと出版元のNPO法人ユニバーサルデザイン絵本センター(事務局・東京)の担当者は、話し合いを繰り返し、文章を数十回書き直した。絵は甲府市のイラストレーター、三井ヤスシさん(34)が担当。弱視の人も見やすいよう輪郭をはっきり描き、コントラストが強く出るようにしたという。完成した絵本は18日、県立盲学校などに寄贈された。1千部印刷し、絵本センターのホームページで販売する予定。12ページで840円。

【山梨】「売れない」食品 困窮者に橋渡し(11/20)
 品質に問題が無いのに売り物にできない食料品を引き取り、生活困窮者宅に直接送る事業を、南アルプス市のNPO法人「フードバンク山梨」が、19日始めた。これまで福祉施設・団体などに提供してきたが、生活保護など支援から漏れた人たちに個別に対応する。米山けい子理事長(57)は「行政と連携しながら、応援のメッセージを伝えたい」と話している。

【岐阜】強制連行、中国人慰霊祭復活10年 各務原の男性ら冊子(11/22)
 太平洋戦争中に強制連行され県内で死亡した中国人労働者の慰霊祭が各務原市で復活して、10年目を迎えた。それを記念して、再開に携わった同市の黒田靖さん(81)らが、戦後の遺骨発掘調査や慰霊事業に取り組んだ人々の足跡を、冊子「各務原に於ける中国人殉難者慰霊のあゆみ」にまとめた。23日に記念の慰霊祭が同市である。

【岐阜】「犯罪被害者の心に合わせた支援必要」(11/21)
 犯罪被害者やその遺族をとりまく現状などについての講演会が20日、岐阜市のホテルであった。1997年の神戸連続児童殺傷事件で次男を亡くした医師の土師(はせ)守さん(54)が講師として招かれ、「被害者遺族の心や生活の状況は刻々と変化している。その時にあった適切な支援をする仕組みが必要」と訴えかけた。

【愛知】在日の無年金、卒論テーマに 南山大4年の中島さん(11/18)
 「子どもに負担をかけるのがつらい――」。かつて、外国籍を理由に国民年金に加入できなかった朝鮮籍1世の女性の身の上話に、涙が流れた。大学で移民問題などについて学んできた女子学生が卒業論文のテーマに選んだのは在日韓国・朝鮮人の「無年金」問題。「同じ日本に住んでいるのに、どうして待遇が違うの」。胸に痛みを感じながら、論文の準備を続けている。

【兵庫】朝鮮半島出身者の苦役、詩に 高須さんを偲ぶ会(11/20)
 相生市で毎年11月に朗読される詩がある。「海峡を渡ってきた人」。戦時中に朝鮮半島から海を渡り、相生の造船所で苦役を強いられた末に亡くなった60体の無縁仏に思いを寄せた詩だ。作者の詩人高須剛(たかす・ごう)さん=同市古池本町=は今年8月21日、78歳で亡くなった。弱者に温かい目を注ぐ詩人として敬慕する芸術仲間が21日、同市本郷町のエミーホールで「相生市の詩人・高須剛氏を偲(しの)ぶ会」を催す。

【奈良】手話も使ってサッカー指導 元Jリーガーら、小中学生に(11/22)
 聴覚障害者と健常者の小中学生が一緒にサッカーを学ぶ初めての教室が21日、田原本町の県立高等養護学校のグラウンドで開かれた。浦和レッズなどで活躍した三本菅(さんぼんすげ)崇さん(32)=奈良市=ら、NPO法人奈良クラブ(同)のコーチ・選手4人が手話通訳者を交えて指導した。

【島根】聴覚障害理解、手話通し体感(11/22)
 手話を通して聴覚障害への理解を深めてもらおうと、県ろうあ連盟は21日、松江市東津田町のいきいきプラザ島根で「第3回手話まつり」を開いた。会場には、県内の手話サークルや聴覚障害のある人が作った工芸品や絵はがき、パッチワークを展示。聴覚障害者らの手話や手ぶりを見て、それが示すものを描いてある絵を選ぶクイズなどもあった。

車いすバスケ、小中生が挑戦 大田で体験講座、日本代表が指導 /島根県拡大車いすバスケットを体験する中学生ら=大田市温泉津町温泉津
【島根】小中学生が車いすバスケに挑戦 日本代表が指導(11/21)
 車いすバスケットボールの体験講座が20日、大田市温泉津町の温泉津総合体育館であった。地元の小中学生約80人が、パラリンピック日本代表選手ら約20人の指導で練習試合をするなどした。 安定をよくした専用車いすの作りやルールの説明を受けた後、選手とチームを組んで試合に臨み、パスやシュートを放った。レース用車いすに乗った陸上選手の走行実演もあった。

【岡山】米国の死刑囚を撮影して14年 風間さんが岡山で講演(11/20)
 立ちこめる死臭、電気イスに刻まれた骨の焦げ跡――。是非を論じる前にまず、現場を見て欲しい。そんなメッセージをひっさげて、米国で10代の死刑囚の撮影を続ける写真家・風間トシさん(51)が16日、岡山市内で講演した。

【山口】福祉の網 出所者に広げる(11/22)
 刑務所から出た高齢者や障害者を支援するため、全国で設置が進む地域生活定着支援センター。県内では全国に先駆けて昨年7月、山口市の県社会福祉協議会内にできた。その初代センター長として、出所者を福祉サービスを受けられるようにつなぐ活動に取り組んでいる。「高齢者や障害者は、福祉の網から漏れたために罪を犯すケースが多い。彼らを支援することは社会の犯罪を減らすことにつながる」

【愛媛】視覚障害者が裁判員選出 殺人未遂事件で地裁(11/23)
 松山地裁で22日に始まった殺人未遂事件の裁判員裁判で、視覚障害者の男性が裁判員に選ばれ、公判に参加した。視覚障害者が裁判員となるのは県内では初めてと見られる。法廷では、視覚障害者の男性が分かりやすいよう、検察官が証拠として提出した写真に何が写っているかなど、一つ一つ丁寧な説明が加えられるなどした。

【高知】働く障害者に夢と自信を(11/22)
 「実はお菓子は苦手だったんです」。高知市本町3丁目で菓子工房レネーを運営するNPO法人「まぁるい心 ちゃれんじどの応援団」理事の杉野一女さん(51)は照れ笑いする。杉野さんの娘も障害者だ。2003年、障害者が働きながら技術を身につけられる場所を作ろうとNPOを立ち上げ、障害児の父母らと菓子店を開いた。

【佐賀】絵心引き出し、暦作り ギャラリー「ちゅうりっぷのうた」代表 本村容子さん(69)(11/21)
 教師生活38年。そのうち、17年間を障害児学級に注ぎ、障害者と健常者との交流の大切さを感じた。いまも教え子が何歳であろうと「子どもたち」と呼ぶ。交流拠点の「ちゅうりっぷのうた」は私財を投じ、つくった。軽作業の仕事を受けているが、景気の低迷は弱者に厳しく、受注は多いとは言えない。周辺にも同様の福祉作業所が出来て、仕事量は十分に回ってこないのが現状だ。

【佐賀】悩む親集うカフェ閉店(11/19)
 発達障害児の保護者らが、手弁当で運営してきた佐賀市のコミュニティーカフェ「Ponte(ポンテ)」が19日、閉店する。子育ての悩みを抱える親同士が交流し、集う場として2年余り市民らに親しまれてきた。スタッフの仕事と家庭の両立の難しさなどから営業の継続を断念したが、今後も別の拠点を探して支援活動を続ける予定だ。

【大分】車いすの男性が彫刻・ドローイング作品展(11/25)
 伐採作業中に木から落ち、車いす生活をしている杵築市山香町野原の木村秀和さん(49)の作品展「星の編みもの」が、大分市西新地2丁目の立川印刷ギャラリー「SEVEN POINT」で開かれている。彫刻やドローイングなどで、人と自然のかかわり、互いに折り合って生きていくことの大切さを伝えたいという。28日まで。

【宮崎】秋の日南駆ける ハーフマラソン&車いすマラソンに千人(11/22)
 日南市で、第2回「つわぶきハーフマラソン&車いすマラソン大会in日南」の参加者計1040人が、市街地を駆けめぐった。ハーフマラソン636人、5キロの部132人、3キロの部167人、親子の部(3キロ)38組76人、車いすマラソン29人が、定められたスタート地点から次々に出発した。

【沖縄】「アイヌ差別をした沖縄」彫刻家が北海道で講演会開催へ(11/26)
 米軍普天間飛行場の移設問題に揺れる沖縄から彫刻家の金城実さん(71)が北海道で、26日から連続講演会を開く。金城さんは沖縄人がかつてアイヌ民族を差別していた歴史を掘り起こし、「この史実と向き合うことで、沖縄が戦争に協力していった過程も見える」と話す。金城さんは「北海道の人たちも沖縄への政治的、文化的差別に組み込まれてきたことを知ってほしい」と訴える。