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人権・校閲

こちら人権情報局

難しい方がおもしろい

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■今週のことば

 北京パラリンピックの水泳で銀と銅のメダルを獲得した河合純一さんは、中学3年の時に視力を失った。水泳でまっすぐ進めないといったハンディがあったが、「難しい方がおもしろい」と長時間泳ぎ続けるなどの努力を重ねたという。「目標への道が障害によって遮断されても、別のルートをたどってでもゴールを目指すという障害観を持つべきだ」(2010年12月6日滋賀版「河合純一さんが草津で熱く講演」から)

北京パラリンピックのメダルを見せながら話す水泳選手・河合純一さん/草津で講演拡大北京パラリンピックのメダルを見せながら講演する河合純一さん=県障害者福祉センター

 河合純一さん(35)=静岡県在住=が5日、草津市笠山8丁目の県障害者福祉センターで講演した。「夢追いかけて」と題してメダリストになるまでの努力や障害者スポーツの課題などを語り、約100人が聴き入った。また、選手が引退すると経済的な理由から競技を離れ、後進の指導につながらないことが多いと指摘。「引退後も競技に携われる受け皿づくりを」と訴えた。障害への理解促進を目的とした障害者週間(3~9日)に合わせて県障害者スポーツ協会が開催した。

■今週の注目記事

携帯の音声が視覚障害者をナビ 千駄ケ谷駅で実証実験(12/9東京版)
 東京都渋谷区のJR千駄ケ谷駅周辺で8日、携帯電話の音声読み上げ機能を使い、視覚障害者が一人で歩けるよう道案内するシステムの実証実験があった。集積回路(IC)つき装置「ICタグ」で無線信号をやりとりし、視覚障害者が持ち歩く携帯電話から現在地や進行方向などの位置情報を読み上げる自動音声が出るしくみだ。システムは今後、都内各地で導入予定という。

〈瞬・感〉老いて ひとり(12/4大阪本社版)
 「あと2日早く保護していたら……」。大阪市西成区の玉出地域包括支援センターの種継敦さんは唇をかんだ。 今年8月、クーラーのないアパートの一室で80代の女性が独り、息を引き取っていた。熱中症だった。軽度の認知症で、かつてデイサービスを利用したがなじめず、引きこもりに。足元もおぼつかない姿に、センター職員が緊急入所を決断した矢先だった。 この夏、行政手続きの不備から、全国で100歳以上の高齢者の所在不明が次々と明らかになった。そこで浮かび上がったのが、家族と疎遠になり、地域からも孤立する独居高齢者の姿だった。自分ひとりでは認知症にも気付けず、急な疾患が孤独死につながることすらある。

■4~10日は人権擁護週間でした

【高知】人権を大切に 風船に願い込め 室戸の園児ら100人(12/10)
 10日の「世界人権デー」を前に9日、室戸市の室戸岬小学校で恒例の「人権を大切にする心を風船の便りで結ぶ集い」が開かれ、同校の児童と近くの室戸岬、菜生両保育所の園児ら約100人が、人権標語を短冊に書いた約300個の風船を一斉に青空へ放った。

【富山】野球教室で「思いやり」伝授(12/6)
 人権週間(4~10日)に合わせて、少年野球チームの子どもたちを対象にした「人権・野球教室」が5日、富山市民球場であった。「一日人権擁護委員」を委嘱された富山サンダーバーズの選手6人による野球指導もあり、参加した約50人が熱心に耳を傾けた。

【福岡/沖縄】貧困に苦しむアジアの子の現状知って 支援NPOが講演(12/5)
 貧困に苦しむアジアの子どもを支援するNPO法人「アジアチャイルドサポート」(沖縄県)の代表理事、池間哲郎さん(56)の講演が4日、福岡県田川市であり、池間さんは「我慢強く、家族思いの子どもたちに、生き方を教えられた思いだ」と語った。市の人権週間講演会(朝日新聞社など後援)の一環。

鬼太郎ら「人権擁護」訴え パネル展など県内各地で催し /鳥取県拡大一日人権擁護委員になった鬼太郎らも観光客に人権擁護を訴えた=4日、境港市大正町
【鳥取】妖怪たちが「人権守ろうよ」 擁護週間 各地でイベント(12/5)
 4日から人権擁護週間。境港市の境港駅周辺では、一日人権擁護委員となった「鬼太郎」や「猫娘」、鳥取地方法務局米子支局の職員、人権擁護委員ら計12人がチラシ、ティッシュペーパーを観光客らに配り、「人権を守りましょう」と訴えた。

人権賞に「ビッグイシュー」「牛久入管問題を考える会」(12/4大阪本社版)
 東京弁護士会は3日、人権擁護活動をする団体などに贈る「第25回人権賞」に、「ビッグイシュー日本」(大阪市、佐野章二代表)と「牛久入管収容所問題を考える会」(茨城県つくば市、田中喜美子代表)を選んだ。

■本

済州島事件の証言をまとめ出版(12/9群馬版)
 「済州島四・三事件を生きぬいて 聞き書・金璟炯の半生」(リーブル)。日本の敗戦後、朝鮮半島が南北に分断され、済州島では大量の住民が無差別殺害される事件が起きた。事件の後遺症はいまも残り、日本に逃れてきた人々も体験を口にすることをためらうなか、体験者の一人、高崎市在住の金璟炯(キム・キョンヒョン)さん(88)が重い口を開いた。前橋市の元高校教諭、横田英明さん(69)がこの証言をまとめ、出版した。

「最後のハンセン病患者」の覚悟で 87歳・村越化石が9冊目句集(12/3夕刊)
 「看取らるる身にも好日柿の秋」「菊を焚く香りが残り生き残る」「憧るる山が三つほど小春凪」
 「最後のハンセン病患者」の覚悟で俳句を作り続ける村越化石さん(87)が、9冊目の句集『団扇(うちわ)』(角川書店)を出した。幼い頃に発病し、「生きた証し」として俳句を選んで70年。「最近やっと肩の力が抜けた」という村越さんは、病を乗り越え、命あることに感謝した句を詠む。 

■映画

【愛知】障害越え 幸せ願おう(12/7)
 障害がある人も、ない人も、みんなの幸せを願おうという催し「かっこちゃんとともに…愛と平和のねがい」が18日、愛知県長久手町の愛・地球博記念公園内の愛知国際児童年記念館で開かれる。ドキュメンタリー映画「宇宙(そら)の約束」の上映と講演会、ミニライブなどを予定している。

【秋田】人権派弁護士の生涯、映画に 大仙出身の池田監督が製作(12/6)
 「庶民の目で見た歴史」をテーマに映画を撮り続けている、秋田県大仙市出身の池田博穂監督のドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」が今月、県内3カ所で上映される。人権派弁護士として知られる布施(1880~1953)の生涯を追った作品を通じて、「生きるとは何か」を問いかける。13日、大館市民文化会館▽14日、大曲市民会館▽16日、秋田市文化会館で。いずれも午後2時半と午後6時半の2回。

【神奈川】バリアフリー映画祭、横浜・川崎の3会場(12/4)
 目が見えなくても、耳が聞こえなくても、映画を楽しみたい! そんな思いに応える「かながわバリアフリー映画祭」が横浜と川崎の3会場で開催。手話弁士がついたり、場内に音声ガイドを流したり、「壁」を越える工夫を凝らす。

■asahi.com>マイタウンから

【北海道】干したサケののれん 白老で保存食「サッチェプ」づくり(12/9)
 白老町のアイヌ民族博物館で、サケの伝統的な保存食「サッチェプ」づくりが始まっている。寒さと共にサケの身が熟成され、うまみが増すという。同博物館の冬の風物詩となっており、干したサケの前で写真に納まる観光客の姿があった。

ビーンと読み聞かせ、完結 育てた盲導犬と再会、絵本に 札幌の切明さん /北海道拡大ビーンと絵本の読み聞かせをする切明澄枝さん=札幌市北区
【北海道】育てた盲導犬、絵本に 読み聞かせ完結(12/6)
 自分が育てた盲導犬を主人公にした絵本を作り、読み聞かせをしてきた札幌市北区の切明(きりあき)澄枝さん(60)が6日、市立元町小学校で「最後の読み聞かせ授業」に臨む。絵本を読む切明さんのそばには、主人公の「ビーン」がいつも一緒にいた。だが高齢のビーンの体力が衰え、これを最後にすることにしたという。

【青森】障害児の親つなぐ「サロン」 青森市(12/8)
 心身に重い障害のある子どもたちの世話をする母親たちに「息抜きの場を」と、母親らの団体が青森市にあるメンバーの自宅を週2回、「サロン」として開放している。子どもたちが養護学校を卒業すると、ほとんどつきっきりとなる家庭も多い。デイサービスに子どもを預けることもできるが、そんな時でも引きこもりがちな母親らが情報交換をしたり趣味などの楽しみを持てるようにしたりする取り組みだ。

【群馬】心身に不自由抱える子らとメリークリスマス(12/5)
 発達の遅れや心身に不自由を抱える子どもたちが安心して遊べるようにと運営されている「前橋市おもちゃの図書館」(前橋市日吉町2丁目)で4日、一足早いクリスマス会が開かれた。親子連れやボランティアら約80人が参加し、一緒に顔の筋肉を鍛え表情を豊かにする「お口アップ体操」をしたり、南京玉すだれのショーを楽しんだりし、交流を深めた。

【埼玉】「ご飯食べている?」路上生活者に声かけ(12/9)
 ご飯は食べてますか。寒くはないですか――。ボランティアが路上生活者に声をかけて支援につなげる「夜回り活動」が今月上旬、県内の主な市で行われている。生活困窮者の支援団体「反貧困ネットワーク埼玉」(藤田孝典代表)のメンバーらが繁華街を訪ね歩いている。さいたま市のJR大宮駅周辺では7日夜、約25人の路上生活者に声をかけた。

【神奈川】がんを乗り越え、歌う 女性グループ(12/3)
 横浜市内などのがん経験者によるコーラスグループが12日、初のコンサートを開く。自らの力でがんと歌という課題を乗り越えることを目指し、「3年後の海外公演」を目標にしている。メンバーは横浜市内に加え、東京、岩手、福島、山形在住で、過去にがんを発症した経験のある女性10人。

【山梨】貧困原因の学力格差なくしたい 元教師らが中3に無料塾(12/9)
 貧困が原因の学力や教育の格差をなくしたい――。そんな問題意識を持った元教師が立ち上がり、中学3年生を対象にした高校受験向けの無料の学習塾を、今月下旬に開講する。生活保護家庭などで塾に通えない生徒に手を差しのべ、意欲を持ってもらおうと準備を進めている。

【岐阜】障害ある生徒の就職応援企業を登録 県教委がHPに(12/5)
 障害がある生徒の就労を応援する企業を登録し、その取り組みを紹介する制度を、県教育委員会が始めた。特別支援学校の高等部への進学率が上がり、就職を希望する生徒も増えている。新しい制度は、より多くの企業に、特別支援学校の卒業生の雇用を促したい狙いがある。

【愛知】無料低額宿泊所の転居支援対応に差(12/6)
 入所者を囲い込み生活保護費の大半を吸い上げる貧困ビジネスだという批判が絶えない「無料低額宿泊所」からの転居支援に関し、自治体の対応に大きな差があることが分かった。県などに質問状を出し、回答を得た市民団体「反貧困ネットワークあいち」が明らかにした。

「自閉症児の苦手なことは」 児童ら感じ方体験 伊勢・東大淀小 /三重県拡大ペットボトルを使ってハンディを疑似体験する児童たち=伊勢市立東大淀小学校
【三重】児童ら感じ方体験(12/9)
 外見からでは理解されにくい自閉症や発達障害などがある子どもの見え方、感じ方を疑似体験する授業が8日、伊勢市立東大淀小学校であった。4~6年の60人がペットボトルや軍手など身近な道具を使って体験した。市教育委員会の「子どもたちとつくる『やさしいまち伊勢市』支援事業」の一環。

【三重】アジアパラ大会アーチェリーに伊勢市職員 病から奮起(12/7)
 12日から中国・広州市で開かれる障害者スポーツの祭典「アジアパラ競技大会」の男子アーチェリーに、伊勢市職員の宮本幸夫さん(41)=同市小俣町本町=が出場する。日本代表に選ばれたのは初めて。2年後のロンドン・パラリンピックへの出場が最大の目標だけに、今大会をその試金石と位置づける。

【大阪】ミャンマーの人権問題考える講演 NGO、大阪で11日(12/10)
 民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが自宅軟禁から解放されて国際的関心が高まっているミャンマー(ビルマ)の現状を知ってもらおうと、人権問題に取り組む弁護士らでつくるNGO「ヒューマンライツ・ナウ」(HRN、東京)は11日、「軍事政権下のビルマの人権状況」と題した講演会を大阪市内で開く。午後6時半から、大阪市中央区北浜東のエル・おおさかで。参加費500円。

【大阪】里親 しんどい でも 支えたい(12/5)
 虐待や育児放棄が社会問題になる中、家庭に恵まれない子どもを引き取って育てる「里親」のニーズが高まっている。だが、子どものふるまいに手を焼き、結果的に虐待に至ってしまったケースもある。子どもの生き直しを支えたいと願いながら、なぜ新たな悲劇を引き起こしてしまうのか。専門家は、里親の負担を軽視せず、孤立させない仕組みが必要だと指摘する。

【兵庫】車いすの歌手 元気を贈る(12/3)
 障害者週間(3~9日)が始まるのを前に、三田市川除の市総合福祉保健センターで2日、肢体障害者のつどい「障害者フェスティバル’10」があった。車いすのシンガー・ソングライター小西達也さん(48)=姫路市在住=の体験談やギターの弾き語りがあり、集まった市民ら約200人が耳を傾けた。

【鳥取】多文化・共生社会つくろう 平田オリザさんが講演(12/5)
 内閣官房参与(国際交流担当)で劇作家の平田オリザさんが4日、鳥取市内で開かれた日韓併合100年を振り返るシンポジウムで講演した。平田さんは学生時代に韓国へ留学した経験があり、併合前夜のソウル(当時は漢城)で暮らす日本人一家を描いた演劇「ソウル市民」を手がけたことでも知られる。

【岡山】アルミ缶集めて 車いすの贈り物(12/7)
 倉敷市立老松小学校の児童会(全校児童946人)が、アルミ缶の回収で車いす1台を購入し、市社会福祉協議会に6日、贈った。市社協は、お年寄りや障害者に無料で貸し出し、学校や企業での体験学習会に役立てる。

【岡山】子どもへの虐待、防ぐとりでに 県内2団体に助成(12/6)
 子どもに対する暴力の根絶に取り組む非営利の民間団体を支援する「子どもへの暴力防止プロジェクト助成」(朝日新聞社、朝日新聞厚生文化事業団主催)の対象に、NPO法人「子どもシェルターモモ」(岡山市)と県学童保育連絡協議会(同)が選ばれた。両団体の活動を報告する。

車いすのまま、ご一緒にダンス 下関で福祉フェスタ /山口県拡大車いすダンスの披露など多彩なイベントが催された「手をつなぐみんなの福祉フェスタ」=下関市の海峡メッセ下関
【山口】車いすのままシャルウィーダンス 下関で福祉フェスタ(12/6)
 障害のある人とない人が交流する「手をつなぐみんなの福祉フェスタ」が5日、下関市豊前田町3丁目の海峡メッセ下関で催された。ステージでは地元中学生の吹奏楽や車いすに乗ったまま踊るダンスも披露され、多くの人でにぎわった。

【山口】高齢聴覚障害者支え5年/周南のNPO(12/3)
 高齢聴覚障害者の集う周南市速玉町のNPO法人聴覚障害者生活支援センター「こすもすの家」が3日、設立5周年を迎えた。 「こすもすの家」は2005年12月3日、孤立しがちな高齢聴覚障害者が思う存分話ができる場を作ろうと、アパートを借りて開設。集まって話をするだけでなく、運営費に充てるため木工や手芸などの制作、市内に畑を借りて野菜の栽培にも取り組んできた。

【広島】虐待防止へシェルター 弁護士ら来春開設へ(12/3)
 非営利の民間団体を支援する「子どもへの暴力防止プロジェクト助成」(朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社主催)に、広島市中区の「ピピオ子どもセンター」が選ばれた。虐待を受け、帰る場所のない14~19歳の子どもらに一時避難所(シェルター)を提供。希望が持てる将来へ歩み出せる環境づくりを目指している。

【徳島】新しい旅立ち、見送りすっきりと 引退盲導犬に飼い主(12/3)
 年内に引退する盲導犬、イニース(9)の新しい飼い主が決まった。徳島市丈六町の無職奥野敏治さん(69)、秀子さん(67)夫妻。老犬のみとりの経験もあり、夫妻の愛犬とイニースとの相性のよさが決め手となった。別れの日。元飼い主は「2人の新しい旅立ち」と語った。

【佐賀】肢体不自由児・者の美術展 池田君「特賞」(12/4)
 第29回肢体不自由児・者の美術展の受賞者が決まり、県内からは県立うれしの特別支援学校中学部3年、池田誠君(14)が特賞の一つである文部科学大臣奨励賞に選ばれた。

【熊本】「犯罪被害者の気持ちに添う司法を」 熊本でフォーラム(12/6)
 「犯罪被害者支援フォーラム」が4日、熊本市花畑町の市国際交流会館で開かれた。県弁護士会の主催。被害者の家族による講演や司法制度の課題などを話し合うパネル討論があり、市民約50人が耳を傾けた。講演したのは、飲酒ひき逃げ事故で2004年に一人息子を亡くした福岡市の松原道明さん(63)。

【沖縄】戦後沖縄の現実、写真で語る 比嘉康雄の仕事に注目(12/7)
 戦後の沖縄を切り取ってきた写真家の仕事が見直されている。那覇市では、没後10年となる比嘉康雄(1938~2000)の大規模な展覧会が開催され、東京の出版社からは全9巻の写真家シリーズ「琉球烈像」が9月から刊行され始めた。なぜいま沖縄の写真なのか。