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人権・校閲

こちら人権情報局

きみの心をさがして

〈特に注記のない場合、新聞記事の日付などは東京本社最終版です〉
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■本

◎「自閉症のきみの心をさがして」(ぶどう社)=1/7神奈川版「自閉症の息子と日々向き合って」から
 「寺内タケシとブルージーンズ」のボーカルを務めたシンガー・ソングライターのうすいまさとさん(36)=横浜市港南区=が、自閉症のわが子の成長と子育ての日々をつづった本を出版した。障害への理解や子どもの心を知ろうとする姿勢の大切さを訴えている。

自閉症の息子と日々向き合って 横浜在住の歌手・うすいさん、体験を本に /神奈川県拡大公園で遊ぶうすいさん一家。中央が直人君=横浜市港南区

 「大変なこともあるが、障害があるから不幸なわけじゃない。子どもが可能性を開いていくのを見ているのは楽しい」「彼らにはちゃんと心がある。子どもを信じ、妻を支えることが可能性を開くカギになる。そのことを、ライブに来られない人にもこの本で伝えたい」とうすいさんは話している。

◎「水の音が聞こえる」(竹林館)=1/10大阪版「聞こえる 世界の鼓動 人工内耳体験手記」から
 髄膜炎で聴力を失った元高校教諭の加藤敬子(よしこ)さん(64)=大阪府松原市=が、全国で約5千人しかいない「人工内耳」をつけた体験を手記「水の音が聞こえる」にまとめた。聞こえる音には音色も高低もない。それでも「音が耳に入ってくるだけで世界が生きているという感じがする」と話す。

◎「反貧困でつながろう 国境を越えた仲間たち 改正入管法対応 外国人実習生支援ガイド」(かもがわ出版)=1/7名古屋版「外国人実習生の権利解説、一冊に」から
 低賃金労働を強いられていることが問題になっている外国人実習生の待遇改善に取り組もうと、愛知県労働組合総連合(愛労連、名古屋市)の榑松佐一(くれまつ・さいち)議長が、労働者の権利や受け入れ団体、企業の責務をわかりやすく解説したガイドブックを出版した。実習制度の変更点や受け入れ団体の責任が、従来は研修の1年間だけだったのが、受け入れ期間の3年間通して問われるようになったことなど入管法の改正点を解説している。

◎「矢野トヨコ かく生きたり/あるカネミ油症被害者の歩み」(アットワークス)=1/4福岡版「カネミ被害救済 継ぐ一冊」から
 国内最大の食品公害といわれるカネミ油症事件の被害者で、救済運動に尽力しながら2年前にがんで亡くなった小郡市の矢野トヨコさん(享年86)の追悼文集が完成した。生前の著作や関係者の文章を通じて、トヨコさんの生き方や人柄を浮かび上がらせた一冊だ。

◎「夢が叶う魔法の翼」=12/27大阪本社版「弟よ 車いすの夢続くよ」から
 進行性の難病だった幼い弟のため、父と電動車いすを作った兄がいた。弟は19歳で世を去ったが、兄は40年たった今も車いすを作り続ける。「オメガ・スリー」。ジョイスティックを指で傾けると六つのタイヤが動き出し、約10センチの段差を軽々と乗り越えた。悪路にも対応した機動性と安定性に乗り心地の良さを兼ね備えた電動車いすだ。作ったのは京都府宇治市で有限会社「アローワン」を経営する西平哲也さん(58)。社員と2人で、車いすをオーダーメードする。西平さんは2010年10月、自分の半生を「夢が叶(かな)う魔法の翼」という本にまとめた。「車いすは乗って楽しいものでないと」と話している。

■今週のことば

(そこから:6)一緒。これでいいのだ NPO法人事務局長・石橋佳世子さん/大阪府拡大夫の裕之さんに肩をもんでもらう。「結構上手なのよ」=大阪市浪速区桜川4丁目
「あなたは僕にこの障害は治らないと言うけど、僕に治ることを求めているね」(1/8大阪版)
 NPO法人「大阪脳損傷者サポートセンター」の事務局長石橋佳世子さん(45)が高次脳機能障害の夫裕之さん(47)に言われた。鋭い言葉に絶句した。

「屋根のある生活は人間の権利」(1/8和歌山版)
 人権を守る取り組みをしている個人や団体を表彰する「和歌山弁護士会人権賞」の表彰式が7日、和歌山市内であり、ホームレス支援に取り組むNPO「和歌山ホームレス支援機構」が受賞した。ホームレスの人たちの生活保護の受給や、住まいを見つけるのを手助けする活動などが評価された。同機構理事長の太田勝さん(72)は「屋根のあるところに住む人間としての権利を取り返す活動を、これからも続けて欲しいという期待表明だと受け止めた」と話した。

■イベント

音紡ぎ10年のキセキ /山口県拡大間近に迫ったコンサートの練習に余念のないメンバーら=周南市速玉町
【山口】音楽でキセキを 障害者らのバンドが結成10年(1/12)
 周南市を拠点に活動してきた障害者らのバンド「楽団・みかんの花」が16日午後2~5時、10周年記念コンサート「わたしたちのキセキ」を周南市速玉町の徳山社会福祉センターで開く。自分たちのペースで着実に歩んできたメンバーらは「楽しんで演奏し、お客さんにも楽しんでほしい」と大詰めの練習に励んでいる。

【愛知】発達障害ある小学生の料理教室(1/12)
 発達障害がある小学生とその保護者が集まって親交を深めようと、「ちゅうでんエコの輪 親子deクッキング教室」(主催・中部電力)が23日、岡崎市で開かれる。発達障害がある人らを支援するNPO法人「アスペ・エルデの会」(代表・辻井正次中京大現代社会学部教授)の協力。

【福岡・北九州】がん闘病体験 笑いのエール(1/7)
 自らの肺がんの闘病体験を元にした創作落語で、全国のがん患者を励まし続けている羽太楽家はじ鶴(はたらくや・はじかく=本名・樋口強)さんによる新春寄席が30日、大分県由布市湯布院町の温泉旅館「御宿天日」で開かれる。がん患者とその家族らでつくる福岡市のNPO法人「がんを学ぶ青葉の会」(松尾倶子代表、会員約200人)が主催する。

■今週の注目記事

災害情報、手話と声でネットで生中継 大東市で訓練(1/12)
 災害時、ラジオやテレビなどで必要な情報が得にくい聴覚・視覚障害者のために、動画配信サービス「ユーストリーム」で手話と声を生中継して、災害情報を流す訓練が11日、大阪府大東市であった。全国でも珍しい試みで、関係者は「障害者が情報過疎になるのを防ぐ手段になれば」と期待を寄せる。

座ったまま農作業ができるハウス/三重県農業研究所など開発拡大座ったまま農作業ができるハウス=三重県松阪市嬉野川北町の三重県農業研究所
いすごとレール上を移動、楽に農作業 高齢者向けハウス(1/9夕刊)
 高齢者や障害者に簡単に農作業をしてもらおうと、三重県などの研究グループが、いすをレール上で滑らせながら作業ができるビニールハウスを開発した。「バリアフリー農業」をめざして普及を進める。イチゴなど背丈が高くならない果物や、水耕栽培などで育てる水菜などを栽培する「高設栽培」向けの苗床の下に、鉄パイプ製のレールを設置し、車輪つきの台車に乗せた。いすに座って地面を足で蹴って横に移動しながら作業ができる。

手話認める法整備を(1/6東京版)
 耳の聞こえない聴覚障害者への環境整備の必要性が、改めて浮き彫りになった東京地裁立川支部で公判中の結婚詐欺事件。自身も聴覚障害者で、日本手話の通訳士の育成に取り組む木村晴美さん(46)に、国内の手話を取り巻く環境や、ろう学校などにおける教育の課題について聞いた。

患者と和歌山市、双方が控訴 介護時間めぐる判決(1/5大阪本社版)
 和歌山市で一人暮らしをする脳性まひの男性が、介護サービスの提供時間を大幅に減らされたのは不当だとして、市に24時間介護の提供を求めた訴訟で、男性と和歌山市は4日、1日あたりのサービス提供時間を現在の約13時間から最低でも約16時間以上にするよう市に命じた和歌山地裁の判決を不服として、大阪高裁に控訴した。

【和歌山】24時間介護、あくまで求める 控訴した原告の障害者(1/5)
 「うれしいけれど、中途半端」「全国の自治体に影響」――。脳性まひで全身に機能障害がある和歌山市黒田の石田雅俊さん(42)が市を相手取り24時間介護の提供を求めていた訴訟で、1日約16時間以上の介護サービスを命じた和歌山地裁の判決を不服として4日、控訴した石田さん、市。審理の場は大阪高裁に移ることになった。

障害者雇用へ農業参入 クボタ、耕作放棄地で野菜栽培(12/30大阪本社版)
 農業機械大手のクボタ(大阪市)は、障害者の雇用と耕作放棄地の有効活用を目的に、子会社を設立して12月20日から野菜の本格的な栽培を始めた。クボタとして初の農業生産で、収穫した野菜は本社や工場の食堂で使うほか、スーパーでの販売も検討する。 新会社は「クボタサンベジファーム」。大阪府河南町で使われていなかった農地約3500平方メートルを借りた。役員と従業員合わせて15人のうち12人は障害者だ。

ルーテル学院大学の社会福祉学科に推薦入試で合格した森敦史さんら 先天的な盲ろう者が大学に進むのは初めて拡大大学合格の報告に訪れた森敦史さん(右から2人目)と母親の貞子さん。指導してきた筑波大付属視覚特別支援学校の雷坂浩之教諭(左)と、出迎えた引田秋生校長
指で勉強、つかんだ大学合格 盲ろうの19歳森さん(12/25)
  生まれたときから全盲で、耳も聞こえない「盲ろう」の森敦史さん(19)が12月24日、ルーテル学院大学(東京都三鷹市)の社会福祉学科に推薦入試で合格した。先天的な盲ろう者が大学に進むのは初めてだ。通訳の確保など今後の難題も残るが、周りの応援を得て、「自分のような盲ろう者の役に立ちたい」という夢に一歩踏み出す。

■asahi.com>マイタウンから

【北海道】道立有朋高跡地に視覚障害教育拠点校(1/12)
 道教育委員会は11日、4年前に移転後、空き地となっていた札幌市中央区の道立有朋高校の跡地に、視覚障害教育の拠点となるセンター校を設置する方針を明らかにした。視覚障害教育の専門性を維持するため、現在は江別市にある道立札幌盲学校(幼稚部、小、中学部)と札幌市中央区にある道立高等盲学校を移転・統合し、幼稚部から高等部専攻科までの一貫した教育を行うという。このほか理療機能や研修などの支援も担い、道の視覚障害教育の中核的施設になるとしている。

【岩手】白血病の妹との闘病映画に 献血呼びかけ(1/11)
 白血病で亡くなった少女とその姉の5年間の闘病生活を元に映画にした「八月の二重奏」が、このほど制作された。モデルになったのは藤沢町の菅原美保さん(21)と妹・美幸さん(享年14)。美保さんは今、看護師を目指しながら、同世代に献血の協力を呼びかける活動に力を入れている。日本赤十字社制作の「八月の二重奏」は昨年末から、全国のレンタルビデオ店で無料で貸し出しされている。

【山形】「回想法」導入 県取り組み(1/9)
 地域の古い写真や映像を使って過去の記憶を呼び起こす「回想法」を採り入れた認知症予防に県が取り組んでいる。民間会社に委託し、昨年末から山形市内の2カ所の介護施設でスタート。研究が進む「回想法」の導入は県内でも初めてで、県は効果が認められれば普及を目指したい考えだ。

【福島】福島に夜間中学を作ろう 市民ら14日から自主勉強会(1/5)
 福島に夜間中学を――。福島市の市民グループが公立夜間中学の設立を目指して今月、自主的な勉強会を始める。東京や大阪には複数の夜間中学があるが、県内を含む東北6県は一つもない空白地帯だ。市民グループの大谷一代代表は「まずは福島市、それから県内に広げていきたい」と話している。 全国夜間中学研究会によると、2010年9月現在、全国で2488人が夜間中学で学ぶ。戦後混乱期で学校に通えなかった高齢者や不登校で卒業できなかった人、在日コリアン、中国引き揚げ者などが多いという。

【栃木】資源回収で車いす3台寄贈 塩原中「地域の役に立てば」(1/13)
 車いすで観光を楽しんで下さい――。塩原温泉街にある那須塩原市立塩原中学校(同市中塩原、生徒数47人)の生徒たちが11日、塩原温泉観光協会と特別養護老人ホームに車いす3台を贈った。生徒たちが古新聞やアルミ缶などリサイクル品の回収による収益金をためて購入した。生徒会長の細井志織さん(3年)は「少しでも地域の役に立てばうれしい」と話している。

【栃木】カフェでひとり親の交流支援 県が宇都宮に開店(1/6)
 ひとり親家庭の在宅就業支援に取り組む県は、宇都宮市池上町に親同士が交流できるコミュニティーカフェ「cafe ochanoma(カフェ オチャノマ)」を開店した。一般にも開放し、子育てや仕事の悩みなど情報共有の場として活用していく。

大活字本、お年寄り熱視線 県内の図書館で貸し出し増 /群馬県拡大通常の書籍より大きく活字が印刷された「大活字本」=群馬県立図書館
【群馬】大活字本、お年寄りにも人気 図書館で貸し出し増(1/7)
 活字が約7.5ミリ四方に印刷され、一般の書籍より文字が大きい「大活字本」。元々は弱視者向けだったが、小さな文字が読みづらいお年寄りに重宝され、県内の図書館でもよく見かける。出版業界も普及に乗り出している。

【神奈川】車いす陸上で世界へ めざすは自己ベスト(1/14)
 車いす陸上競技選手で県立川崎高校1年の弘岡正樹さん(15)=川崎市多摩区=が、21日にニュージーランドで開幕する国際パラリンピック委員会(IPC)主催の陸上競技世界選手権の陸上100メートルと200メートルに出場する。日本身体障害者陸上競技連盟によると、今回日本から出場する選手32人の中で最年少という。年末年始も練習を続け「自己ベストを出したい」と意気込んでいる。

【神奈川】街と歩む福祉へ一歩(1/10)
 雪の日。横浜市青葉区奈良町にある知的障害者入所支援施設「青葉メゾン」の利用者と職員は、朝早くから、施設北側の住宅地に挟まれた道路の雪かきをしていた。青葉メゾンを含む複合福祉施設が開設したのは1998年9月。施設建設をめぐり、地元では3年以上にわたって激しい反対運動があった--

【石川】成人のつどい 知的障害ある若者祝う(1/11)
 今年成人式を迎えた知的障害をもつ若者を祝う「成人のつどい」が10日、金沢市武蔵町の金沢スカイホテルで開かれた。この催しは、知的障害のある子どもの親たちが中心となって設立した社会福祉法人「金沢手をつなぐ親の会」が毎年開催しており、今年で34回目。作業所などで働く市内の男女10人が振り袖やスーツ姿で参加した。

【長野】基地から文化まで、クラスみんなで「沖縄新聞」 松川中(1/12)
 松川村の松川中3年C組は、普天間基地など米軍基地問題を抱える沖縄を特集した「沖縄新聞」を12月に発行、県内の全中学校に送った。NIE(教育に新聞を)の活動の中で沖縄に注目し、県内の中学生と、沖縄県宜野湾市の普天間中の生徒にアンケートした結果、普天間問題への本土の無関心さに気付かされた。それを出発点に、沖縄戦を中心とした歴史と現在、沖縄の文化まで幅広いテーマを、タブロイド判12ページにまとめた。

【長野】児童相談所に警察OB配置へ 虐待にスピード対応目指す(1/11)
 県は来年度から、児童相談所に警察官OBを配置する。全国的に児童虐待が深刻化する中、事件性の高い通告に迅速に対応するのが目的。加えて「即戦力」として児童福祉司OBも置く。

【岐阜】女性は出産したら育児専念? 可児・小中学生意識調査(1/13)
 女性は子どもができたら、まずは育児に専念。男性は仕事と家庭のバランス大切に――。可児市が県内で初めて実施した「女子と男子に関するアンケート」で、中学3年生の生徒たちが、こんな意識を持っていることがわかった。同市は、この結果を全保護者に配布し、男女共同参画について家庭で考えるきっかけにしてもらうことにしている。

【三重】初の女性運転士「子どもに夢を」 三岐鉄道北勢線(1/13)
 三岐鉄道北勢線で初の女性運転士が誕生した。入社3年目の水谷静菜(せな)さん(21)と2年目の米谷麻美さん(23)で、12日に初めて乗務した。「いかにもプロという感じで格好いいと思って」(水谷さん)、 「子どもに夢を与えられる仕事」(米谷さん)。

【香川】障がい者、お墓掃除代行(1/3)
 障害がある人たちの就労支援などに取り組む高松市のNPOが、地元の障がい者支援施設と協力し、障がい者によるお墓掃除代行サービスを12月から始めた。墓石などに使われる「庵治石」の産地でもあり、地場産業の活性化と障がい者の就労を共に行っていく取り組みだ。

【高知】点字図書館どうなるの?(1/13)
 視覚障害者のための県内唯一の点字図書館「高知市立高知点字図書館」のあり方が、県立図書館と高知市民図書館の合築方針をきっかけに議論されている。基本構想検討委員会は13日に2回目の会合を開き、年度内には構想をとりまとめる方針だ。点字図書館が日常生活のよりどころにもなっている利用者は、議論の行方に期待と不安を募らせている。

【大分】障害ある子もない子もみんな友達 保育NPOが20周年(1/12)
 障害の有無にかかわらず、就学前の子どもたちを保育している大分市明磧のNPO法人「みんなの広場とんとん」(田中カヨコ理事長)が今春、創立20年を迎える。重度の障害がある子どもの預かり保育でスタートした活動は、幅を広げながら進化してきた。田中理事長は「これからも、子育てに頑張っている誰もがホッとできる広場であり続けたい」と話している。