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人権・校閲

こちら人権情報局

自閉症の子 わかって

〈特に注記のない場合、新聞記事の日付などは東京本社最終版です〉
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■今週の注目記事

避難所を離れ、車中泊する自閉症家族 東日本大震災(ニッポンみんなで)拡大車中で、子ども用のテレビ番組を携帯電話で見る大田敦也君=岩手県大船渡市

◎自閉症の子 わかって/周囲に遠慮 車中泊1週間/限界の一家、避難所に(3/22)
 東日本大震災で約300人が避難生活を送る岩手県大船渡市の市立大船渡北小学校の体育館。自閉症の大田敦也君(10)は、この学校の特別支援学級の4年生。行動が落ち着かないため、母の明子さん(38)がつきっきりで世話をする。多くの自閉症児と同じく、敦也君も環境変化や強い刺激が大の苦手。見知らぬ人に囲まれたり、サイレンや雷の音を聞いたりすると、耳を塞いで「どうしよう」と大声で泣き続ける。避難者に迷惑をかけることを恐れ、一家は地震後の1週間、避難所に入るのを避け、車中泊を続けていた。しかし、狭い車で過ごすのは限界だった。

◎受け入れ側の心得は?/わがままでないと理解を/「大丈夫だよ」声をかけて(3/22)
 日本自閉症協会(東京都)によると、普段と違う場所や騒音に弱い自閉症の人には、避難所での生活は相当なストレスがかかるという。同協会は「寝ている人がいるから静かにする、といった共同生活の『暗黙の了解』も苦手」と説明する。パニック状態になって大騒ぎする可能性もあるため、「家族も『迷惑をかける』と悩んで、避難所に入れないことがある」という。アスペルガー症候群など自閉症と似た特性を持つ人たちにも、同様のことが当てはまる。
 同協会は、そうした人たちや受け入れ側に対応策を示すため、「自閉症の人たちのための防災ハンドブック」を作成。自閉症の特性の説明や、コミュニケーションの取り方などをまとめた。その中で、「わがままではなく障害の特性であることを知って」と周囲の理解を求めている。

災害時の発達障害児・者支援について(発達障害情報センター)

  ※4月2日は国連の定めた世界自閉症啓発デー。全国各地で啓発活動が行われます。→公式サイト

■震災関連

【朝日新聞】

大阪のNPO、基金2億円全額投入 被災した障害者支援(3/24大阪本社版)
 阪神大震災を機にできた障害者支援のNPO法人「ゆめ風基金」(大阪市)が、16年かけて積み立てた基金約2億円の全額を、東日本大震災で被災した障害者の支援に投入する。「こんな日のためにためてきた。救える命をいま救いたい」という。

神戸で募金呼びかけ 阪神大震災やインド洋大津波の遺児(3/24大阪本社版)
 「あしなが育英会」から奨学金を受けている学生ら約40人が23日、神戸市のJR元町駅前で、東日本大震災の遺児支援を呼びかける募金活動をした。同会は災害や病気などで親を亡くした子を支援しており、26日からは全国での募金を予定している。

「募金できる自販機」登場 大阪や堺に120台(3/24大阪本社版)
 募金機能のついた清涼飲料水の自動販売機が大阪市や堺市に登場した。募金は全額、日本赤十字社に寄付される。硬貨を入れ、「東日本大震災救援募金」の表示の下にある「10円」か「100円」のボタンを押すと募金できる仕組み。

【青森】むつ→気仙沼 災害弱者支援(3/24)
 震災で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市の身体障害者療護施設へ22日、むつ市田名部の身体障害者療護施設「となみ療護園」が救援物資を送った。トラックに積み込んだのは消毒液やオムツ、簡易トイレなどの介護用品とおかゆなどの食料品。軽油も載せた。

復興支援に被災者を雇用 AMDA(3/22大阪本社版)
 東日本大震災の被災地へ支援に入っている国際医療NGO「AMDA(アムダ)」(岡山市)が、活動の補助要員として被災者を雇用することを決めた。菅波茂代表(64)が21日明らかにした。アムダは海外の被災地で現地の人を雇う例はあったが、国内の被災地では初という。

【北海道】バイアスロン 冬夏パラ五輪へ震災越え走る(3/22)
  今月末にロシアで始まる障害者ノルディックスキー世界選手権大会について、日本障害者クロスカントリースキー協会は東日本大震災を受け、日本代表の久保恒造選手(29)=美幌町出身=らの選手団派遣を中止した。今季ワールドカップのバイアスロン座位で2冠の久保選手は「残念だが、被災者の人たちに次の場で頑張る姿を見せたい」。バンクーバー・パラリンピックに出場し、夏の車いすマラソンの選手でもある久保選手は、次のロンドンに向け、冬夏連続のパラリンピック出場の夢を追う。

【神奈川】障害者ら 海路で避難 福島から33人(3/22)
 被災者支援のため、福島県いわき市に寄港していた県立海洋科学高校(横須賀市)の海洋実習船「湘南丸」など2隻が21日、三浦市の三崎漁港に帰港した。現地で乗り込んだ知的障害者33人は県の入居施設など3カ所で受け入れる。県は今後も、福島から県外避難を希望する障害者を受け入れる方針だ。

【愛知】障害者支援物資 仙台に向け出発(3/22)
 障害がある人の作業所などを運営する社会福祉法人「AJU自立の家」(名古屋市昭和区)は21日、東日本大震災で被災した障害者を支援するため、愛知県内外から寄せられた支援物資をトラックやワゴン車に積み込んで仙台市に向けて出発した。宮城県名取市や塩釜市、石巻市などを回り、27日に戻る予定という。

◎障害者忘れないで 避難所(3/21)=物資配る時 館内放送を 視覚障害者/紙とペン不足 筆談困難 聴覚障害者
 「救援物資を配布するときには、アナウンスもしてほしい」。阪神大震災で被災した視覚障害者を支援した日本ライトハウスの堺真理さんはそう訴える。物資到着や配給の様子を自分の目で確認できない視覚障害者の中には、必要な物を受け取れない人が多かった。
 視覚障害者の存在に、周りが気づくことがまず重要だ。「杖を持たずに避難してきた視覚障害者もいる。そういう人には杖を用意して。事情を知らない人も気づきやすくなる」
 聴覚障害者も同様の状況にある。兵庫県聴覚障害者協会の嶋本恭規事務局長は「普段は携帯メールが頼りだが、つながりにくくて苦労しているはず。筆談も紙とペンが不足した状況では難しい」と心配する。聴覚障害者の存在を把握するため、「聴覚障害の方は申し出てください」と掲示する方法もある。

支援通信 障害者忘れないで 東日本大震災拡大障害者にもやさしい避難所は?

【山形】災害弱者どう守る(3/21)
 被災地を逃れて来た人たちの避難所生活はいつまで続くのか。県内各地の避難所では乳幼児や障害者、高齢者といった「災害弱者」へのケアの動きが目立ってきた。県災害対策本部によると、20日午後3時現在、55カ所の避難所に3834人が避難している。

【埼玉、福島】ボランティア、フル回転(3/21)
 東日本大震災の避難者約2500人が滞在する「さいたまスーパーアリーナ」(さいたま市中央区)。20日も県内外から多くのボランティアが駆けつけた。それぞれができる限りの支援をしようと奔走している。衣類を集めてクリーニング店に運ぶ人や、聴覚障害者のための相談ブースを作る人もいた。

◎細かな目配り 緊急時こそ 震災と生活弱者(3/19)=せっかくの救援が新しい格差と貧困を生むことにもなりかねない。路上生活者、女性、障害者に目配りを→反貧困ネットワーク有志による「地震対策チーム」のブログ東北関東大震災障害者救援本部「災害と女性」情報ネットワーク

「災害弱者」の病人や高齢者 衣食住と心のケア不可欠(3/18)
 地震や津波から助かった命が、避難先や病院などで次々と失われていく。寒さ、疾病、精神的ストレス……。災害弱者とされるお年寄りや入院患者、避難所に身を寄せる人たちをどう守るのか。 

【毎日新聞】

社説・災害弱者 孤立させない支援を(毎日5面)=自閉症などの発達障害児者や認知症のお年寄りたち。

人工内耳利用者に専用電池を配送(3/20)=輸入販売する「日本コクレア」が。

障害者にストレス 宮古の施設 トラブル、自傷行為も(3/18夕刊)=岩手県宮古市崎山の知的障害者施設「はまゆり学園」で。

【読売新聞】

◎災害医療記事を無料配信(3/22)=医療従事者のための電子書籍販売サイト「メディカルe-hon」で3月末まで。出版取次会社のトーハンが発表した。

【日本経済新聞】

社説・外国人の支援にも力と知恵を尽くそう(3/22)

◎外国人被災者に医療通訳派遣 京都のNPO(3/19)=多文化共生センターきょうと(京都市)が、関西方面に避難している外国人被災者向けに、英語、中国語の通訳者を派遣。

◎ネット通じ手話通訳支援 神奈川のNPO、被災者に無償で(3/18)=神奈川県藤沢市のNPO法人「シュアール」

【東京新聞】

・障害者を独自支援 全国の団体が本部設立(3/19)=障害者救援本部を設立。支援金も募る。

■イベント

◎延期のお知らせ=3月26日の『ホーキング青山単独ライブ「スーパーC-1グランプリ2011」~お笑いバリアフリーライブ~』は延期に。→ホーキング青山オフィシャルホームページ

【奈良】発達障害児らの作品展「きらきら展」
 3月30日~4月3日の10~17時(3日は16時)、奈良市登大路町の県文化会館C展示室。県自閉症協会が主催し、発達障害のある人が創作した陶芸、絵画など。発達障害児者向けの生活支援グッズも参考展示。入場無料。

■マイタウン<asahi.comから

「思い出忘れない」 院内学級、お別れライブ 名大病院で中学生3人 /愛知県拡大医師や看護師、入院している子どもたちを前に演奏するチームMHK(左からエリちゃん、ハッチー、ミホちゃん)=15日午後4時、名古屋大医学部付属病院
【愛知】退院で別れても忘れない 院内学級の中学生3人がライブ(3/20)
 桜のつぼみがふくらみ始めた3月中旬、名古屋大病院(名古屋市昭和区)に入院中の中学生たち3人によるバンド・チームMHKが「さよならライブ」を開いた。3人のうち2人が3月で退院するため、解散することになった。「ライブ会場」は小児病棟の廊下。パジャマ姿の子どもたちや白衣の医師や看護師ら約50人で埋まり、演奏後も拍手は鳴りやまなかった。

【広島】庄原市が自殺問題考えるDVD 死亡率の高さに危機感(3/18)
 庄原市が自殺予防の教材DVDを自主制作し、無料で貸し出しを始めた。自殺に悩む人々をテーマにした寸劇と解説が含まれ、上映時間は約30分。担当者は「職場や高校など様々な場で、自殺への理解を深めてもらい、地域の協力で大切な命を守っていきたい」と話している。

※4月からのことばマガジンのリニューアルで、有料コーナーに移り、隔週更新になります。次回の更新は4月8日の予定です。