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人権・校閲

こちら人権情報局

同性婚報道、日米で違い明確

■オバマ大統領が支持表明

 本欄の冒頭で同性婚を話題にした2月以降、11月の米大統領選に関連して、同性婚がキーワードとなる特筆すべき出来事がありました。5月9日、オバマ米大統領が、米ABCテレビのインタビューで、同性婚を支持する考えを表明しました。米メディアによると、米大統領の公式な支持表明は初めてとのことです(「オバマ氏、同性婚支持を表明 歴代米大統領で初めて」5/10朝日新聞など)。

 報じられた5月には、日本国内でも各紙に取り上げられました。印象的だったのは、米国では社会を二分する問題になっていて、キリスト教右派のような保守的な立場の人々が容認することなどはありえない状況であるのに対して、日本の全国紙では、家族に関して伝統的な価値観を重視する論調で知られる新聞を含めて取り上げ方に大差はなく、少なくとも明確に「容認できない」という主張をしているものが見当たらなかったことです。「保守的」「リベラル」という対立軸と宗教的立場が緊密に結びついている米国と、そうではない日本との違いでしょうか。

 取り上げ方の違いは賛否そのものではなく、現職大統領による同性婚への支持が史上初であると報じることにストレートに力点をおいているか、より分析的にこのタイミングで支持表明に踏み切った理由について考察することを前面に出しているか、という点にあったようです。冒頭の朝日新聞の記事は前者ですが、後者の例には、「オバマ氏:同性婚支持 歴代大統領で初…選挙支持狙いか」(5/10毎日新聞)、「同性婚支持 オバマ氏賭け■カップルの心つかむか 支持層離反か」(5/19産経新聞)、「オバマ同性婚支持の皮算用/「身内固め」と「政治資金集め」狙う」(5/25日経ビジネス)などがありました。

 「同性愛者らが奇抜な格好で練り歩く毎年恒例の「ゲイパレード」が24日、ニューヨークの目抜き通り、5番街で繰り広げられた。米大統領として史上初めてオバマ氏が同性婚の支持を表明したこともあり、参加者のパフォーマンスにも熱が入った」(「NYで恒例ゲイパレード オバマ氏の同性婚支持で熱気」6/25朝日新聞)、「[ワシントン 15日 ロイター] ロイターとイプソスが実施したオンライン世論調査で、オバマ米大統領が同性愛者の結婚に支持を表明したことは、政治論争を白熱させた一方で顕著な人気上昇にはつながっていないことが明らかになった」(「オバマ米大統領の同性婚支持表明、人気上昇につながらず=調査」5/16ロイター)など、米国での反響も報じられています。

 前回、発言について触れた俳優のブラッド・ピットについても「続報」があります。「発信する人」としての覚悟が感じられる発言でしたが、前言を翻しテレビで結婚を宣言したという情報もありました。その後4月には婚約を宣言したようです(「ブラピとアンジーが婚約 子供にせがまれ事実婚に終止符」4/15朝日新聞)。7月に入って、「B・ピットの母が同性婚やオバマ氏批判、地元紙への投稿で」(7/6ロイター)というニュースも。米社会を二分する問題であることを物語っています。「「同性愛婚」是非めぐり ブラピ一家、大統領選で分裂」(7/11SANKEI EXPRESS)では、米社会の「縮図」と評しています。

 同性婚の問題は米国に限定されたテーマではありませんが、11月の米大統領選に関連して、また新しい大きな動きがみられる可能性が高いだけに、ウオッチしていきたいと思います。

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