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人権・校閲

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ソチへいざ――20選手、パラリンピックへ

■ロシア・ソチで3月7日開幕

 冬季パラリンピックが3月7日から16日まで、ロシア・ソチで開かれます。日本からは、スキーのアルペン、距離、バイアスロンに20人の選手が参加する予定です(実施競技にはアイススレッジホッケーと車いすカーリングもありますが、日本は出場権を得ることができませんでした)。これまでの朝日新聞の記事などから、選手の横顔を紹介します。

パラリンピック代表拡大ソチ冬季パラリンピックの日本代表に選ばれた(左から)太田渉子、森井大輝、久保恒造、三沢拓の4選手=2013年12月24日午後、東京都中央区 、白井伸洋撮影
【アルペン】
〈男子座位〉
森井大輝(33)
4大会連続出場となる。これまで銀2、銅1。今回選手団の主将を務める。1月のジャパンパラリンピックでは3種目制覇。高校生のときのバイク事故で脊髄(せきずい)を損傷。リハビリ中に病室のテレビで1998年長野大会を見てチェアスキーを始める。「チェアスキーに乗った瞬間、自由になれる」

鈴木猛史(25)
2006年トリノ、10年バンクーバー大会出場。バンクーバーの大回転で銅。小学校2年生のとき、交通事故で両足切断。翌年チェアスキーを始め、6年生で将来の自分について「チェアスキーヤーになるのが夢。パラリンピックに出場したい」と語った。

狩野亮(27)
トリノ、バンクーバー大会出場。バンクーバーのスーパー大回転で金、滑降で銅。1月のジャパンパラリンピックでは大回転1位、スーパー大回転2位で、「安定してゴールして、表彰台に上がれている。完成度は上がっている」と手応えをつかんだ。

夏目堅司(40)
バンクーバー大会出場。スキーインストラクターをしていたが、モーグル大会の関係者としてコースを整備中、ジャンプ台の出来を確かめようと跳んだときに、着地に失敗して背骨に大けがを負う。谷口彰選手らの勧めで始めたチェアスキーが新たな生きがいとなる。

谷口彰(40)
トリノ、バンクーバー大会出場。高校のスキー部で練習中に脊髄を損傷。20歳からチェアスキーを始め、鳥取県から長野県白馬村に引っ越して練習に打ち込んだ。

〈男子立位〉
三沢拓(26)
トリノでは回転で5位、バンクーバーではスーパー複合6位。小学生のとき年賀状に「パラリンピックに出たら、金メダルを取ります」と書いた。体のバランスを保つため体幹トレーニングを採り入れ、きれいな姿勢で、より速く滑れるようになった。「攻めないとソチでは勝てない」

小池岳太(31)
トリノ、バンクーバー大会出場。高校・大学はサッカー部でゴールキーパーだったが、練習帰りにバイク事故に遭う。目標を失いかけたが、恩師の勧めでパラリンピックを目指すようになる。

東海将彦(40)
トリノの大回転で銀。バンクーバーは代表になったが、けがで出走できなかった。15歳から競技スキーを始め、オリンピックを目標にしてきた。01年、スキー中のジャンプで着地に失敗、脊髄を損傷。1年後にはスキーを再開し、パラリンピックを目指すようになった。

阿部敏弘(42)
92年アルベールビル大会から3大会連続出場するなど、今回で5度目となるベテラン。「今までパラリンピックでは良い成績を残せなかった。今回こそは満足いくレースをしたい」。今回の日本代表最年長選手として「自分の経験を他の選手にも伝え、力を引き出してあげたい」。

山崎福太郎(22)
信州大学4年生。先天性の障害で右腕のひじ先と左足のひざ下がない。中、高では柔道を続け、黒帯の有段者だ。高2の時、アルペンスキーチームのコーチに出会って、本格的にスキーを始めた。「初めてのパラリンピック。入賞以上を目指して頑張りたい」

〈女子座位〉
田中佳子(38)
トリノ、バンクーバー大会出場。トリノでは回転8位。先天性の障害で両足に義足をつけて生活している。チェアスキーは23歳のとき、「友人と一緒にスキーがしたい」と始めた。

村岡桃佳(17)
正智深谷高校(埼玉)2年生。4歳のときに病気で両足の感覚がなくなる。小学校で車いす陸上、中学校でチェアスキーを始める。パラリンピックは小さいころからの夢で「出場が決まっただけでゴールと感じていたけれど、これがスタートライン。感謝と笑顔を忘れず、自分の力を出したい」。

【距離・バイアスロン】
〈男子座位〉
久保恒造(32)
バンクーバー大会出場。元高校球児で三塁手。交通事故で脊髄を損傷。車いすマラソンで夏季大会出場を目指すが、北京大会の最終選考で代表入りを逃し、スキーを始める。

〈男子立位〉
新田佳浩(33)
高校2年で長野大会に出場、今回で5回目。02年ソルトレークで銅、バンクーバーで金2。金メダルの夢をかなえて引退も考えたが、幼い2人の息子に「うちのお父さんはこんなにすごいんだって、思ってもらいたい」と連覇に挑む。

佐藤圭一(34)
バンクーバー大会出場。新田佳浩選手の活躍に刺激を受けてスキーの世界に。勤めを辞め、ワーキングホリデーでカナダに行って距離スキーの基礎を学ぶ。

岩本啓吾(18)
飛驒神岡高校(岐阜)3年生。今シーズンはカナダ、フィンランド、ドイツでのワールドカップに出場している。

〈女子座位〉

江野麻由子(16)
秋田南高校1年生。1月にフィンランドであったワールドカップ第2戦に出場。パラリンピックでの目標は「入賞」という。

〈女子立位〉

出来島桃子(39)
トリノで距離リレー5位、バンクーバーでは距離リレー5位、バイアスロン12.5キロ8位。高校、大学では剣道をしていたが、病気で利き腕の右手が不自由に。左手のストック1本でバランスを取りながら滑る。

太田渉子(24)
高校1年で出場したトリノのバイアスロン12.5キロで銅。その後、フィンランドに留学してトレーニングを積み、バンクーバーではスプリント・クラシカル銀。ソチでは日本選手団の旗手を務め、得意のバイアスロン7.5キロで優勝を目指す。

阿部友里香(18)
盛岡南高校(岩手)3年生。中学時代はバレーボール部で、パラリンピックの距離スキーをテレビで見て興味を持つ。本格的に競技を始めようと考えていた矢先に、東日本大震災が起き、岩手県山田町の自宅が津波で流される。目標は18年平昌大会だったが、早くも今回代表の座をつかむ。

(年齢は日本障害者スポーツ協会発表による3月7日開会式時点のもの)

 

(松沢明広)