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観字紀行

神奈川県逗子市~後編~

金子 聡

 しんにょうの点の数をひたすら数える逗子の旅、最終回です。前回の郵便局から県道24号線を西に進み、京急線の踏切を渡ると新逗子駅があります。

 「駅」の馬へんの点はつなげて一つにしてるのに、「逗」は省略せず2点しんにょう。

でも京急公式サイトを見ると……

……あれ?

 ちなみに、1991年開業の新逗子駅ビルの名前は「ニート(Neat)」。さっぱりした、小ぎれいなといった意味の英語で、81年に「ニートな午後3時」という歌が資生堂のCMソングになったので、ご記憶の方もいらっしゃるかと思います。当時としてはシャレたネーミングだったはずが、NEETとスペルが違うとはいえ、今となっては少々気の毒です。

 

 左はロゴマーク。カタカナ表記は見当たりませんでした。右はNeatのテナントが出している電柱広告です。「新逗子京急ビル」って、やっぱり「ニート」とは書きたくないんでしょうか?

 電柱広告にあるとおり、新逗子駅の向かいに逗子市役所があります。

 

 どうやら市の関係施設は2点でそろえているようです。市の総務課に聞いてみると「逗のしんにょうは、1点でも2点でも正式な表記として取り扱っている」そうです。いかにも湘南らしい、おおらかさですね。

 

 新逗子駅周辺。右の骨董市の張り紙にあるとおり、市役所の隣には亀岡八幡宮があります。強風のため大イチョウが倒れてしまった、鎌倉市の鶴岡八幡宮に対して「亀岡」と名付けられたそうです。朝鮮(百済)から儒学者・王仁(わに)を招いたことで、日本に漢字がもたらされたという伝説のある応神天皇が祭られています。