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観字紀行

「厩」を訪ねて~北東北への旅・中編

桑田 真

拡大龍馬山義経寺
 「厩」という字を求めてやって来た青森の旅。三厩で、源義経の伝承に出会い、その地名の由来となった厩石(まやいし)を見つけました。厩石の後ろの小高い丘に立つ寺があります。義経由来の「義経寺」です。訪ねてみましょう。 

拡大義経寺の石碑
 義経が津軽海峡を渡るのに成功した約500年後、一人の仏師が厩石の上に光るものを発見しました。それは義経が祈願した観世音でした。仏師は新たに観世音像を彫り、義経の観世音像を中に納め、観音堂を建てました。これが、義経寺です。

拡大参道修復の記念碑
 ここは正式には「龍馬山義経寺」といいますが、これは今をときめく坂本龍馬のことではありません。義経を導いた龍馬(りゅうめ)、すぐれた馬のことを指します。本堂までは石段をのぼらなければならないのですが、日頃運動不足の私には、これが思いのほかハードでした。軽い足取りで下りてくる親子連れを脇目に、のぼりきったときには額にうっすらと汗がにじんでいました。振り返ると、三厩漁港を一望できました。

 さて「厩」は、義経寺でも見つけました。参道修復記念碑は、厂(がんだれ)の下が「」で書かれていました。さらに境内にあった古い釣り鐘も「」でした。

拡大
 義経寺から厩石に戻ると、そばには、松前街道の終点を表す石碑があるのを見つけました。北海道の松前藩が参勤交代の際に通ったことからその名がついたといわれ、現在の国道280号にあたります。国道280号は、この近くで国道339号に接続しています。