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観字紀行

「横綱」を探して~東京・両国 後編

永川 佳幸

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 前回に引き続き、「横綱」探しの旅。どこに潜んでいるかも分からないので、しらみつぶしに当たります。といっても、ひたすら看板を追い続けるだけでは面白くない。せっかく両国に来たのですから、「横綱」探索は少しお休みして、ちょっと寄り道することにしましょう。

 墨田区横網は南北に700メートル、東西に最大600メートル程度の広さで、それほど大きな地域ではありません。しかし、その中に所狭しとある名所の多さには目を見張ります。

拡大実は2代目なんです
 まずは何と言っても、国技館ですよね。

 国技館は昔からずっとこの場所にあったわけではありません。初代国技館は現在の位置より400メートルほど南の回向院(えこういん)の境内にありました。1909年の完成から3度にわたって焼失を繰り返すなど憂き目に遭いました。そのたびに修復され、戦後、連合国軍総司令部に接収されるまで興行地としての役割を果たしました。

 接収後も東京都台東区の蔵前などで本場所の代替開催を続けてきましたが、施設の老朽化が激しかったため、1985年に建設されたのが現在の国技館です。今では、大相撲以外にもボクシングやプロレスなどの会場として多目的に使用され、両国の一大観光スポットになっています。

 ちなみに写真左奥に見えるのは、東京スカイツリー。3月18日に、完成時の高さ634メートルに到達しました。両国から直線距離で2キロ以上離れた位置にあるのですが、さすが自立式電波塔として世界一の高さを誇るだけに、これだけ離れていてもその姿をはっきりととらえることができます。