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観字紀行

「單」か「単」か 「ひだ」を歩く~中編~

奈良岡 勉

 さあ、飛高山を回って行きましょう。

 JR高山駅を出発。すぐ正面に「飛騨高山観光案内所」があります。大勢の観光客が立ち寄っています。ここで観光パンフレットや散策マップ、イベント情報などをひと通り入手。ちょうど「飛の味まつり」が開催中と知り、さっそく行ってみることにしました。

 会場は、駅前の国分寺通りを東にまっすぐ進んだ先の高山市本町1、2丁目。その途中、「飛騨国分寺」が左手にありました。

拡大この地方で唯一の三重塔
拡大霊場ののぼり
拡大国分寺の看板

 境内には樹齢1250年以上といわれる大イチョウと、飛地方唯一の三重塔が立っています。のぼり旗や看板はみんな「騨」の字が使われています。

 石造りのさるぼぼの像もかわいらしい。

拡大さるぼぼの像
拡大味まつり会場

 宮川に架かる鍛冶橋の手前を右に入った通りが「味まつり会場」。

拡大串焼きです
 歩行者天国になっていて、通りには高山と飛、下呂市と白川村の屋台がずらりと並んでいます。ここで飛地方の特産物を一網打尽に食べまくることにしました。

 と言っても、食べきれないのは目に見えています。今回はとりあえず、飛と言えば、「飛騨牛だろう」と勝手に決めて、手始めに「飛騨牛串焼き」と「飛騨牛コロッケ」を立ち食い。串焼きは脂がのっていて柔らかく、コロッケも牛肉たっぷりでおいしい。

 五平餅が炭火で焼かれているのを見て、「これ、ください」。素朴なのにしょうゆだれが香ばしく、つい「もう1本ください」。

拡大五平餅をもう一つ
拡大カレーパンの看板
拡大お店の表示は

拡大牛多子焼とは
 続いて、「飛騨牛」入りのたこ焼きにそっくりな「牛多子焼」が、どうにも気になって1パック買い求めました。たこ焼きのタコの代わりに牛肉が中に入っていて、たれは中華風。妙にハマる不思議な味わいでした。

 これだけ食べると、おなかはいっぱいになってしまいました。

拡大地場産業振興センターの文字は?
 すべて「騨」が使われているのにお気づきでしょうか。「飛騨牛串焼き」の屋台のおじさんに聞いてみると、「みんなこの字を使っているよ。これがブランド名だ」。

 「飛の味まつり」の主催は、財団法人・飛騨地域地場産業振興センター。看板には「」が使われていますね。

 事務局に「」か「騨」か、どちらの字が使われているのか聞いてみると、「1983年の設立当初から『騨』が正式名称です。たまたま『騨』になったということであまり意味はないですね。『』も入りまじっているけど、やっぱり『騨』の方が多く使われています。『』は古い字でしょう。今使っているパソコンでも出てきませんからね」。やはり、パソコンの影響もあるようです。

拡大のぼりも
拡大肉屋さん