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観字紀行

「須」ですか?「洲」ですか?番外・東京編

薬師 知美

 信長の時代から平成の大合併までの歴史を見てきた愛知県清須市から戻って、最終回は番外編というべきでしょうか、「東京・清洲」です。 

拡大それぞれの橋も特徴的ですが、船も特徴的で印象に残ります

拡大近所の水天宮は安産の神様として有名です
拡大人形焼きを食べながら橋まで歩きます
 先日、両親が上京してきたので、東京見物の一つとして隅田川をさかのぼる水上バスに乗りました。隅田川河口の日の出桟橋を出て、築地市場近くの勝どき橋を通り、浅草の吾妻橋まで12の橋をくぐります。その一つに、前から隅田川にかかる橋の中で一番きれいだと思っていた橋がありました。

 その橋の名が「清洲橋」。今まで名前は気にしていませんでしたが、この橋の名は愛知の清須とはたして関係があるのでしょうか。出かけてみました。

拡大清洲橋を水上バス「ヒミコ」がくぐっていきます
 浅草の上流も含めて隅田川には多くの橋がかかっていますが、川を航行する船から識別できるようにとの理由もあり、形や色にそれぞれ特徴があります。その中でも優美な姿で有名な清洲橋。東京都中央区日本橋中洲と、江東区清澄にかかる橋です。鋼鉄むきだしの橋ですが、どっしりとゆるいアーチを描き、落ち着いた青色と、ガス灯を思わせるデザインの照明があって、武骨さよりも優雅な印象を与えます。

拡大鉄骨でも優美に見えます