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観字紀行

単位をたずねて三千粁?~浅草花やしき編

森 ちさと

 さて、ここから園内へ。広さは5700平方メートル。正方形にすると75メートル四方程度の面積しかありません。そこで、まっさきにくだんの看板へ向かうことにします。花やしき名物、ローラーコースターの説明板でした。

 身長計がすぐ脇にあるあたり、いかにも子どもがたくさん来る遊園地です。ちなみに記者は背が低く、小さい頃はよくこの身長制限に泣いたものです。

 コースターは現存するものとしては国内最古(昭和28年)なのですが、この看板は15年ほど前に作られたそうです。

 つまり、「粁」が日常的には使用されなくなっているのに、わざわざ難しい漢字を持ち出してきたことになります。古さを強調したかったからでしょうか。よくみればちゃんとふりがなも振ってあります。

拡大コースター説明板。脇には身長計
拡大新調した看板にもあえて難しい漢字
拡大ご丁寧にふりがなも

拡大建物のすぐそばを通る。ヒヤヒヤ

 せっかくなのでコースターにも乗りました。残念ながら乗りながらの撮影は当然できないので、絶叫系に強い記者はこれに乗りながら園内の文字をざっと観察することに。

拡大オリジナルキャラ「Beeちゃん」がのった植木。古いデザインの4画
 最近は最高時速が170キロを超えるものもありますが、このコースターは42キロ。それでも、園内の建物のすぐ脇や下を通り抜けていく時は迫力があり、建物の文字もすぐそばで見ることが出来ます。やはり草かんむりの形が気になります。途中「花の湯」という銭湯の看板の下を通りましたが、この「花」も4画。園内で一番目立つ巨大なゴンドラ「Beeタワー」の看板は3画。このタワーは昭和35年にできた当時のままだそうです。この古い形と現在のロゴの形、古いデザインだけど4画、の三つに大きく分けられるようです。

拡大Beeタワー。降りてから撮りました
拡大浅草門の草の字は上のロゴと不ぞろい。なぜ?
拡大浅草門の瓦。こんなところにもロゴが

 さて、コースターを堪能した後は他の漢字を探してまわります。コースター乗り場の反対側に、昔ながらのお化け屋敷が入った建物がありました。お化けが大の苦手である記者、恐る恐る入り口の写真を撮っていると、……ん? 何か貼ってあるぞ? 

拡大お化け屋敷入り口。左下に……
拡大何だかおどろおどろしいお札

 ぎゃ~~っ!? お札!!

 よくよく見てみると、「花屋敷」はともかく、「お化け」を当て字で書いているようです。「御?気」。「化」をどんな字で当てているのか知りたかったのですが、残念ながら金の帯がぴったり貼り付いていて分かりませんでした。

 しかし、お札なんて貼ってしまったら、お化けが出てこなくなって困るのでは……? 「お化け屋敷のお守り」だから、この中ではお化けはやりたい放題ということ? ひ~。