昔の新聞点検隊
物置を整理していたら、長く使っていないお茶わんを包んでいた古い新聞を発見。捨てようと思ったけれど、ついつい見出しに目を奪われて読み込んでしまい……。現代とは違う言葉遣いや懐かしい内容にぷっと噴き出す。そんな経験、ありませんか?
このコーナーでは、今では考えられないような表現や面白い出来事、現代の表記基準とは異なるような記事を、朝日新聞社のデータベースに残る過去の紙面から発掘。現在の校閲基準と照らし合わせてみて、現代風に朱を入れつつ書き直してみることを試みながら、昔と今の違いを楽しく探るコーナーです。昔の紙面と今の紙面、みなさんのお好みはどちらでしょう?
【当時の記事】 漱石七周忌のお逮夜 昨夜末よしの集まり 元気のよい鏡子未亡人 文豪夏目漱石が逝いてもう七年になる、八日が恰度その七回忌だ、夏目家では此日神楽坂…続きを読む
【当時の記事】 蹴球 =二対一= 日軍惜敗す 日本対比律賓の蹴球は廿三日午前九時四十分開始、球審竹内線審松田露木両氏、比軍先蹴 前半戦 比軍のキックオフの球を…続きを読む
【当時の記事】 明後日は教育委員選挙 棄権防止に懸命 当局 最後の呼びかけ 初の教育委員選挙は明後五日に迫り、一般の関心を高めるため当局は棄権防止の宣伝にやっ…続きを読む
【当時の記事】 ●下らない問題 ▽カチューシャの唄と ▽教育者の驚愕 「カチューシャ可愛や別れの辛さ」 街を歩いて居ると何処からともなくよく此唄が耳に響く…続きを読む
【当時の記事】 今日から小金井駅 臨時に設置 東京鉄道局では十一日午後一時から中央線武蔵野国分寺両駅間に臨時に小金井駅を開始し観桜客の便を計ることとなった な…続きを読む
【当時の記事】 行き過ぎた?「四月馬鹿」 “ソ連爆撃機、羽田へ” 日本タイムズ報道 内外読者を驚かす 「ソ連爆撃機羽田空港に着陸」――こんな見出しの記事が四月…続きを読む
【当時の記事】 鉄道では向鉢巻で この日曜の準備 お花見の人達の雑沓を想ひ 常磐線に五往復、熊谷に二往復 花の人出は此十三日がほんものであらう、鉄道当局は此間…続きを読む
【当時の記事】 ●豊公祭と福引 赤阪福吉町黒田侯の邸裏なる金山貴族院書記官の庭園に昨年の冬一つの豊国神社を建設し豊公の遺物を蔵し社の表面には黒田侯揮毫の「豊…続きを読む
【当時の記事】 辞典は共同で使はう 来月あたりから少しは出ます 新学年を迎へて教科書が間に合はぬといふ嘆きは、どうやら片がついたが、辞典類の不足がいま学生を困…続きを読む
【当時の記事】 ●天主教徒としての黒田如水 ▲如水公三百年忌 黒田如水公は黒田家の祖先にして英名史上に赫々たるは世人之を認知すと雖も公が天主教の信徒にして其…続きを読む
【当時の記事】 人も車も凍りつく 劇場は避難の宿 雪禍の帝都縦断記 雪の帝都の夜は何のことはない「灯火管制の夜」そのままである、数寄屋橋から午後八時頃自動車を…続きを読む
【当時の記事】 水入れ最中の濠に 出たぞ〝お城の主〟 珍らし巨大な山椒魚ノソリ 錦城に・またも話題 深山幽谷の渓流にのみ棲息してゐるはずのわが国特産の…続きを読む
【当時の記事】 アルプスを背景に 凄絶なる選手の宣誓 第八回オリムピック大会 いよいよ始まる 重徳特派員シャモニー発 第八回オリムピック大会は二十五日…続きを読む
【当時の記事】 豆一粒に命懸け 川崎大師の大混乱 川崎大師の節分は素的もない雑沓で電車は無論皆満員、雪駄などで気取って歩くと足を踏み躙られて終ふ程だ、停車場か…続きを読む
【当時の記事】 白銀に聖火あかあか 札幌五輪 花やかに開幕 黄金色の聖火台に赤々と火が燃えあがる。アジアで初めての雪と氷のオリンピック――第十一回冬季オリン…続きを読む
【当時の記事】 パスボール ▽山王スケート場では二十日午後六時から氷上カーニバルを催し、学生フィギュア選手長谷川、渡辺、有坂、東郷のフリー・スケイティング、…続きを読む
【当時の記事】 大みそか番組 NHKの「紅白歌合戦」 初出場は十歌手 海外放送でも実況中継 各社の大みそか番組「ゆく年くる年」とともに年末の名物放送、NHKの…続きを読む
【当時の記事】 強兵健民 寒気を衝いて 関東学徒鍛錬継走大会 関東学徒鍛錬継走大会(旧箱根駅伝競走)は決戦の新春一月五、六の両日、靖国神社-箱根神社間往復百五…続きを読む