子どものころからあまりテレビを見ない筆者だったが、いまでも心に残っているCMがある。
 大滝秀治による「流氷を故郷とした人々がいた」というセリフで始まるナレーションが流れ、宇津井健と二宮さよ子が寒さをこらえて流氷を眺めているシーンが映る。当時中学生だったが、これをきっかけに流氷に興味を持つようになった。それとともに北の大地に憧れ、これまで幾度となく北海道を訪れた。
 「流氷」は筆者にとってこだわりのあるテーマで、「流氷」という言葉自体を見聞きするとなんともいえなくなる。「流氷」という言葉の定義や、「流氷」と「海氷」の違いについては以前、小欄に拙稿を出した。