(7月15日付朝刊に掲載した「ことばの広場」を再録しました)

 朝日新聞が外来語表記のルールを改めた、という本欄の記事に対して、約50件の意見や感想が寄せられました。「ウイ・ウエ・ウオ」としていたのを「ウィ・ウェ・ウォ」に変えたことなどの紹介でしたが、英語の早期教育を巡る議論も交わされる昨今、外来語への関心の高さを感じました。

 意見には「『バイオリン』を『ヴァイオリン』と書くなど原音にどんどん近づけてほしい」との声や、「原音通りのカタカナ表記はどのみち不可能だ」との指摘がありました。

 外来語とは、外国語が翻訳されずにその音が日本語に取り入れられたもの。通常は原音に近いカタカナで書き表されますが、あくまでも日本語であって、外国語そのものではありません。

 例えばviolinは、原音を意識するなら「ヴァイオリン」となるでしょう。しかし外来語としては「v」ではなく「b」の音で発音されることが多く、「バイオリン」の表記が一般的であるため、新聞では今のところそのように書くことにしています。