(9月30日付朝刊に掲載した「ことばの広場」を再録しました)

 「地方」と聞いて、どこを思い浮かべますか。大阪や名古屋、福岡は含まれますか。

 京都や大阪の大学を含めて「地方の大学」とした記事に、関西出身の同僚から「『関西や地方の大学』と書くべきでは」と声が上がりました。「大阪、京都は『地方』じゃない」と。

 「新明解国語辞典」では、(1)土地を何かの基準で区分した、それぞれの地域(2)首都およびそれに準ずる大都市以外の土地、いなか(3)地方公共団体、とされています。問題となるのは(2)の意味です。大阪は「首都に準ずる大都市」ですから、地方ではないことになります。京都は感じ方に個人差がありそうです。

 地方創生の基本政策を定めた「まち・ひと・しごと創生法」にも、明確な定義はありません。ですが、政府の創生本部によると「東京圏以外」の意味で使うことが多いそうです。東京圏とは東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県。となると大阪も地方に含まれてしまいます。