(1月13日付朝刊に掲載した「ことばの広場」を再録しました)

 今年は申(さる)年。年賀状で「申」の字や猿の絵を使った方も多いことでしょう。しかし、「申」がなぜ猿を表すのでしょうか。

 十二支は、古代中国では「甲乙丙丁(こうおつへいてい)」などの十干(じっかん)と組み合わせて、日にちを表す60日周期の暦として用いられていました。やがて、年月や時刻、方位も表すようになりました。月名としては、11月が子(し)、12月が丑(ちゅう)、1月が寅(いん)に当たり、10月の亥(がい)で一巡します。

 「子」から「亥」までの漢字がなぜ選ばれたのかは明らかでありませんが、元々動物を指していたのでないのは確かです。「子」は頭の大きな小児の姿をかたどった文字です。「申」は稲光が走るさまをかたどっているとされ、「神」または「伸」と同じ意味を表したともいわれます。猿とは関係ありません。