(5月11日付朝刊に掲載した「ことばの広場」を再録しました)

 4月の入学、進級から1カ月がたちました。授業も本格化し、電子辞書を含め国語辞典の買い替えや新たな購入を検討中の方もいることでしょう。「国語辞典なんてどれでも同じ」と思われがちですが、実はそれぞれに個性を持っているのです。

 例えば、「三省堂国語辞典」は新語の収録に積極的です。近年よく使われる「目力」を例にとると、紙媒体では他社の主要な辞典より早く、2008年の第6版で「目の動きや目もとで、人をひきつける力」の語釈で掲載。14年の第7版では、使用が一般化したと判断して「俗語」の注記を外しました。

 三省堂によると、新語を収録するだけでなく、言葉が現在どう使われているかも重視する編集方針を取っています。ハーモニカを「ハモニカ」とする表記には「古風」の注を入れたり、「ウオツカ」の表記を「ウォッカ」に変えたりしています。